5月11日の東京湾では、濱生丸マゴチが竿頭29本という記録的大爆釣を達成。第二泉水ではシロギス竿頭123本・マアジ竿頭100本と爆釣が続出し、湾内全域で高活性な1日となった。

今日の海況と釣果への影響

天気一部曇り ⛅
気温19.4℃
水温18.7℃
南東 1.3m/s
0.62m
潮回り中潮(月齢24.6)

南東の微風に波高0.6m台と、まさに「ベタ凪」に近い好コンディション。中潮で適度に潮が動き、底物から回遊魚まで幅広い魚種が口を使う条件が整った。瞬間最大風速6.4m/sの記録はあるものの、終日を通じて穏やかな海面が維持され、繊細なアタリを取るマゴチ釣りやシロギスの投げ釣りには最適の環境だった。

水温18.7℃はこの時期としては順調な上昇ペースで、マゴチの活性が本格化するボーダーラインの18℃をしっかり超えている。5月に入り水温が安定して18℃台をキープし始めたことで、マゴチのエサとなるハゼや小魚が浅場に集まり始め、マゴチの食いが爆発する好循環が生まれている。マアジシロギスにとっても高活性帯にあたり、束釣り(100本超え)が複数の船宿で達成された背景にもこの水温がある。

ただしショウサイフグは水深8m前後の浅場を狙う釣りで、やや水温が高すぎて散っている可能性がある。タチウオも反応はあるものの食い気が続かず、水温上昇に伴うパターンの変化期にあると読める。

現場の声

この日は複数の船長から現場の状況が伝えられ、特にマゴチとタチウオの生々しい攻防がうかがえる。

かみや(羽田・マゴチ船)

食い込みまで至らない歯がゆいスタートから、水深を変えると3人同時ヒットも。連発はないがほどよく顔を出し順調な展開。南西風が強まり風影ポイントへ移動。トップは大谷さんが7本。オデコの方にはストックマゴチをお土産に。

かみやの船長コメントが示すのは、マゴチの「食い渋り」と「水深変更」の有効性。朝一はアタリが出ても食い込まない典型的なショートバイトが続いたが、水深を変えた途端に3人同時ヒットが発生。これは潮の効くレンジがポイントによって異なり、マゴチの定位層を探り当てた瞬間に連鎖的にアタリが出る5月のパターンそのもの。オデコが1人出たことは9人の乗船で仕方のない範囲で、竿頭7本はマゴチとしては好調の水準を十分に満たす。

こうゆう丸(三浦半島東・タチウオ船)

いつもより気配は多く感じるものの掛けるまでは至らず。後半は型狙いで動いたが、反応があっても食い気がない。あとはタチウオの食い気次第。

こうゆう丸の船長が語る「反応はあるが食い気がない」状況は、5月のタチウオによく見られる現象。水温上昇に伴いタチウオの活動レンジが変化し、日中の食いが鈍くなる時期にあたる。ただし「いつもより気配は多い」という言葉は明るい材料で、群れ自体は存在しているため、潮のタイミングが合えば一気に好転する可能性を秘めている。

えさ政釣船店(船橋・ショウサイフグ船)

大貫沖の水深8mを1日転々と探るも、どこも型は見えるが単発。オデコなしだが厳しい1日。

大貫沖の水深8mという超浅場は、ショウサイフグの定番ポイントだが、型が見えても群れにまとまりがない。水温18℃台に上がったことでフグが広範囲に散り、一箇所に溜まりにくくなっている兆候だろう。船長が「転々と探った」にもかかわらず単発だったことが、群れの薄さを物語る。

魚種別コンディション

マゴチ

爆釣
竿頭 29 濱生丸
最大 59 cm 一之瀬丸

竿頭29本はマゴチとしてはまさに異次元の数字。爆釣の基準8本を大幅に超え、今シーズン屈指の記録的大爆釣。濱生丸が竿頭29本、一之瀬丸が竿頭7本(38〜59cm)、かみやが竿頭7本(36〜52cm)、新明丸が竿頭4本(36〜55cm)、弁天屋が竿頭3本(40〜54cm)、川崎丸が竿頭3本と6船宿で出船。水温18.7℃の安定した海況がマゴチの捕食意欲を最大限に刺激し、凪の好条件が繊細なアタリの取りやすさにもつながった。5月中旬に向けてさらなる上昇が見込める。

シロギス

爆釣
竿頭 123 第二泉水
最大 24 cm 和彦丸岩田屋本店

竿頭123本は文句なしの爆釣。8船宿が出船し、第二泉水が竿頭123本(13〜23cm)、長崎屋が竿頭120本(13〜23cm)と2船宿で束超えを達成。和彦丸も竿頭95本(18〜24cm)と好調。水温18℃台は落ちギスから乗っ込みへの移行期にあたり、浅場にキスが大量に集結している。良型24cmクラスも混じり、数もサイズも申し分ない。

マアジ

爆釣
竿頭 100 第二泉水
最大 40 cm 海福丸

竿頭100本はアジとして爆釣の基準50本を倍にする圧倒的な数字。9船宿が出船し、第二泉水が竿頭100本(16〜29cm)、石川丸が竿頭99本(21〜35cm)、中山丸が竿頭98本(18〜28cm)と3船宿がほぼ束に到達。海福丸では竿頭82本ながら最大40cmの大アジも混じり、数とサイズの両立が目立つ。中潮の適度な潮流が群れを足止めし、回遊が定着したと見られる。

タチウオ

好調
竿頭 18 深川吉野屋
最大 100 cm 一之瀬丸

3船宿で明暗がくっきり分かれた。深川吉野屋が竿頭18本(65〜98cm)と好調の上限に迫る好釣果を記録。一之瀬丸も竿頭11本(70〜100cm)でメーター級を含む好成績。一方でこうゆう丸は竿頭4本(65〜90cm)にとどまり、船長の「反応はあるが食い気がない」コメントが示すように、ポイントと時合の選択で大きく結果が分かれる状況。ポイント選びが結果を左右する典型的な5月のパターンに入っている。

竿頭 76 一之瀬丸
最大 35 cm 一之瀬丸

一之瀬丸1船宿のみの出船だが、竿頭76本・船中最低でも42本と全員が好釣果を達成。スルメイカのシーズン序盤としては上々の数字で、群れが安定してポイントに入っていることを示す。20〜35cmのサイズは今後さらに成長が期待でき、シーズンの盛り上がりを予感させる。

竿頭 67 萬栄丸
最大 35 cm 萬栄丸

萬栄丸が内房エリアで竿頭67本(17〜35cm)を記録。船中最低14本でも十分な数字で、群れの濃さがうかがえる。同船ではクロムツ竿頭25本(28〜68cm)やハタ竿頭3本なども混じり、多彩な釣りが楽しめる状況。

マアナゴ

好調
竿頭 43 中山丸
最大 48 cm 中山丸

中山丸が竿頭43本(25〜48cm)、ミナミ釣船が竿頭39本(23〜44cm)を記録。5月はアナゴの夜釣りシーズン本番にあたり、水温上昇に伴い浅場に集まったアナゴが活発に餌を追う。48cmの良型も混じり、数・サイズともに充実した内容。

竿頭 6 新明丸
最大 38 cm 新明丸

竿頭6本はショウサイフグとしては厳しい水準。新明丸が竿頭6本(20〜38cm)、えさ政釣船店が竿頭4本(22〜35cm)とともに低調。えさ政釣船店の船長が「どこも型は見えるが単発」と語るように、水温上昇でフグが広範囲に散っている状態。群れがまとまるまでは辛抱の時期が続きそうだ。

マダイ

まずまず
竿頭 3 一之瀬丸

一之瀬丸1船宿のみのデータだが、竿頭3本はマダイとしてはまずまずの水準。ボウズもいるため安定した釣りとはいえないが、型を見た人には手応えのある1日だったはず。乗っ込みシーズンが続く中、潮の動きが合えばさらに良化する余地がある。

マダコ

やや渋い
竿頭 3 川崎丸

川崎丸で竿頭3杯はマダコとしてはやや渋い。まだタコシーズンの本格始動前で、水温がもう少し上がる6月以降に期待がかかる。

船宿スコアボード

船宿マゴチシロギスマアジタチウオその他
濱生丸竿頭29
第二泉水竿頭123竿頭100
一之瀬丸竿頭7竿頭11スルメ76・マダイ3
長崎屋竿頭120竿頭54
中山丸竿頭65竿頭98アナゴ43
和彦丸竿頭95
石川丸竿頭99
海福丸竿頭82
かみや竿頭7
須原屋竿頭68
荒川屋竿頭46竿頭65
弁天屋竿頭3竿頭64竿頭40
岩田屋本店竿頭23竿頭53
深川吉野屋竿頭18
教至丸竿頭40
ミナミ釣船アナゴ39