5月20日の東京湾は、春の盛期を感じさせる多魚種好調の1日となった。長崎屋のシロギス竿頭137本は爆釣水準、まる八のマアジ竿頭100本も爆釣。かみやのマゴチ竿頭8本・最大64.5cmは好調の水準で、深川吉野屋のタチウオ竿頭33本も爆釣と、ほぼ全魚種で好結果が並んだ。
今日の海況と釣果への影響
小雨模様で釣り人にはやや肌寒い体感だったが、海中のコンディションは絶好だった。水温19.6℃は5月下旬として順調な上昇を示しており、シロギス・マゴチ・タチウオといった初夏のターゲットが一斉に活性を上げる温度帯に入っている。南南西4.9m/sの風は釣りには問題ないレベルで、中潮の潮回りも適度な流れを生み出した。
特にこの水温帯は東京湾の「ゴールデンゾーン」と言ってよい。マゴチのエサとなるハゼやメゴチが浅場で活発に動き回り、シロギスも産卵を控えて荒食いモードに入る時期。アジも水温上昇で回遊が安定し、湾奥から三浦半島まで広範囲に群れが入っている。タチウオは夜間の表層水温がちょうど捕食活動のスイッチを入れる温度帯で、メートル超えの良型が交じりやすい状況が整った。
瞬間最大風速15.7m/sの突風記録があるものの、平均風速は6.5m/s程度にとどまり、出船に影響した船宿はほぼなかったと見られる。曇天・小雨という光量の少ない条件がタチウオの日中の食いを後押しした可能性もある。
現場の声
かみやのマゴチ船は、前回のリレー釣りでパターンがハマらなかったことを踏まえ、ポイントを変えてスタート。潮が通る場所でアタリは早々に出たが、序盤は3連続バラシという苦しい展開。しかし潮の流れに乗せて船を流すうちにポツポツとキャッチが増え始め、潮止まりでいったん沈黙した後、本格的に潮が効き出した終盤に連発シーンが訪れた。
潮通しありそうなポイントに移動し、流れが出始めるまでの我慢と思い小移動を重ねて単発な拾い釣り状態で凌ぎ、本格的に潮が効いてきたら連発シーンもあり好転。トップは松本さんが8本。本日最大は64.5cmのメガマゴチ。
この「潮待ち→連発」パターンはマゴチ釣りの典型。中潮の潮止まり前後はエサとなるハゼの動きも鈍くなり、アタリが遠のく。しかし潮が再び動き出すタイミングでマゴチの捕食スイッチが入り、まとまった釣果につながる。船長の「小移動を重ねて凌ぐ」という判断が、終盤の連発劇を呼び込んだ好例と言える。
今季初攻めのポイント周辺へ。南風の上げ潮時で潮通しはやや速め。前半は物足りないペースだったが、4ヶ所目から状況上向き、手慣れ組は続々と追加。後半パターンで竿頭41本を記録。
マアナゴは夜釣りならではの「後半追い上げ型」が多い魚種。今季初のポイントでサイズはレギュラー主体だったものの、ポイント移動を重ねて竿頭41本まで伸ばした。夏に向けてアナゴのシーズンが本格化していることを感じさせる釣果だ。
手前から見つつ海堡周りへ。何回か反応当てるも空振りのあと、メーターオーバー主体に良いサイズをゲット。中盤からは船団へ合流しアタリ多めに。中型主体で良型混じりのポツリポツリ。
海堡周りのタチウオは序盤こそ反応の空振りがあったが、ヒットし始めるとメーターオーバー主体という良型揃い。水温上昇でベイトが海堡周辺に集まり、それを追ってサイズの良いタチウオが回遊している構図が読み取れる。
ず-っとナブラでやれた。サゴシばしゃばしゃ、ワラサガサンガサン。赤濁りの潮も二枚潮も無くなって状況良くなってきた。エサはちょっと小さくなったが魚はまだまだいっぱい居る。
青物のキャスティングゲームは終始ナブラが出続ける好条件。ワラサは船中3本にとどまったが、サゴシやイナダが活発に回遊しており、ルアー釣りの面白さを存分に味わえる展開。赤潮・二枚潮が解消されたという情報は、今後の青物シーズンにとって明るい材料だ。
魚種別コンディション
シロギス
爆釣竿頭137本はシロギスとして文句なしの爆釣水準。8船宿が出船し、弁天屋が78本、荒川屋が70本、中山丸が63本、第二泉水が63本、須原屋が62本と軒並み好調。水温19℃台はシロギスが産卵を控えて活発にエサを追う時期で、浅場のポイントに群れが集結している。船間の最低値も底板32本と高水準で、初心者でも十分な数が見込めるコンディション。
マアジ
爆釣15船宿が出船し、まる八が竿頭100本で爆釣の大台に到達。荒川屋のショートアジも竿頭94本(26〜40cmの良型揃い)と圧巻。教至丸が82本、須原屋が70本、石川丸が67本と、東京湾全域でアジが大爆発した。中潮の適度な潮流がコマセの効きを高め、回遊群を足止めできたことが要因。弁天屋では44cmの大型も交じり、数・サイズともに申し分のない1日。
マゴチ
爆釣7船宿が出船し、かみやが竿頭8本・最大64.5cmで数・サイズともにトップ。マゴチとしては8本以上で「爆釣」の水準であり、本日は文句なしの好結果。弁天屋が7本、深川吉野屋が5本、一之瀬丸と濱生丸がそれぞれ4本と好調が広がった。水温19℃台でマゴチの活性は高く、エサのハゼが浅場で動き回る好条件。潮が効く時間帯に連発するパターンが見られ、今後さらなる水温上昇で爆発が期待できる。
タチウオ
爆釣5船宿出船で、深川吉野屋が竿頭33本と爆釣水準を大きく上回る圧巻の釣果。教至丸が13本、こうゆう丸が11本、一之瀬丸と石川丸がそれぞれ10本と、全船宿がツ抜け以上を記録。一之瀬丸では114cmのドラゴン級が上がり、サイズも文句なし。曇天・小雨の薄暗い光量がタチウオの日中の食いを活性化させた可能性が高い。
マアナゴ
好調5船宿が出船し、中山丸が竿頭44本・最大55cmでトップ。かみやが41本、ミナミ釣船が39本、つり幸が37本、濱生丸が31本と各船宿とも30本超えの好成績。夜アナゴシーズンが本格化しており、水温上昇とともにアナゴが浅場に寄ってきている証拠。後半に食いが立つパターンが多いため、終了間際まで集中力を切らさないことが束釣りへの鍵。
ショウサイフグ
やや渋い1船宿のみの出船で竿頭5本。ショウサイフグとしてはやや渋い水準。ボウズも出ており、群れが散っている印象。ただし35cmの良型が交じっており、ポイントを当てれば型物が狙える状況ではある。潮が大きく動くタイミングでの挽回に期待。
マダイ
まずまず一之瀬丸のみ出船で竿頭3本。マダイとしては好調ラインの3本に到達しており、ボウズも出ているものの掛かれば型が期待できるコンディション。乗っ込みシーズン後半で、中潮の潮流がコマセダイに好条件を提供した。
ヒラメ
やや渋い竿頭2本はヒラメとして「まずまず」の水準だが、ボウズも出ておりやや厳しい展開。ただし60cmの良型が上がっており、当たれば大物が来る可能性を秘めている。春ヒラメは数より型勝負の時期。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | シロギス | タチウオ | マゴチ | マアナゴ | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 長崎屋 | 竿頭35 | 竿頭137 | — | — | — | — |
| まる八 | 竿頭100 | — | — | — | — | — |
| 荒川屋 | 竿頭48 | 竿頭70 | — | — | — | ショートアジ竿頭94 |
| 教至丸 | 竿頭82 | — | 竿頭13 | — | — | — |
| 須原屋 | 竿頭70 | 竿頭62 | — | — | — | — |
| 石川丸 | 竿頭67 | — | 竿頭10 | — | — | — |
| 第二泉水 | 竿頭48 | 竿頭63 | — | — | — | — |
| 中山丸 | 竿頭56 | 竿頭63 | — | — | 竿頭44 | — |
| 深川吉野屋 | 竿頭56 | — | 竿頭33 | 竿頭5 | — | — |
| つり幸 | 竿頭53 | 竿頭33 | — | — | 竿頭37 | — |
| かみや | — | — | — | 竿頭8 | 竿頭41 | — |
| 弁天屋 | 竿頭25 | 竿頭78 | — | 竿頭7 | — | サワラ竿頭13 |
| 海福丸 | 竿頭40 | — | — | — | — | — |
| ミナミ釣船 | 竿頭38 | 竿頭20 | — | 竿頭3 | 竿頭39 | ヒラメ竿頭2 |
| 一之瀬丸 | 竿頭32 | — | 竿頭10 | 竿頭4 | — | マダイ竿頭3 |
| 粂丸 | 竿頭30 | — | — | — | — | — |
| こうゆう丸 |