5月9日の東京湾は、シロギスマアジが爆釣水準に達する圧巻の1日となった。長崎屋のキスが竿頭148本、粂丸のアジが竿頭109本を記録。マゴチは6船宿が出船し新明丸が竿頭6本(最大55cm)と好調な滑り出しを見せ、水温18℃台に乗った東京湾の初夏パターンが鮮明になっている。

今日の海況と釣果への影響

天気ほぼ晴れ 🌤
気温17〜21℃
水温18.2℃
北北東 2.8m/s(瞬間8.6m/s)
0.4m
潮回り小潮(月齢21.6)

前日の南西強風が収まり、北北東の微風2.8m/sに切り替わった穏やかな土曜日。波は0.4m前後のべた凪で、湾奥から三浦半島沖まで全エリアで快適な釣り日和に恵まれた。瞬間風速8.6m/sの突風が記録されているが、これは朝方の一時的なもので、日中はほぼ終日凪の状態が続いたと見られる。

水温18.2℃は5月上旬としては順調な上昇ペース。この温度帯はキスの浅場回遊が本格化し、マゴチのベイト(エサとなるハゼ・キス)が活発に動き出す好条件。アジにとっても適水温ど真ん中で、群れが湾内に広く散らばりながらも濃い密度を保っている状態だ。小潮で潮の動きは控えめだったが、その分エサ取りのフグやサバの活動がやや抑えられ、本命に集中しやすい展開だったと推測できる。

ただし小潮の弱い流れが災いしたのがタチウオ。回遊性の強いこの魚は潮流がないとレンジが定まらず、アタリがあっても掛けきれない場面が多発したようだ。魚種ごとに明暗がくっきり分かれた1日と言える。

現場の声

土曜日とあって多くの船宿が満船状態で出船。船長コメントからは、各魚種の最前線の情報が読み取れる。

えさ政釣船店(ショウサイフグ)

大勢のお客様で2隻出船。サバフグの猛攻でエサの消費が激しい場所もあり、転々として良型ショウサイフグを掻き集めた。白子率は上がってきた。釣り場は大貫沖・水深8m。

ショウサイフグは大貫沖の水深8mという超浅場での勝負。サバフグの猛攻という厄介な外道に悩まされながらもポイントを細かく移動して良型を拾い集める展開は、この時期の典型パターン。白子率の上昇というコメントは、これからフグ釣りに出かける人にとって朗報だ。白子入りのショウサイフグは食味が格段に上がるため、5月中旬以降はさらに人気が高まるだろう。

かみや(LTアマダイ)

剣崎沖でデカアマ狙い。西へスラスラ流れる潮があり大流し作戦を展開。小ぶり〜中型止まりだったがトップ6尾。キダイ・オキメバル・アカイサキなど外道も充実。

かみやの船長は前回の富浦沖で良型が出なかったことを受け、この時期にデカアマが出た実績のある剣崎沖へ作戦変更。潮は西へ流れる好条件で大流しを試みたが、残念ながら大型は姿を見せなかった。それでもトップ6本はアマダイとしてはまずまず以上の好成績で、外道の多彩さも含めて五目的な楽しさがあった1日だ。

かみや(カサゴ&アジ リクエスト乗合)

近場のカサゴポイントは潮色が澄んでアタリ半減。手付かずのポイントに移動すると良型揃いでポツリポツリ。後半のアジは仲間船から好情報で合流、入れ食いとまでは言えないが順調にサイズも良好。トップ36尾。

カサゴ前半・アジ後半のリレー釣りでは、潮色の澄みがカサゴには逆風だったことがわかる。カサゴは濁りが入っているほうがエサに大胆にアタックする傾向があり、澄み潮では警戒心が上がる。一方で手付かずポイントへの移動で良型を確保できたのは船長の経験が光った判断。後半のアジは船団情報の共有で効率よくポイントに入れた好例だ。

こうゆう丸(ショートタチウオ)

第二海堡の船団で型は見たが掛けきれない場面が続出。猿島〜観音崎方面の深場を探索するも型見られず。後半に浅場へ戻り数本追加で終了。

タチウオの厳しさを象徴するコメント。アタリはあるのに掛からないという状況は、小潮の弱い潮流でタチウオのバイトが浅く、フッキングに至らなかったことを示唆する。深場探索も不発に終わり、浅場に戻って拾い釣りという展開は、この日のタチウオ全般に共通する難しさだった。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 148 長崎屋
最大 27 cm つり幸

竿頭148本は文句なしの爆釣水準(100本以上が基準)。10船宿が出船し、長崎屋が148本、第二泉水が102本、須原屋が91本と、3船宿で束超え(100本以上)を達成。新明丸も船中最低52本と、全員が50本以上という驚異的な安定感を記録した。水温18℃台でキスの接岸が本格化し、浅場の砂地に群れが密集している状況。サイズは13〜27cmで肉厚な良型も混じり、天ぷら種としても申し分ない。5月のキスは数もサイズも狙える黄金期に突入している。

マアジ

爆釣
竿頭 109 粂丸
最大 43 cm 和彦丸

竿頭109本は爆釣の基準(50本以上)を大幅に超える圧巻の数字。19船宿が出船する東京湾の主力ターゲットで、粂丸が109本、第二泉水が100本、教至丸が97本、まる八が91本と、4船宿で束超えを達成した。サイズは14〜43cmと幅広く、和彦丸の43cmは尺超えの良型として特筆もの。湾内全域で群れが濃く、初心者でもボウズの心配がほぼない安心のターゲット。小潮の穏やかな流れの中で群れが散りにくく、一箇所で粘れば数が伸びる好条件だった。

マゴチ

好調
竿頭 6 新明丸
最大 58 cm

6船宿が出船し、新明丸が竿頭6本(36〜55cm)、弁天屋が竿頭5本(35〜57cm)と、マゴチとしては好調の水準(5〜7本が基準)に到達。で最大58cmの良型も記録された。水温18℃台はマゴチの活性が一段上がるボーダーラインで、浅場でベイトのキスやハゼを追い回す個体が増えてきた証拠。ボウズの釣り人もいる(0〜3本、0〜5本など)ことから、まだムラはあるものの、5月中旬以降の水温上昇でさらなる爆発が見込める。シーズン本格化を告げる好結果だ。

タチウオ

まずまず
竿頭 15 ひらの丸
最大 100 cm 深川吉野屋

4船宿が出船し、ひらの丸が竿頭15本(65〜94cm)と好調水準(10本以上)を記録した一方、こうゆう丸は竿頭3本にとどまり、船宿間で大きな差が開いた。深川吉野屋では竿頭13本に加え1mのドラゴンサイズも出現。全体としてはまずまず(5〜9本が基準)の評価だが、ポイント選びと時合いをつかめた船宿は二桁に乗せている。小潮の弱い潮流がバイトの浅さにつながり、掛けきれないシーンが多発したのがこの日の特徴。潮が大きく動く中潮〜大潮に期待したい。

ショウサイフグ

やや渋い
竿頭 11 えさ政釣船店新明丸
最大 38 cm 新明丸

竿頭11本はショウサイフグとしてはやや渋い水準(4〜7本が基準のところ11本なので数値的にはまずまず〜好調寄り)だが、ボウズ者が出ている点と、サバフグの猛攻でエサの消費が激しいという船長コメントを踏まえると、全体の釣りやすさは「まずまず」程度。大貫沖の水深8mという超浅場がメインフィールドで、ポイントをこまめに移動して良型を拾い集める展開。白子率の上昇は今後の楽しみで、食味重視の釣り人には5月中旬以降がさらにおすすめだ。

マアナゴ

好調
竿頭 47 かみや
最大 50 cm 中山丸

5船宿が出船し、かみやが竿頭47本、ミナミ釣船が43本、濱生丸が40本と、軒並み大漁の夜釣りが展開された。5月のアナゴは産卵前の荒食い期に入り、夕暮れ後の浅場に大群が押し寄せるパターン。中山丸では50cmの良型も記録されており、天ぷら・白焼き用として最高のお土産になる。夜釣りの涼しさも相まって、これからの季節に特におすすめのターゲットだ。

カサゴ

好調
竿頭 39 深川吉野屋
最大 31 cm 深川吉野屋

深川吉野屋が竿頭39本(最大31cm)、みのる丸が竿頭36本と数が出ている。根魚は潮色の澄みで食いが落ちるケースもあるが、実績ポイントを丁寧に探ればこの時期のカサゴは安定して釣れる。初心者やファミリーにも扱いやすいターゲットとして人気だ。

船宿スコアボード

船宿キスアジマゴチタチウオアナゴフグ
長崎屋竿頭148竿頭86
粂丸竿頭109
第二泉水竿頭102竿頭100
教至丸竿頭97
須原屋竿頭91竿頭80
品川ひらい丸竿頭88
まる八竿頭91
鴨下丸竿頭85
新明丸竿頭72竿頭6竿頭11
豆や竿頭70
中山丸竿頭46竿頭71竿頭32
荒川屋竿頭52竿頭68
弁天屋竿頭65竿頭40竿頭5
かみや竿頭36竿頭47
ひらの丸竿頭15
深川吉野屋竿頭42竿頭1竿頭13
ミナミ釣船竿頭22竿頭25竿頭3竿頭43
竿頭3
川崎丸竿頭3
えさ政釣船店