4月28日の東京湾では、弁天屋のマアジが竿頭168本、長崎屋のシロギスが竿頭151本と、ともに爆釣の水準を大きく超える数字を記録。マゴチも弁天屋で竿頭8本(最大54cm)と爆釣ラインに到達し、水温17℃台に乗った春の東京湾が全面的に活性化した1日となった。
今日の海況と釣果への影響
北風1.8m/sと穏やかな凪模様で、波高も0.76mと安定。瞬間的に8m/s超の風が吹く時間帯もあったものの、全体としては1日を通して釣りやすいコンディションが維持された。中潮で潮の動きも適度にあり、エサ釣り・ルアーともに好条件が揃った平日となった。
水温17.2℃は4月下旬としては順調な上昇ペース。この水温帯はマアジ・シロギスの活性が一段ギアを上げるラインであり、マゴチにとっても本格シーズン突入を告げる目安だ。水温15℃台でやや渋さが残っていた3月下旬〜4月上旬とは明確に状況が変わり、回遊魚を中心に群れの密度と食いの両方がレベルアップしている。
中潮の潮回りは、大潮ほど流れが速すぎず仕掛けのコントロールがしやすい。午前中の下げ潮がフィーディングタイム(11:17〜13:17)と重なり、特にアジ・キスの食いが集中した時間帯を作ったと推測される。
現場の声
本日は複数の船長から具体的な状況コメントが寄せられ、海中で何が起きていたかを読み取る手がかりが豊富だ。
ひらの丸(タチウオ船)
観音崎沖〜走水沖周辺の水深60〜75mで魚影は盛り盛り。アタリはぼちぼち出るが喰い込みが浅く、アタリ数の割に上がってこなかった。3名様で12本・8本・7本。上手く誘ってヒットパターンを攻略できれば釣果は倍になる。
ひらの丸の船長コメントが示すのは、「魚はいるが食いが浅い」という典型的な春タチウオのパターン。魚影そのものは濃いものの、まだ水温が本格的な活性域に達していないか、ベイトが豊富すぎて仕掛けへの反応が鈍くなっている可能性がある。「正確な棚取り」と「誘いの工夫」が釣果を分ける状況で、技術が数字に直結する面白い展開と言える。
こうゆう丸(タチウオ船)
反応はあるもののアタリなく、しばらくやっているとヒットするもバレてしまう展開。中盤に好反応に当たりチャンスタイム到来、中型から良型主体に全員型を見られた。後半のサイズアップ狙いでは掛けてもバレる状況が続いた。
こうゆう丸もひらの丸と同様に「バラシの多さ」を報告しており、東京湾全体でタチウオの食いが浅めだったことが裏付けられる。ただし中盤にチャンスタイムが発生しており、潮が効き始めるタイミングに集中してアタリが出る典型的な回遊パターンが確認できた。
えさ政釣船店(トラフグ船)
そろそろトラフグ終わりかという時期だが、小さいながら反応は広範囲にあり、ポツリポツリとキャッチ。3人同時ヒットの場面もあった。前半はエサを頻繁に取られて手応えあり。時知らずのトラフグ、もうひと盛り上がりあるか。
えさ政釣船店の船長が「そろそろ終わりか」と言いつつも反応の広さに手応えを感じているのが興味深い。トラフグは通常3月末〜4月上旬で一区切りとなるが、水温上昇が緩やかだったためか、まだ東京湾内に残っている個体が見られる。シーズン終盤のラストチャンスを狙いたい方には貴重な情報だ。
弁天屋(青物ルアー船)
現場に到着するとトリヤマが立ちベイト反応も多く気分は爆上がり。ワラサ・イナダの群れに遭遇しトリプルヒットも発生、サワラも交じった。
弁天屋の青物ルアー船はサワラ0〜1本という数字だけ見ると控えめだが、ワラサ・イナダの群れが入っていた点が注目に値する。トリヤマ(鳥山)が立つほどベイトが集まっている海域は、今後マゴチやヒラメのエサとなる小魚も豊富であることを示唆しており、春の東京湾の生態系が活発化している証拠だ。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣竿頭168本はアジとして文句なしの爆釣。50本超えが基準の「好調」を大幅に上回り、6船宿すべてで竿頭30本以上という高打率の1日だった。石川丸が竿頭94本(20〜35cm)、粂丸が竿頭89本(16〜33cm)、長崎屋が竿頭83本(17〜33cm)と軒並みハイスコア。荒川屋のショートアジ船も竿頭68本(23〜38cm)と良型主体で好成績。水温17℃台に入りアジの回遊群が湾奥まで差してきており、GW前半は引き続き好調が期待できる。
シロギス
爆釣竿頭151本は爆釣基準の100本を大幅に超える驚異的な数字。長崎屋が頭一つ抜けた結果だが、荒川屋も竿頭86本、新明丸が69〜74本(船中で全員が「好調」以上の水準)、弁天屋が竿頭65本と、5船宿中4船宿で50本超えを達成。春のキスは浅場に群れで集まる時期だが、水温17℃台は活性が最も高まるゾーン。サイズも12〜24cmとピンから良型まで混じり、数釣りとサイズの両方が楽しめる贅沢な状況だ。
マゴチ
爆釣竿頭8本はマゴチとして「爆釣」の基準に到達する見事な数字。弁天屋1船宿のみの出船ながら、0〜8本と船中で差が出ており、技術と運の両方が効いたことが窺える。サイズも35〜54cmとレギュラーサイズからキロオーバーまで幅があり、シーズン本番を実感させる内容。水温17℃台はマゴチが浅場でエサを積極的に追い始める分岐点であり、GW以降は出船船宿の増加と釣果の上振れが見込まれる。
タチウオ
好調竿頭12本はタチウオとして「好調」の水準。ひらの丸が竿頭12本(55〜95cm)、こうゆう丸が竿頭7本(75〜100cm)と2船宿で明暗が分かれた。両船長ともに「魚影は濃いが食いが浅い」と報告しており、観音崎〜走水沖のポイントでは群れ自体はしっかり入っている。バラシを減らす誘いの工夫がスコアを大きく左右する技術戦の様相で、ベテランほど数を伸ばせる状況だ。
ケンサキイカ
好調萬栄丸で竿頭58杯と見事な数字を叩き出した。2〜58杯と船中差が極端に大きく、乗りのパターンを掴めたかどうかで明暗がくっきり。ケンサキイカは春〜初夏にかけて内房周辺で回遊が活発化する時期に入っており、水温上昇とともに群れが安定すればさらなる好釣果が期待できる。
ショウサイフグ
やや渋い竿頭7本はショウサイフグとしては「やや渋い」の評価。0〜7本と船中ボウズも出ており、群れに当たるかどうかでムラがある状況だ。ただし38cmの良型が出ている点は見逃せない。フグは水温が18℃を超えるあたりから食いが本格化する傾向があり、GW後半以降に期待を持てる。
トラフグ
やや渋い萬栄丸が竿頭4本、えさ政釣船店が竿頭3本。シーズン終盤ながら広範囲に反応があり、えさ政釣船店では3人同時ヒットの場面も。「時知らずのトラフグ」と船長がコメントする通り、例年よりやや遅い個体が残っている印象。狙える残り日数は限られるため、行くなら今週中がラストチャンスとなる可能性がある。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | シロギス | マゴチ | タチウオ | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 弁天屋 | 竿頭168 | 竿頭65 | 竿頭8 | — | サワラ1・マダイ1 |