5月5日の東京湾はGW最終日にふさわしい大漁日。鴨下丸がマアジ竿頭144本、長崎屋がシロギス竿頭132本と両魚種とも爆釣を記録。マゴチは6船宿が出船し新明丸が竿頭8本(〜57cm)、弁天屋で最大61cmの大判が上がった。タチウオも深川吉野屋が竿頭21本と爆釣水準に達し、湾内全域で魚の活性が高い1日となった。
今日の海況と釣果への影響
GW最終日は曇り空ながら南風2m/s・波0.5mと穏やかな凪に恵まれた。午前中は前日までの北風の吹き返しが残りやや波立つ場面もあったが、昼前には完全に収まった。中潮で潮の動きもしっかり確保され、アジ・シロギスを中心に湾内全域で高い活性を記録している。
水温17.5℃は5月上旬としては平年並みか、やや高めの水準。マゴチにとっては産卵前の荒食いモードに入り始める重要なラインで、実際に6船宿が出船し軒並み好成績を残した。アジやシロギスにとっても快適ゾーンど真ん中であり、100本超えの爆釣が複数船宿で生まれた背景には、この水温の安定がある。
一方、かみやの船長コメントにもあるとおり、朝の時間帯は北風の残りでポイントによっては波がポチャポチャと安定しなかった。木更津沖ではこの影響が特に出ており、マゴチ狙いで苦戦する場面も見られた。午後にかけて風が弱まってからが本番という展開だった。
現場の声
GW最終日とあって多くの船宿が満員御礼。現場の一次情報からは「潮の効くタイミングに集中してアタリが出る」パターンが読み取れる。
えさ政釣船店(ショウサイフグ船)
大貫沖・水深10mで展開。朝の下げ潮が速い段階では「釣れそうな雰囲気」に反してスローペース。サバフグの猛攻もあり数が伸びず、後半の上げ潮が効き始めてから連発が出て盛り上がった。
大貫沖の水深10mという浅場でのフグ釣りは、潮の緩急がダイレクトに食いに影響する。下げ潮が速すぎる時間帯はエサが安定せずフグが追いきれない。上げ潮に転じてから連発したという展開は、潮が緩んで底付近の水流が安定したタイミングに食いが立った典型的なパターンだ。
かみや(マゴチ船)
10名乗船で出船。北風の吹き返しが残る中、木更津沖からスタートするもアタリなし。自身で好実績のあるポイントに移動してようやくヒットし始めたが間が空く展開。後半は潮が動き始めた大流しでポツリポツリと拾い、竿頭6本。「立ち回りで機を逸した」と船長は不完全燃焼のコメント。
マゴチは流れが効いてエサ(ハゼ・メゴチ)が動くタイミングに食いが集中する。木更津沖は本来好ポイントだが、北風の吹き返しで波立つ状況ではボトムのエサが散ってしまい不発。後半の大流しでポツポツと拾えたのは、風が弱まり潮だけが効く時間帯に入った証拠だ。船長の「立ち回りで機を逸した」というコメントが示すとおり、朝の判断がカギを握る日だった。
かみや(夜アナゴ船)
木更津沖で展開。上げ潮の残りを期待したが潮通し悪く、ポツンポツンのスタート。4ヶ所を転々としながら手慣れ組が拾う展開で、常連の鈴木さんが36本のトップ。下げ潮が効き始めてからもムラがあり、全体的な釣れ方にはならなかった。
マアナゴは潮通しの良し悪しが最大のファクター。上げ潮の残りが期待ほど効かなかったことで、腕のある常連が拾い釣りで数を伸ばす展開に。竿頭36本は立派な数字だが、船中全体ではムラが出た形だ。
いわた(メバル・カサゴ船)
上手(かみて)方面を転々と探り、朝のうちは中〜良型主体にポツポツ。中盤以降はどこでも型は出るが盛り上がりに欠けた。南下しなかったためメバルは不発。今後はエビ餌の都合でカサゴ五目船に移行予定。
カサゴ竿頭34本は手堅い数字。メバルが不発だったのは南下しなかったルート選択によるもので、魚がいないわけではない。水温上昇に伴いカサゴ五目に切り替わるのは季節の流れだ。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣22船宿が出船し、竿頭144本は文句なしの爆釣。鴨下丸は最低でも50本を記録しており船中全員がツ抜け以上という驚異的な釣果。粂丸も竿頭101本・最低50本と爆発。第二泉水が竿頭100本、まる八が竿頭90本、深川吉野屋が竿頭88本と100本前後が続出した。水温17.5℃はアジにとって最も活性が上がるゾーンで、中潮の潮流がコマセを効率よく拡散させた。サイズも和彦丸で44cmの良型が出ており、数もサイズも申し分ない。この勢いは水温が安定している限り継続が期待できる。
シロギス
爆釣14船宿が出船し、長崎屋が竿頭132本と圧巻の3桁超え。中山丸が竿頭91本、新明丸が竿頭87本、第二泉水が竿頭80本と、50本超えが8船宿に達した。キスとしては100本超えは爆釣の中でも上位の数字。5月の浅場でキスの群れが固まり始める時期と重なり、凪の好条件が手返しの良さにつながった。13〜24cmとサイズの幅はあるが、良型も混じる好バランス。初心者でも20本台を確保できる状況で、ファミリーフィッシングにも最適だ。
マゴチ
好調6船宿が出船し、新明丸が竿頭8本(36〜57cm)で本日トップ。マゴチとして竿頭8本は好調の水準を超え、爆釣に近い。深川吉野屋が竿頭7本(40〜53cm)、弁天屋が竿頭6本(38〜61cm)で最大61cmの大判を記録。かみやも竿頭6本(37〜52cm)を記録した。北風の吹き返しが残る朝は苦戦したものの、午後にかけて潮が安定してからヒットが集中した。水温17.5℃は産卵前の荒食いが始まるタイミングで、今後さらに上向く可能性が高い。
タチウオ
爆釣深川吉野屋が竿頭21本(60〜102cm)と爆釣を記録。タチウオとして20本超えは文句なしの爆釣水準。ひらの丸が竿頭9本(65〜95cm)、石川丸が竿頭6本(65〜105cm)と続く。こうゆう丸は竿頭3本と数は控えめだが110cmの大型を記録。船宿間で差が出たのはポイント選択の違いによるもので、深川吉野屋が当たりポイントを押さえた形だ。5月は東京湾のタチウオが活性化する時期で、今後も期待が持てる。
ショウサイフグ
やや渋い3船宿が出船。えさ政釣船店が竿頭9本(22〜35cm)、新明丸が竿頭8本(20〜38cm)、ひらの丸が竿頭7本(20〜31cm)。フグとして竿頭9本はやや渋い水準で、サバフグの猛攻にも悩まされた。えさ政の船長が語るとおり、下げ潮が速い前半は苦戦し上げ潮が効いてから盛り返す展開。潮が安定する日を狙えばもう少し数が伸びる可能性がある。新明丸で38cmの良型が出ており、型狙いの面白さはある。
マアナゴ
好調3船宿が出船。中山丸が竿頭48本(25〜48cm)で圧倒的トップ。かみやが竿頭36本(23〜44cm)、豆やが竿頭6本(23〜40cm)。中山丸・かみやの数字はアナゴ釣りとしてかなり好調で、夜釣りシーズンに入った5月らしい活況。潮通しの良いポイントを転々としながら手慣れ組が数を重ねる展開で、腕の差が出やすい釣りだが、竿頭クラスの数字は文句なし。
ケンサキイカ
好調萬栄丸が内房エリアで竿頭46杯(17〜31cm)を記録。最低でも4杯と船中全員が型を見ており、好調な群れに当たった模様。同船ではイシナギやハタも顔を出しており、深場の多魚種リレーが楽しめる展開。ケンサキイカは5月から本格シーズンに入り、今後さらに期待値が上がる。
カサゴ
まずまず4船宿が出船。いわたが竿頭34本(15〜25cm)、隠居屋が竿頭32本(15〜25cm)と安定した数字。根魚らしく数のバラつきは少なく、手堅いターゲットとして機能している。いわたは今後カサゴ五目船に移行する予定で、イソメ・切り身のエサで良型を狙う展開に変わる。
マダコ
やや渋い川崎丸のみの出船で竿頭3杯。マダコとしてはやや渋い水準だが、シーズン序盤としては型が出ていること自体が好材料。水温がもう少し上がる5月中旬以降が本番で、今はまだ様子見の段階といえる。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | シロギス | マゴチ | タチウオ | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鴨下丸 | 竿頭144 | — | — | — | — |
| 長崎屋 | 竿頭48 | 竿頭132 | — | — | — |
| 粂丸 | 竿頭101 | — | — | — | — |
| 第二泉水 | 竿頭100 | 竿頭80 | — | — | — |
| 中山丸 | 竿頭71 | 竿頭91 | — | — | アナゴ竿頭48 |
| まる八 | 竿頭90 | 竿頭70 | — | — | — |
| 深川吉野屋 | 竿頭88 | — | 竿頭7 | 竿頭21 | — |
| 洋平丸 | 竿頭80 | — | — | — | — |
| 新明丸 | — | 竿頭87 | 竿頭8 | — | フグ竿頭8 |
| さわ浦丸 | — | 竿頭69 | — | — | — |
| 隠居屋 | — | 竿頭66 | — | — | カサゴ竿頭32・メバル竿頭32 |