4月30日の東京湾は、大雨のコンディションにもかかわらず多魚種で好釣果が飛び出す1日となった。第二泉水マアジが竿頭100本の爆釣を記録し、マゴチかみや深川吉野屋で竿頭9本と好調水準。シロギスも88本が出るなど、春本番の東京湾が本領を発揮した。

今日の海況と釣果への影響

天気大雨 🌧
気温13.3℃
水温16.9℃
北北西 3.2m/s
0.4m
潮回り大潮

朝から終日にわたって雨が降り続き、気温は13℃台と4月末としてはかなり肌寒い1日だった。ただし風は北北西3.2m/s、波は0.4mと穏やかで、船上のコンディション自体は悪くない。雨をものともせず出船した釣り人には、実り多い釣果が待っていた。

水温16.9℃は春の東京湾として順調な上昇を見せている数字で、マゴチの活性が本格化するボーダーラインを超えている。大潮の強い潮流がベイトフィッシュを動かし、アジ・マゴチ・アナゴといった多くの魚種を活性化させた。特にアジは潮が効くタイミングで入れ食いモードに突入した船宿が複数あり、大潮の恩恵が最も顕著に出た魚種と言える。

一方、かみやの夜アナゴ船では澄み潮とアカクラゲの浮遊が悪影響を及ぼした。雨による淡水流入で表層の濁りが出ても、底潮はまだ澄んでいたエリアがあり、魚種やポイントによって明暗が分かれる複雑な海況だった。

現場の声

かみやのマゴチ船は、富津沖からスタートしたものの下げ潮がほぼ流れず苦戦。しかし沖目にポイントを展開していくとポツポツとアタリが出始め、後半は浅場に移動して好ペースでアタリが連発した。特にルアー釣りの常連客が連発シーンを演出し、ヒラメの良型も多数混じるという嬉しいオマケ付きだった。

かみや(マゴチ船)

富津沖は下げ潮が全く流れず転々とポイントを展開。沖目でポツリポツリ拾い、後半は浅場へ移動すると好ペースでアタリ連発。ルアー釣りの伊藤さんがトップ9本。ヒラメも随分交じった。

潮が動かない下げの時間帯にポイントを見切り、沖目→浅場と柔軟に移動したことが9本という好釣果に繋がった。ルアー勢が強かった点は、マゴチが積極的にベイトを追っていた証拠であり、水温16℃台に乗ったことでフィーディングが活発化していることを裏付けている。

えさ政釣船店(ショウサイフグ船)

朝はパラパラと顔を見せたが、その後アタリが途絶える。上潮が効き始めるとオモリがぶっ飛ぶほどの激流に。流れが落ち着くと帰りまでアタリが続いた。白子率も上昇中。

大潮の上げ潮が大貫沖の水深8mラインで猛烈に効いた様子がうかがえる。潮が速すぎる時間帯はアタリが出ず、落ち着いた瞬間に食いが立つという典型的な大潮パターン。白子率の上昇は、ショウサイフグのシーズン後半戦に向けた好材料だ。

こうゆう丸(ショートタチウオ船)

型狙いで攻めるもアタリがあっても追わない場面が多く難しい展開。ただし攻略できた人はメーター級以上が連チャン。ドラゴン級主体の釣果に。

こうゆう丸の最大123cmという数字が物語るように、型の良さは際立っている。活性が高い群れに当たれば連発するが、渋い群れでは見切られるという選別的な食い方。テクニカルだが、ハマれば大きな報酬があるのが春タチウオの面白さだ。

かみや(夜アナゴ船)

潮色は澄んでアカクラゲも多数浮遊。今シーズン最悪の滑り出しで5ヶ所を転々。最後のポイントでようやくポツポツと釣れ始め何とか格好がついた。

竿頭27本という数字だけ見れば悪くないが、船長が「今シーズン一番悪い滑り出し」と語るほど苦しい展開だった。澄み潮はアナゴにとって警戒心が上がる条件で、ポイントを5ヶ所も移動してようやく食いが立った。大雨でも底潮の澄みが解消されなかったことが苦戦の主因だろう。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 100 第二泉水
最大 47 cm 教至丸

竿頭100本はアジとして文句なしの爆釣水準。10船宿が出船し、品川ひらい丸が97本、教至丸が87本、中山丸が85本、海福丸が75本と、5船宿で竿頭50本超え。大潮の強い潮流がベイトを湾内に押し込み、広範囲でアジの群れが活性化した。教至丸では最大47cmの大アジも顔を出しており、数もサイズも申し分ない。水温16℃台の安定した海水温がアジのフィーディングを後押ししており、GW期間中もこの好調は続く見通しだ。

シロギス

好調
竿頭 88 第二泉水
最大 23 cm 第二泉水中山丸

竿頭88本はキスとして好調の水準。第二泉水が88本、中山丸が44本、ミナミ釣船が15本と3船宿が出船。第二泉水の88本は爆釣ラインの100本に迫る勢いで、この時期としては上々の数字だ。水温16℃台に乗ったことでキスの接岸が本格化しており、13〜23cmと良型も交じる。大潮でエサの砂虫類が活発になり、浅場でのヒット率が上がったと考えられる。

マゴチ

爆釣
竿頭 9 かみや深川吉野屋
最大 62 cm ミナミ釣船

竿頭9本が2船宿で記録され、マゴチとしては爆釣に迫る好成績。かみやが竿頭9本(36〜57cm)、深川吉野屋が竿頭9本(40〜56cm)と拮抗。ミナミ釣船は竿頭3本ながら最大62cmの大型を記録した。川崎丸は竿頭3本にとどまったが、4船宿が出船している時点でシーズンの盛り上がりを感じる。水温が16℃台に安定したことでマゴチの食い気が一段上がっており、かみや船長がコメントしたようにルアーへの反応も良好。5月に入ればさらなる爆発が期待できる。

マアナゴ

好調
竿頭 47 中山丸
最大 54 cm かみや

中山丸が竿頭47本(25〜48cm)と素晴らしい数字を叩き出した。かみやは竿頭27本(23〜54cm)で最大54cmの良型も。ただしかみやの船長は「今シーズン一番悪い滑り出し」と語っており、ポイントによって明暗が分かれた。澄み潮とアカクラゲが悪影響を及ぼしたエリアがある一方、中山丸のポイントでは大潮の潮流がアナゴの食いを刺激したと考えられる。春のアナゴシーズンは着実に深まっている。

タチウオ

好調
竿頭 16 深川吉野屋
最大 123 cm こうゆう丸

深川吉野屋が竿頭16本と好調水準をマーク。4船宿が出船し、こうゆう丸は竿頭8本ながら最大123cmのドラゴン級が主体という型狙いの展開。石川丸が竿頭5本(65〜105cm)、ミナミ釣船は竿頭4本(70〜105cm)。船宿によって数重視と型重視で戦略が分かれたが、全体として好調と言える。こうゆう丸の船長コメントにあるように、アタリがあっても追わない場面が多く、テクニカルな釣りを楽しめる人にとっては最高のコンディションだった。

ケンサキイカ

まずまず
竿頭 21 萬栄丸
最大 33 cm 萬栄丸

萬栄丸が内房エリアで竿頭21杯を記録。13〜33cmとサイズにバラつきがあるものの、春のケンサキイカとしてはまずまずの数字。ハタも0〜2本交じっており、五目的な楽しみもある。大潮の澄み潮がイカのエサとなる小魚を集めやすい条件を作った可能性がある。

ショウサイフグ

やや渋い
竿頭 7 えさ政釣船店
最大 35 cm えさ政釣船店

竿頭7本はショウサイフグとしてはやや渋い水準。大潮の激流に翻弄され、潮が速すぎる時間帯はアタリが完全に途絶えた。ただし船長コメントによれば白子率が上昇中で、流れが落ち着いた後半は持ち直している。大貫沖の水深8mという浅場でのカットウ釣りは潮の影響をダイレクトに受けるため、中潮以降に安定した釣果が期待できる。

マダコ

やや渋い
竿頭 3 川崎丸

竿頭3杯はマダコとしてはやや渋い結果。川崎丸のみの出船で、マゴチとの併記であることから五目的な船だった可能性もある。水温16℃台はタコの活性が上がり始める時期で、5月中旬以降の本格シーズンに向けて徐々に数字が伸びてくるだろう。

船宿スコアボード

船宿マアジシロギスマゴチタチウオマアナゴその他
第二泉水竿頭100竿頭88
品川ひらい丸竿頭97
教至丸竿頭87
中山丸竿頭85竿頭44竿頭47
海福丸竿頭75
和彦丸竿頭60
石川丸竿頭59竿頭5
鈴福丸竿頭52
ミナミ釣船竿頭50竿頭15竿頭3竿頭4竿頭24
深川吉野屋竿頭46竿頭9竿頭16
かみや竿頭9竿頭27
こうゆう丸竿頭8
川崎丸竿頭3タコ竿頭3
萬栄丸ケンサキ竿頭21
えさ政釣船店フグ竿頭7
さわ浦丸ワラサ竿頭1

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

本日のMVPは第二泉水。アジ竿頭100本、キス竿頭88本と2魚種で圧倒的な数字を叩き出した。マルチ出船ではミナミ釣船が5