5月13日の東京湾は、中潮の穏やかな海況に恵まれ全魚種が高活性を見せた。長崎屋マアジ竿頭155本・シロギス竿頭163本という圧倒的な数字を記録。マゴチも6船宿が出船し、濱生丸で竿頭10本と爆釣水準に達するなど、春の東京湾が本格的なハイシーズンに突入したことを強く印象づける1日となった。

今日の海況と釣果への影響

天気一部曇り ⛅
気温19.0℃
水温19.5℃
北 1.8m/s
0.4m
潮回り中潮

北風1.8m/s・波0.4mという絵に描いたような凪の海況が、この日の爆釣劇の土台を支えた。瞬間最大風速こそ8.5m/sを記録したものの平均風速は極めて弱く、ライトタックルのアジ・キス船にとってはアタリが明確に取れる理想的なコンディション。中潮で潮の動きも適度にあり、「釣りやすさ」と「魚の活性」が両立した稀有な1日だった。

水温19.5℃はこの時期としてはやや高めの推移で、マアジ・シロギスの回遊を活発にさせる好条件。マゴチにとっても産卵を意識して捕食が活発化する水温帯に完全に入っており、6船宿から出船という盛況ぶりも頷ける。さらに、夜アナゴにとっても19℃台は高活性ゾーンのど真ん中で、複数船宿で竿頭40本超の数字が出ている。

一方、降水確率79%の予報が出ていたにもかかわらず、実際にはまとまった雨にならなかった点も好結果の一因。出船を見送った釣り人にとっては悔しい展開だったかもしれない。

現場の声

かみやのマゴチ船は、5名という少人数で出船。開始わずか2分でファーストヒットを記録し、その後も立て続けに追加する好スタートを切った。船長によれば「潮が流れている間はアタリがコンスタントに出る」状況で、朝の時合いにはエサ切れを心配するほどの活性だったという。しかし、潮通しが緩むとアタリが遠のき、上げ潮変わりへの期待も「単発の繰り返し」に終わった。全員安打の好釣果ながら、バラシの多さが本数を伸ばしきれなかった要因として浮かび上がる。

かみや(マゴチ船)

開始2分後にご対面。潮が流れてる間はアタリがコンスタントに出る感じ。水面バラシや途中バラシが続き、船中15本のうち結構バラシが多かった。少人数で全員GET、好調そのもの。

船中15本・5名乗船で全員安打という実績は、マゴチとしては文句なしの好調。潮が効いている時間帯に集中してアタリが出る傾向は、この時期のマゴチらしいパターンだ。バラシ多発は活性の高さゆえにエサを強く咥える前に合わせが入ってしまう「嬉しい悩み」とも言える。

かみや(夜アナゴ船)

雷雨注意報発令で出船前は都心部に雷雲発生。海側には移動してこないことを祈りつつ出航。下げ潮で多少流れがあり、開始30分で船中40本程度。2ヶ所目の方が多少余分な釣れ具合。

雷雲を横目に出船した夜アナゴ船は、開始30分で船中40本と上々の滑り出し。アカクラゲの浮遊も許容範囲内で、ポイント移動後はさらにペースが上がった。竿頭35本はアナゴ釣りとしてもしっかりした釣果で、下げ潮が効いている時間帯に食いが集中する典型的な展開だった。

こうゆう丸(タチウオ船)

中型主体に良型混じり。テンヤにもアタリの良い群れを発見。チャンスタイムもあり、あとは打率次第。

こうゆう丸の船長コメントからは、テンヤへの反応が良い群れに当たったことが読み取れる。「打率次第」という表現は、アタリの数自体は十分にあったことを示唆しており、掛けの技術で釣果に差が出る展開だった。竿頭17本は好調ラインに近い数字で、群れの濃さを裏付ける。

さわ浦丸(サワラ・青物ジギング&キャスティング)

後半に活性上がり午後はずっとナブラ撃ち。シンキングペンシルやミノーに反応。鳥が邪魔でチャンスを逃す場面も。船べりまでイワシを追う魚も見え、鳥に惑わされず魚を見つけて投げることが重要。

さわ浦丸の青物船は、午前の沈黙から一転、午後に入ってナブラが続発するドラマチックな展開。ワラサ4.3〜4.5kgが船中3本上がったものの、ラインブレイクやバラシが多発して数を伸ばせなかった。「鳥に惑わされず魚を見つけて投げる」という船長のアドバイスは、ルアー青物で最も重要なスキルの一つだ。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 155 長崎屋
最大 42 cm 海福丸

竿頭155本はアジとして文句なしの爆釣水準。11船宿が出船し、長崎屋が155本(17〜32cm)、粂丸が103本(15〜30cm)、海福丸が94本(23〜42cm)と3船宿で竿頭50本超を大きく上回る圧巻の数字。水温19.5℃の上昇に伴い湾内各所でアジの回遊が活発化しており、船中最低ラインも粂丸の40本と全員が大漁を味わえるレベル。海福丸では最大42cmの良型も混じり、数だけでなくサイズも充実している。

シロギス

爆釣
竿頭 163 長崎屋
最大 25 cm つり幸

竿頭163本はキスとして堂々の爆釣。100本の壁を軽々と超える驚異的な数字だ。6船宿が出船し、長崎屋が163本、荒川屋が90本、弁天屋が86本と軒並み好釣果。5月の接岸シーズン本番を迎えて群れが濃く、凪のコンディションが繊細なアタリを的確に拾える環境を整えた。つり幸では25cmの良型も交じり、食味も上々。

マゴチ

爆釣
竿頭 10 濱生丸
最大 63.5 cm 深川吉野屋

竿頭10本はマゴチとして爆釣の領域。6船宿が出船し、濱生丸が竿頭10本でトップ、深川吉野屋が竿頭6本(最大63.5cm)、弁天屋が竿頭6本(最大57cm)と上位3船宿が軒並み好調〜爆釣ラインを突破。かみやも竿頭5本(最大51cm)で全員安打を達成した。水温19.5℃は産卵前の荒食い水温帯のど真ん中にあり、潮が効く時間帯にアタリが集中する傾向が顕著だった。

タチウオ

爆釣
竿頭 22 深川吉野屋
最大 100 cm 深川吉野屋

竿頭22本はタチウオとして20本超の爆釣水準に到達。3船宿が出船し、深川吉野屋が竿頭22本(最大100cm)で数・サイズともにトップ。こうゆう丸石川丸がともに竿頭17本を記録した。指3〜4本幅の中型主体ながら、深川吉野屋では指5本に迫る100cmの良型も交じった。テンヤへの反応も良好で、技術次第でさらに数を伸ばせる状況。

マアナゴ

好調
竿頭 48 濱生丸
最大 48 cm 中山丸

5船宿が出船し、濱生丸が竿頭48本、中山丸が47本、ミナミ釣船が38本と上位3船宿がいずれも高水準。水温19.5℃は夜アナゴにとってベストコンディションに近く、下げ潮が効く時間帯に食いが集中した。かみやの船長コメントでは「開始30分で船中40本」という出足の良さが報告されており、群れの濃さを裏付ける。

ショウサイフグ

まずまず
竿頭 12 ひらの丸
最大 38 cm 新明丸

2船宿が出船し、ひらの丸が竿頭12本(20〜33cm)、新明丸が竿頭8本(20〜38cm)。フグとしてはまずまずの水準で、ボウズも出ている点はやや気になる。新明丸では38cmの良型が交じっており型狙いの面白さもある。水温がさらに上がれば活性の底上げが期待できる段階だ。

クロムツ

好調
竿頭 32 萬栄丸
最大 44 cm 萬栄丸

萬栄丸が単独出船で竿頭32本(26〜44cm)を記録。船中最低でも3本と全員がしっかり型を見ている。内房エリアの深場で安定した群れに当たっており、高級魚をまとめて持ち帰れる好機だ。

マダコ

まずまず
竿頭 3 川崎丸

川崎丸が単独出船で竿頭3杯。マダコとしてはまずまずの水準で、シーズン序盤の走りとしては悪くない。水温の上昇とともに今後の本格化が見込まれる。

船宿スコアボード

船宿マアジシロギスマゴチタチウオマアナゴその他
長崎屋竿頭155竿頭163
濱生丸竿頭10竿頭48
深川吉野屋竿頭6竿頭22
粂丸竿頭103
海福丸竿頭94
荒川屋竿頭65竿頭90
弁天屋竿頭23竿頭86竿頭6サワラ竿頭6
須原屋竿頭80
第二泉水竿頭73竿頭72
つり幸竿頭63竿頭75竿頭30
中山丸竿頭60竿頭35竿頭47
教至丸竿頭52
石川丸竿頭40竿頭17
かみや竿頭5竿頭35
新明丸竿頭5フグ竿頭8
こうゆう丸竿頭17
ミナミ釣船竿頭38
川崎丸竿頭3タコ竿頭3
ひらの丸フグ竿頭12
萬栄丸クロムツ竿頭32
さわ浦丸ワラサ竿頭1

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿