5月14日の東京湾は、アジシロギスが爆釣水準に達する好釣果の1日。アジは7船宿が出船し海福丸が竿頭103本、シロギスは和彦丸が竿頭109本を記録。マゴチは3船宿が出船し深川吉野屋が竿頭4本(最大53cm)と、まずまずの滑り出しを見せた。

今日の海況と釣果への影響

天気晴れ ☀️
気温17.1℃
水温19.1℃
北東 2.5m/s
0.34m
潮回り大潮

前日までゲリラ雷雨が各所を襲ったものの、14日は晴天に恵まれた。北東風2.5m/sと穏やかで、波も0.34mのベタ凪に近い好コンディション。ただし瞬間的に10m/sの突風が記録されており、大気の不安定さが完全には解消されていない。中山丸の船長も「東風が少し吹いてボチャボチャした」と振り返っている。

水温19.1℃は5月中旬としてはほぼ平年並み。この水温帯は多くの魚種にとって活性が上がる好適温度だ。アジやシロギスは15℃を超えたあたりから食いが立ち始め、19℃台なら文句なし。マゴチにとっても本格的なシーズンインの目安となる18〜20℃をクリアしており、エサとなるハゼ・キスの活性も高い。大潮で潮がしっかり動いたことが、湾奥から三浦半島東岸まで広範囲で好釣果をもたらした最大の要因と考えられる。

一方、前日の雷雨による河川からの淡水流入が湾奥エリアの塩分濃度をやや下げた可能性がある。かみやの船長が「本牧沖で決め手ある反応がなかなかなかった」と語っており、雷雨の影響で一時的にアジの群れが散った可能性を示唆している。

現場の声

この日は複数の船長から詳細なコメントが寄せられ、ポイント選択や潮の影響について貴重な情報が得られた。

かみや(ショートアジ船)

本牧沖から反応を探すも決め手なく、富岡沖方面に合流後は断続的にポツリポツリ。上げ潮が速くなる中、反応をキープ。ラストは型狙いで北上し、ストラクチャー周辺で良い反応をつかんだ。

かみや船長のコメントからは、当日のアジの群れが散発的だった状況が読み取れる。本牧沖→富岡沖→北上と3段階でポイントを移動しており、群れを追う展開だった。注目すべきは「上げ潮が速くなった」時間帯でも反応をキープできた点。大潮の強い潮流はアジを散らすこともあるが、この日は群れが完全に崩れるほどではなかったようだ。最終的に竿頭99本に達しており、粘り強い船長のポイント開拓が功を奏した好例と言える。

こうゆう丸(ショートタチウオ船)

チャンスタイムにアタリは多めだったが、なかなか掛からず。上げ潮に変わると反応が出ていてもアタリが渋くなり、後半は型を見た程度。

タチウオは「アタリは出るが乗らない」という典型的な渋い展開。上げ潮で食いが止まったというのは、潮流の変化でタチウオのレンジが変わった可能性を示唆する。大潮の速い潮でエサを追い切れなかったか、仕掛けが流されて食い込みが浅くなった展開だろう。

中山丸(キス・アナゴリレー船)

ゆったり人数で出船。ゲリラ雷雨には当たらず、東風でボチャボチャしたが両魚種まずまず。アナゴは取りこぼしも多かった様子。木更津沖の水深15〜20m、潮色は薄濁りで潮は速め。

中山丸からは具体的な釣り場情報が得られた。木更津沖の水深15〜20m、薄濁り・速い潮という条件は、キスにとってはエサが流れてきやすい好条件。アナゴの「取りこぼしが多い」というのは活性が高い裏返しでもあり、アタリ自体は十分出ていたことを物語る。竿頭40本はアナゴとしても上々の数字だ。

かみや(夜アナゴ船)

18名満船で出航。お台場・横浜周辺で連日のゲリラ雷雨だが海側はセーフ。東風が強まり寒い夜に。5ヶ所を転戦するもポイントごとに食い続かず、僅差のトップ争いに。終盤は北東風12m/s表記に。

夜アナゴは18名満船ながら竿頭22本。5ヶ所を転戦しても食いが長続きしなかった点から、前日の雷雨が底付近の水温や濁りに影響を与えた可能性がある。それでもボウズ消しに成功しており、船長の粘りがうかがえる。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 103 海福丸
最大 35 cm 石川丸

竿頭103本はアジとして文句なしの爆釣水準(50本〜が爆釣基準)。7船宿中4船宿で竿頭50本を超えており、湾全体でアジの活性が極めて高い1日だった。海福丸が103本、第二泉水が100本、かみやが99本、須原屋が80本と上位が拮抗。水温19℃台で大潮の潮流がコマセを効かせやすく、回遊群が広範囲で足を止めた格好だ。サイズは16〜35cmとやや幅があるが、石川丸で35cmの良型が出ており型狙いも可能。今後水温が20℃を超えてくれば、さらに安定した数・型が期待できる。

シロギス

爆釣
竿頭 109 和彦丸
最大 24 cm 和彦丸

竿頭109本はキスとして爆釣水準(100本〜が爆釣基準)。和彦丸が圧倒的な数字を叩き出し、船中最低でも30本とボトムも分厚い。中山丸もリレー船ながら竿頭47本を記録しており、まずまずの水準を確保。水温19℃台は産卵前の荒食い期にあたり、浅場に接岸したキスが活発にエサを追っている状態だ。大潮で底潮が効いたことも好材料。5月後半〜6月にかけてはキスの最盛期に突入するため、今後もこのペースが続く可能性が高い。

マアナゴ

好調
竿頭 40 中山丸
最大 50 cm かみや

3船宿がアナゴで出船。中山丸が竿頭40本と頭ひとつ抜け、かみやミナミ釣船がともに竿頭22本。中山丸の船長が「取りこぼしも多かった」と語るように、アタリの総数はさらに上だった可能性がある。木更津沖の薄濁り・速い潮というコンディションがアナゴの活性を引き上げた。サイズはかみやで最大50cmの良型が出ており、数もサイズも楽しめる好シーズンに入っている。

タチウオ

好調
竿頭 12 深川吉野屋
最大 92 cm こうゆう丸

竿頭12本はタチウオとして好調水準(10〜19本が好調基準)。ただし船宿間の差が大きく、深川吉野屋が竿頭12本(船中5〜12本)と安定したのに対し、こうゆう丸は竿頭8本(0〜8本)、石川丸は竿頭2本(0〜2本)で厳しい展開。こうゆう丸の船長が「上げ潮でアタリが渋くなった」と語るように、潮の変わり目で食いが落ちるパターンが顕著だった。サイズはこうゆう丸で92cmが記録されており、指3〜4本クラスが混じる展開。

マゴチ

まずまず
竿頭 4 深川吉野屋
最大 53 cm 深川吉野屋

3船宿が出船し、深川吉野屋が竿頭4本(最大53cm)、かみや川崎丸がともに竿頭3本。竿頭4本はマゴチとして「まずまず」の水準(3〜4本)だが、3船宿すべてで釣果が出ている点は心強い。ボウズ(0本)も出ているため個人差はあるものの、水温19℃台でエサのハゼ・キスの活性が上がっており、シーズン序盤の助走としては上々の内容。5月後半〜6月にかけて水温が20℃を安定的に超えれば、竿頭5本以上の「好調」ラインに乗ることが期待できる。

ケンサキイカ

まずまず
竿頭 29 萬栄丸
最大 31 cm 萬栄丸

萬栄丸が単独出船で竿頭29杯を記録。船中3〜29杯と個人差は大きいが、トップの29杯は上々の数字。サイズは17〜31cmで食べ頃サイズが中心。内房エリアでの初夏のケンサキイカは安定した人気ターゲットであり、今後さらに群れが厚くなることが期待される。

マダコ

やや渋い
竿頭 3 川崎丸

川崎丸が単独出船で竿頭3杯(船中1〜3杯)。マダコとして「まずまず」の下限ギリギリだが、ボウズなしで全員が型を見ている点はポジティブ。例年6月以降が本格シーズンとなるため、現段階では序盤の様子見といったところ。水温が上がり産卵のために浅場に寄ってくれば、数も伸びてくるだろう。

船宿スコアボード

船宿マアジシロギスタチウオマゴチマアナゴその他
海福丸竿頭103
和彦丸竿頭109
第二泉水竿頭100
かみや竿頭99竿頭3竿頭22
須原屋竿頭80
教至丸竿頭75
深川吉野屋竿頭66竿頭12竿頭4
石川丸竿頭64竿頭2
中山丸竿頭47竿頭40
ミナミ釣船竿頭22
こうゆう丸竿頭8
川崎丸竿頭3タコ3
萬栄丸ケンサキ29

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

本日のMVPは海福丸。アジ竿頭103本は全船宿・全魚種を通じても屈指の数字で、三浦半島東岸エリアの底力を見せた。ただし和彦丸のキス109本も同等以上のインパクトがあり、2つの「爆釣」が並立した贅沢な1日。深川吉野屋はアジ・タチウオ・マゴチの3魚種で出船し、いずれも安定した結果を残しており、「何を狙っても外さない」総合力の高さが光った。

今後7日間の予報

週末にかけて天候が安定し、風も穏やかになる予報。特に5月16日(土)・17日(日)は風速5m/s台で波も低く、絶好の釣り日和が期待できる。一方、19日(火)は風速9.3m/sと強まる予報のため、出船可否を事前に確認したい。

日付天気判定
5/15(金)15〜20℃7.1m/s0.30m大潮○まずまず
5/16(土)15〜20℃5.6m/s0.22m大潮◎釣り日和
5/17(日)17〜21℃5.4m/s0.22m大潮◎釣り日和
5/18(月)17〜28℃7.0m/s0.26m大潮○まずまず
5/19(火)20〜