5月12日の東京湾では、粂丸がマアジ竿頭144本、長崎屋がシロギス竿頭141本と三桁超えを連発。ひらの丸のタチウオは全員ツ抜けで竿頭23本を記録し、マゴチも弁天屋が竿頭5本(最大59.5cm)と好調水準に乗せた。水温18.9℃・凪の好条件が重なり、東京湾全域で魚の活性が上がった一日となった。
今日の海況と釣果への影響
北東の風わずか1.3m/s、波高0.46mという絵に描いたような凪の海。5月の東京湾としてはまさに理想的なコンディションで、船上での仕掛け操作がしやすく、繊細なアタリも取りやすい一日だった。中潮で潮の動き幅もほどよく、朝の干潮から上げに転じるタイミングでアジ・キスともに食いが立った格好だ。
水温18.9℃は5月中旬の東京湾としては平年並みからやや高め。マアジやシロギスにとっては最も活性が上がる適水温帯(18〜22℃)のど真ん中にあたる。タチウオもこの水温帯では中層まで積極的に浮いてくるため、テンビン・テンヤともにアタリが出やすい条件。マゴチにとっても20℃手前は本格シーズン入りの目安であり、今日の結果はまさにそれを裏付けている。
瞬間最大風速6.3m/sが記録されているが、これは突発的なもので釣りに影響するレベルではなかった。全体として「出船したら勝ち」と言える一日で、多くの魚種で好釣果が報告された。
現場の声
この日最も熱いコメントを残したのはひらの丸の船長だ。第二海堡周辺の水深30〜45mでタチウオを狙い、「終始アタリ多く高活性」と太鼓判を押した。3名の乗船者が23本・17本・11本と全員ツ抜けを達成している。
タチウオの活性アップ。第二海堡周辺(30〜45m)で終始アタリ多く高活性。3名様で23本、17本、11本と全員ツ抜け達成。サイズは中小型メインで食い付き良く、楽しくなってきた。ヒットパターンを攻略できれば釣果は倍になる。
船長が「ヒットパターン攻略で釣果倍」と語っている点が注目に値する。中小型メインということは群れが厚く数釣りができる状況であり、誘いのリズムを掴んだ人とそうでない人で差がつく典型的な展開。竿頭23本と最小11本で倍以上の差が開いたことからも、テクニカルな釣りが効いていたことがわかる。
ショートタチウオ船。チャンスタイムは訪れなかったが、やり替えるたびに誰かしらアタリが出る展開。ラストは猿島方面へ調査に出たが、反応はあるものの食い気なし。
こうゆう丸はショートタチウオ船での出船。ひらの丸とは対照的に「チャンスタイムなし」とのことだが、ポツリポツリとアタリは出続けていた。猿島方面での調査結果から、タチウオの群れは確認できるもののポイントによる食いムラが大きい状況が浮かび上がる。第二海堡周辺に集中して粘った船が好結果を出した一日だったと言えるだろう。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣竿頭144本はアジとしては文句なしの爆釣。8船宿が出船し、弁天屋が竿頭113本、長崎屋が92本、石川丸が82本と、三桁級の船宿が複数並ぶ圧巻の結果。水温18.9℃でプランクトンが豊富に湧き、アジの回遊群が湾内各所で足を止めている。15〜35cmとサイズの幅が広いのは、年越し群と新子が混在しているため。38cmクラスの良型は刺身にすると絶品で、数と質の両方を楽しめる贅沢な状況だ。
シロギス
爆釣竿頭141本はキスとしても爆釣の水準。6船宿が出船し、荒川屋が竿頭90本、弁天屋が78本、和彦丸が55本と軒並み50本オーバー。凪で底が落ち着いた砂地にキスが群がり、仕掛けを入れれば即アタリという連発モードだったことが数字から読み取れる。25cmの良型も交じっており、天ぷら種には申し分ない。この水温帯ではまだまだ上積みが見込める。
タチウオ
爆釣竿頭23本はタチウオとして爆釣の水準。ひらの丸が第二海堡周辺(30〜45m)で全員ツ抜けという圧巻の結果を叩き出した。一方、こうゆう丸は竿頭5本、石川丸も竿頭5本とポイント・時間帯による差が鮮明。サイズは60〜92cmと中小型メインだが、群れの密度が高いため数釣りが成立する好環境。船長コメントの通り、誘いのパターンを掴めるかどうかで釣果に大きな差がつく。
マゴチ
まずまず〜好調竿頭5本はマゴチとしてまずまず〜好調の境界ライン。4船宿が出船し、弁天屋が竿頭5本(最大59.5cm)、濱生丸が竿頭5本、新明丸が竿頭2本(最大52cm)、ミナミ釣船が竿頭1本(最大51cm)。弁天屋の59.5cmは良型で、水温18.9℃がマゴチの本格始動ラインに達したことを物語る。ボウズ(0本)の釣り人も見られるため、エサ付けとアタリの取り方に経験値が必要な段階だ。水温が20℃を超えれば一気にスイッチが入る見込み。
マアナゴ
好調ミナミ釣船が竿頭31本、つり幸が竿頭24本と2船宿ともに二桁超え。アナゴの夜釣りシーズンが本格化しており、水温上昇に伴ってエサへの反応が良い。最小1本の釣り人もいるため群がりムラはあるが、潮が動くタイミングに集中して狙えば束釣り(30本超え)も射程圏内。天ぷらネタの確保には最高の時期に突入した。
ケンサキイカ
好調内房の萬栄丸が竿頭32杯を記録。5月に入りケンサキイカの接岸が本格化しており、17〜31cmとサイズの幅が広いのは新子から親イカまで混在するこの時期の特徴。同船ではクロムツ竿頭17本(最大51cm)、イシナギ、ハタも交えた深場の多魚種リレーが楽しめる展開だった。
ショウサイフグ
厳しい竿頭5本はショウサイフグとして厳しい水準。新明丸1船宿のみの出船で、ボウズ(0本)も出ている。38cmの良型が交じったのは救いだが、群れがまだ固まっていない印象。フグは水温20℃を超えたあたりから食いが本格化する傾向があり、もう少し海水温の上昇を待ちたい。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | シロギス | タチウオ | マゴチ | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 粂丸 | 竿頭144 | — | — | — | — |
| 長崎屋 | 竿頭92 | 竿頭141 | — | — | — |
| 弁天屋 | 竿頭113 | 竿頭78 | — | 竿頭5 | サワラ1 |
| 荒川屋 | 竿頭65 | 竿頭90 | — | — | — |
| 石川丸 | 竿頭82 | — | 竿頭5 | — | — |
| 鴨下丸 | 竿頭78 | — | — | — | — |
| 鈴福丸 | 竿頭57 | — | — | — | — |
| つり幸 | 竿頭54 | 竿頭39 | — | — | アナゴ24 |
| 和彦丸 | — | 竿頭55 | — | — | — |
| ミナミ釣船 | — | 竿頭26 | — | 竿頭1 | アナゴ31 |
| ひらの丸 | — | — | 竿頭23 | — | — |
| こうゆう丸 | — | — | 竿頭5 | — | — |
| 濱生丸 | — | — | — | 竿頭5 | — |
| 新明丸 | — | — | — | 竿頭2 | フグ5 |
| 萬栄丸 | — | — | — | — | ケンサキ32・クロムツ17 |
MVP: 本日最も好成績を収めた船宿
本日のMVPは粂丸。アジ竿頭144本は東京湾の船アジとしても屈指の数字で、最低ラインの45本すら他船宿の竿頭クラスに匹敵する。アジ・キスの二刀流で存在感を示した長崎屋、三魚種に出船して全てで結果を残した弁天屋の総合力も光る。タチウオ部門ではひらの丸が頭一つ抜けた結果を記録し、ポイント選択の巧みさが際立った。
今後7日間の予報
週半ばに雨の予報があるものの、週末の土曜・日曜は晴れ間が広がり大潮と重なる絶好の釣り日和。気温も23〜25℃まで上昇し、水温のさらなる上昇が見込めるため、今日以上の好釣果が期待できる。木曜は降水確率90%で強風の可能性が高く、出船判断に注意が必要だ。
| 日付 | 天気 | 風 | 波 | 潮 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5/12(火) | 晴 16〜21℃ | 5.4m/s | 0.42m | 若潮 | ◎釣り日和 |
| 5/13(水) | 曇一時雨 17〜21℃ | 4.0m/s | 0.30m | 中潮 | ◎釣り日和 |
| 5/14(木) | 雨 16〜20℃ | 6.8m/s | 0.26m | 中潮 | △要注意 |
| 5/15(金) | 曇 16〜20℃ | 5.7m/s | 0.28m | 大潮 | ○まずまず |
| 5/16(土) | 晴 13〜24℃ | 4.2m/s | 0.28m | 大潮 | ◎釣り日和 |
| 5/17(日) | 晴 16〜25℃ | 5.0m/s | 0.22m | 大潮 | ◎釣り日和 |
| 5/18(月) | 曇 18〜24℃ | 6.5m/s | 0.24m | 大潮 | ○まずまず |