2026年7月23日(木)20:00更新

第二泉水シロギス168本が圧巻、中山丸アジ99本にタチウオ・マダコも好調と真夏の東京湾が全面開花した木曜日

7月23日の東京湾は、長潮という潮回り的にはやや不利な条件ながら、終日ベタ凪・水温28℃近い高水温が味方した。シロギスは3船宿で竿頭100本超え、マアジも7船宿が出船し複数で50本オーバーと、真夏の湾内が一気に活気づいた。タチウオもドラゴン級が交じり、マダコは8船宿が狙うなど魚種の選択肢が最も広い時期に突入している。平日にもかかわらず多くの船宿が満船に近い盛況で、今日出た人は間違いなく「当たり」の一日だった。

今日の海況と釣果への影響

天気晴れ
気温27.7℃
水温27.9℃
北東 1.9m/s
0.28m
潮回り長潮

潮回りは長潮で、一般的には潮の動きが鈍く釣りには不利とされる日。しかし今日は風が北東1.9m/sと終日穏やかで、波も0.3m以下のベタ凪。船の揺れがほぼなく、繊細なアタリを取るシロギスやショウサイフグには絶好のコンディションとなった。長潮の「潮が動かない」デメリットを、凪の「仕掛けを安定させやすい」メリットが上回った格好だ。

水温27.9℃は真夏の東京湾としては標準的な高水温域。シロギスが浅場で活発にエサを追う温度帯であり、アジやタチウオも含めて全般的に魚の代謝が上がる水準にある。かめだやの報告では盤洲沖の水深5〜10mという超浅場で好釣果が出ており、高水温で浅場にシロギスが集結している状況がうかがえる。

また東京は今年一番の暑さを記録したとのことで、陸上は酷暑だったが、海上は海風に助けられた。ただしかみやの夜アナゴ船では「風がナギちゃって終盤は暑かった」と船長がこぼしており、夕方以降は風が落ちて蒸し暑さが増したようだ。

現場の声

今日は複数の船長から興味深いコメントが届いている。まずシロギス船から見ていこう。

かめだや(シロギス船)

盤洲沖の水深5〜10mの浅場を攻め、良型多数でポツポツとアタリが続いた。100本以上が5名という好調ぶり。潮色は薄濁りで潮はゆるく、東風が弱い穏やかなコンディション。

水深5〜10mという浅場は、この時期のシロギスの王道ポイント。薄濁りの潮色がシロギスにとって警戒心を下げる好条件で、良型が多かったのも浅場にコンディションのいい個体が集まっている証拠だ。100本超えが5名出たということは、船全体のアベレージも高く、初心者でも50本前後は狙えた計算になる。

かみや(夜アナゴ船)

予報に反して東風がそよそよ程度。昨夜より潮色が澄んでおり嫌な予感があったが、開始直後から顔を出しポツンポツンと好調。30分間隔でポイント移動を繰り返し、トップ24本・2番手23本。50cm級が3〜4本交じり大中小サイズ多彩。

アナゴは澄み潮を嫌う傾向があるが、今夜はそのセオリーを覆す好釣果となった。船長が30分間隔で小まめにポイントを移動した判断が功を奏している。「終盤の時期にしては十分」という船長の評価からも、シーズン後半でありながら魚影の濃さが維持されていることがわかる。

こうゆう丸(ショートタチウオ船)

朝イチは港前からスタートし、メーター級・ドラゴン級主体。沖へ向かうとチャンスタイムに突入、124cmのドラゴン筆頭にラッシュあり。ラストは港前に戻り最大125cmの極太ドラゴンが出た。

こうゆう丸は三浦半島東岸からの出船で、近場の港前と沖を使い分ける展開。メーター超えが主体というサイズの良さが光る。最大125cmは尻尾切れの個体とのことで、実質130cm級の超大型だった可能性が高い。ドラゴンクラスが複数本交じるのは、この時期の東京湾タチウオの醍醐味だ。

えさ政釣船店(マダコ船)

1kg前後〜1.5kgの玉網サイズが多く、空振り流しは少なかった。早巻きすると身切れでバラすケースが数回あり。2番手以降9・9・8・8・8杯と上位接戦、船中合計80杯。

マダコは1kg超えの良型主体で、「地味なノリ」ながらも空振りが少ない安定した釣況。上位が接戦だったことは、特定の人だけでなく船全体に満遍なくアタリがあった証拠。早巻きでのバラシは大型タコ特有の注意点で、じっくり巻き上げる技術が釣果を分けたようだ。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 168 第二泉水
最大 23 cm 第二泉水かめだや荒川屋

竿頭168本はシロギスとして文句なしの「爆釣」水準。第二泉水が168本、かめだやが128本、荒川屋が112本と3船宿すべてで100本超えを記録した。7/17の第二泉水竿頭106本から大幅に上積みしており、週後半にかけて明確な上昇トレンドにある。浅場の薄濁り・凪・高水温の三拍子が揃い、シロギスが広範囲で高活性だった。13〜23cmとサイズも幅広く、良型の引きを楽しめる状況が続いている。

マアジ

爆釣
竿頭 99 中山丸
最大 40 cm 教至丸海福丸

竿頭99本はアジとして「爆釣」の領域。中山丸が99本でトップに立ち、海福丸80本、教至丸65本と三浦半島東岸勢も好調。7/22の中山丸竿頭67本から大きく伸ばした。三浦半島方面では23〜40cmの良型主体で、特に教至丸海福丸では40cmクラスが交じる展開。川崎方面の中山丸は18〜28cmの小〜中型主体ながら数で圧倒した。エリアとサイズの違いが明確で、「数を釣りたいか、型を狙いたいか」で船宿を選べる好状況だ。

タチウオ

爆釣
竿頭 29 深川吉野屋
最大 125 cm こうゆう丸

7船宿が出船し、竿頭29本の深川吉野屋を筆頭に、こうゆう丸25本、荒川屋25本と複数で20本超え。タチウオとして「爆釣」に該当する好釣果だ。ただし前週7/17の深川吉野屋竿頭50本、7/20の46本と比べるとトップの数字はやや落ち着いた印象。長潮で潮の動きが鈍かったことが影響した可能性がある。一方でサイズは好調で、こうゆう丸は125cmのドラゴンを筆頭にメーター超え主体、吉久も121.5cmを記録。数よりサイズで勝負した日と言える。

マダコ

好調
竿頭 13 かみや
船中最多 99 かみや

8船宿が出船した人気魚種。竿頭13杯のかみやが船中合計99杯、豆や12杯、えさ政釣船店10杯(船中80杯)と上位3船宿が二桁を記録。マダコとして「好調」の評価だ。7/19のかみや竿頭20杯・船中159杯からは数を落としたが、1kg〜1.5kgの良型主体で質は上々。長潮で潮が緩い分、タコのノリが「地味」になる傾向はあったものの、空振り流しが少なく安定した釣りができた日だった。

ショウサイフグ

まずまず
竿頭 12 中山丸吉久
最大 36 cm 吉久

中山丸吉久がともに竿頭12本で並んだ。ショウサイフグとして「まずまず」の水準。7/21のえさ政釣船店竿頭28本と比べると控えめだが、長潮で潮が動かず食いが渋る中での12本は健闘と言える。吉久では36cmの良型も出ており、凪の安定した日はカットウ釣りの繊細なアタリを拾いやすい利点がある。

マアナゴ

好調
竿頭 24 かみや
最大 50 cm かみや

かみや1船宿の出船で竿頭24本・船中合計133本を記録。前夜7/22の竿頭27本・船中78本と比べると、トップの本数は微減だが船中合計は大幅増。乗船人数が増えた分を差し引いても全体の釣れ方が良くなった。澄み潮を心配した船長のコメントとは裏腹に、開始直後から食いが立ち終始安定。50cm級の大型も交じり、シーズン終盤とは思えない魚影の濃さだ。

カサゴ

好調
竿頭 47 ミナミ釣船
最大 27 cm ミナミ釣船

ミナミ釣船が竿頭47本(16〜27cm)を記録。最低でも18本と全員がしっかり釣れている。7/17の同船竿頭40本からさらに上積みしており、夏場のカサゴが好調に推移。27cmの良型も交じり、お土産には十分すぎる釣果だ。

スルメイカ

まずまず
竿頭 30 萬栄丸
最大 42 cm 萬栄丸

内房の萬栄丸が竿頭30本(30〜42cm)を記録。7/20の竿頭48本からは後退したが、3〜30本のレンジで腕の差が出た展開。30〜42cmの良型揃いで、夏イカらしい肉厚の個体が揃っている。潮が緩かった影響でイカの群れが散った可能性があり、潮回りが良くなる週末以降の巻き返しに期待したい。

クロダイ

まずまず
竿頭 5 林遊船

林遊船が竿頭5本を記録。7/19の竿頭18本、7/21の13本と比べると控えめな数字にとどまった。長潮でクロダイの食い気が落ちたと見られるが、0〜5本の幅がありボウズも出ている点には注意が必要だ。

船宿スコアボード

船宿シロギスマアジタチウオマダコその他
第二泉水竿頭168
中山丸竿頭99竿頭14フグ竿頭12
かめだや竿頭128
荒川屋竿頭112竿頭50竿頭25竿頭5
海福丸竿頭80
教至丸竿頭65竿頭17
深川吉野屋竿頭29
こうゆう丸竿頭25
吉久竿頭18竿頭6(船中52)フグ竿頭12