5月29日の東京湾は、大潮周りのベタ凪という絶好の条件が重なり、ほぼ全魚種で好調〜爆釣の釣果が飛び出した。長崎屋シロギス竿頭174本とマアジ93本が圧巻。深川吉野屋タチウオ41本、一之瀬丸マゴチ竿頭10本など、多魚種にわたってハイスコアが並ぶ一日となった。

今日の海況と釣果への影響

天気晴れ ☀️
気温22.7℃
水温20.6℃
南 0.7m/s
0.36m
潮回り大潮

5月29日の東京湾は、終日ほぼ無風のベタ凪。南風0.7m/s、波高0.36mと、まさに「鏡のような海面」が広がった。Tシャツ1枚で過ごせるほどの陽気で、快適な釣り日和だった。ただし朝のうちは潮の流れがやや弱く、シロギスやカサゴなどボトム系の魚種は拾い釣りを強いられる場面もあった。

水温20.6℃は5月下旬としては順調な上昇を見せている。この水温帯はマゴチの産卵前の荒食い期と重なり、タチウオやイカ類の回遊も活発になるレンジ。大潮の潮回りで干満差が大きく、下げ潮から上げ潮への転換時に各ポイントで食いが立つタイミングが生まれた。結果として10魚種以上で「好調」以上の評価がつく、東京湾全体がフィーバーした一日となった。

なお午後にかけて北寄りの風が強まる予報が出ていたが、沖合ではそれほど影響せず、多くの船宿が定刻まで釣りを続行できている。夜アナゴに関しては夕方以降に10m/s前後の北風が吹き込み、やや釣りづらい条件となった。

現場の声

各船宿の船長コメントからは、「潮が動けばもっと伸びた」という声と「大潮で時合がハッキリ出た」という声が交錯している。凪の好条件に助けられつつも、潮の強弱が釣果の明暗を分けた構図が浮かび上がる。

かみや(マゴチ船)

朝から無風で木更津周りからスタート。下げ潮に多少流れがあり、すぐにアタリが出始めた。バラシ少なめで皆さんアワセのタイミングが合い、大流し作戦でコンスタントに釣果を重ねた。トップはルアー釣りの松本さんが9本にヒラメのオマケ付き。

かみやの船長によると、木更津周りの水深15〜20m前後でマゴチの反応が好調だった。ベタ凪でボートが安定し、繊細なアタリを取りやすかったことが好釣果に直結している。潮止まりの時間帯にはパッタリと止まる場面もあったが、ポイントを大きく移動することで再び食いが立った。ルアー・エサ釣りの両方で結果が出ており、活性の高さがうかがえる。

えさ政釣船店(ショウサイフグ船)

大貫沖・水深8mで実釣。序盤は各所で型は出るも単発だったが、潮が変わるとポツリポツリと断続的にヒット。尺超えのデップリまん丸サイズが多く、強烈な引きが楽しめた。2番手11本、3番手10本とツ抜け3名。

大貫沖の浅場8mという超シャローでの実釣は、水温上昇に伴いフグが浅場に差してきている証拠。潮変わりのタイミングで食いが集中する「時合依存型」の釣果パターンだが、竿頭16本・ツ抜け3名はショウサイフグとして好調の水準。尺超えが多い点も魅力的だ。

かみや(夜アナゴ船)

事前予約満席の18名で出航。連日好調のポイントへ向かうも、夕方から10m前後の北風が吹き込んだ。開始直後から顔は見せるもスローペース。潮先側が爆発するパターンにはならず、全体的に拾い釣りの展開。

夜アナゴは連日好調が続く中、この日は北風の影響でやや苦戦気味。それでも竿頭29本は十分な数字で、満席18名の船中でしっかり型を見られている。風が落ち着けば再び30本超えの展開が期待できる。

いわた(カサゴ&キスリレー船)

ベタ凪だが潮が全くなく、シロギスは転々と拾い釣り。カサゴは深場20〜35mを攻めるも型だけで、船中数匹の苦しい時間帯も。ラスト2時間で大きく移動してなんとかポツポツ。潮の流れが欲しい一日だった。

いわたのコメントが象徴するように、ベタ凪=好条件とは限らない。潮流が弱すぎると底物の活性が落ち、カサゴのような根魚は口を使いにくくなる。同じベタ凪でも、大潮の潮が効くエリアに入った船宿では爆釣となっており、ポイント選択の巧拙が明暗を分けた。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 174 長崎屋
最大 24 cm 長崎屋いわた他)

竿頭174本は爆釣基準(100本〜)を大きく超える驚異的な数字。10船宿が出船し、第二泉水が95本、弁天屋が96本、須原屋が77本、新明丸が60〜66本と軒並みハイスコア。水温20℃超えでキスの食い気が最高潮に達しており、数釣り派にとってはまさにゴールデンタイム。船底が少ない船宿でも20本前後は確保できている。

マアジ

爆釣
竿頭 93 長崎屋
最大 51 cm 粂丸

竿頭93本は爆釣基準(50本〜)を大幅に超える圧巻の数字。11船宿が出船し、荒川屋が74本、教至丸が64本、海福丸が40本と好調船宿が多数。粂丸では51cmの大型も交じり、数・サイズともに文句なし。大潮の潮流でプランクトンが動き、アジの回遊が活発化した結果と見られる。

タチウオ

爆釣
竿頭 41 深川吉野屋
最大 116 cm 一之瀬丸

竿頭41本はタチウオとして爆釣基準(20本〜)の倍を超える異次元のスコア。4船宿が出船し、ひらの丸が21本、一之瀬丸が18本、石川丸が12本と全船宿で好調以上。一之瀬丸では116cmのドラゴン級も飛び出した。水温上昇に伴い東京湾奥までタチウオの群れが差し込んでおり、当面は好調が続く見通し。

マゴチ

爆釣
竿頭 10 一之瀬丸
最大 59 cm 弁天屋

竿頭10本はマゴチとして爆釣基準(8本〜)を超える堂々のスコア。7船宿が出船し、かみやが竿頭9本(最大58cm)、深川吉野屋が6本(最大53cm)、弁天屋が5本(最大59cm)と上位船宿が軒並み好成績。水温20℃超えで産卵前の荒食い期に入っており、ベタ凪で繊細なアタリを取りやすかったことも好釣果を後押しした。川崎丸は竿頭3本にとどまったが、これはエリアの違いによるもの。

マアナゴ

好調
竿頭 40 濱生丸
最大 50 cm 中山丸

5船宿が出船し、濱生丸が竿頭40本(船中全員20本以上)、ミナミ釣船が35本、つり幸が34本、かみや中山丸がともに29本。梅雨前の荒食い期に突入しており、夜釣りの好シーズンが本格化。北風で苦戦した船宿もあったが、全体としては安定した釣果が出ている。

竿頭 62 萬栄丸
最大 31 cm 萬栄丸

萬栄丸1船宿のデータだが、竿頭62本・船中全員ツ抜け(10〜62本)は見事な数字。内房エリアでケンサキイカのシーズンが本格化しており、水温上昇と潮流の好条件が重なった。スルメイカも一之瀬丸で竿頭33本と好調で、イカ狙いには絶好の時期。

竿頭 16 新明丸
最大 38 cm 新明丸

竿頭16本はフグとして好調(15〜29本)の水準。えさ政釣船店が竿頭12本でツ抜け3名と安定感を見せた。大貫沖の水深8mという超シャローで尺超えが多発しており、水温上昇でフグが浅場に差してきている。潮変わりの時合に集中するパターンで、手返しの速さが釣果を分けるポイント。

カサゴ

まずまず
竿頭 25 ミナミ釣船
最大 27 cm ミナミ釣船

ミナミ釣船が竿頭25本と好数字を出した一方、いわたは竿頭11本で苦戦。いわたの船長コメントにもあるように、潮流が弱いエリアではカサゴの食いが渋く、ポイントの潮通しが明暗を分けた。エリアを選べば数は出る状況。

船宿スコアボード

船宿シロギスマアジタチウオマゴチその他
長崎屋竿頭174竿頭93
一之瀬丸竿頭17竿頭18竿頭10スルメイカ竿頭33
深川吉野屋竿頭41竿頭6
かみや竿頭9アナゴ竿頭29
荒川屋竿頭51竿頭74
教至丸竿頭64
第二泉水竿頭95竿頭33
弁天屋竿頭96竿頭28竿頭5
須原屋竿頭77竿頭30
新明丸竿頭66竿頭4フグ竿頭16
中山丸竿頭54アナゴ竿頭29
濱生丸アナゴ竿頭40
萬栄丸ケンサキイカ竿頭62
ひらの丸竿頭21
海福丸竿頭40
粂丸竿頭30
えさ政釣船店フグ竿頭12
ミナミ釣船竿頭18竿頭1カサゴ竿頭25・アナゴ竿頭35
石川丸竿頭20竿頭12
つり幸竿頭44アナゴ竿頭34
まる八竿頭18