4月27日の東京湾では、マアジが4船宿で竿頭60〜111本と爆釣水準を記録し、シロギスも2船宿で竿頭75〜109本と三桁に迫る好釣果。雨風のバッドコンディションの中でもマゴチかみやで60cmの大判が出現。タチウオ深川吉野屋で竿頭19本と好調の水準を叩き出した。

今日の海況と釣果への影響

天気雨→曇り→晴れ
気温14〜17℃
水温17.0℃
北東→南南西 最大13.1m/s
0.5〜1.0m
潮回り若潮

朝は雨と北東風が重なり海上はバッドコンディション。中山丸の船長によれば「心配した風も出船時には凪いた」とのことだが、かみやのマゴチ船は朝から風波に叩かれる厳しいスタートだった。午後にかけて雨が止み風も南南西に変わって穏やかになったが、前半のロスが響いた釣り物もある。

水温17.0℃は4月下旬としては順調な上昇トレンドの途上。マアジやシロギスにとっては活性が上がりやすい好適温度帯で、実際に両魚種とも三桁を叩く爆釣ぶりを見せた。一方、マゴチは水温17℃前後から本格シーズンに入る魚種だが、悪天候と若潮の緩い潮が重なり、ポテンシャルを十分に発揮できなかった印象がある。

若潮は潮の動きが小さく、底物狙いには不利な条件。しかし中層〜上層を回遊するアジやタチウオには逆に群れが散りにくいメリットがあり、アジ4船宿が軒並み好釣果となったのはこの影響もあるだろう。

現場の声

かみやのマゴチ船は、雨風予報にもかかわらず11名の釣り人が集結。朝から雨足が強まりポチャポチャの海面状態で、風裏のポイントからスタートするも前半はアタリが遠い展開が続いた。船長は風を避けながらポイントを転々とし、後半に雨が止み風が弱まったタイミングで大きく移動。すると潮が流れ始めた終盤に連発シーンが訪れたが、「時すでに遅し」の感があったという。

かみや

朝から雨風のバッドコンディション。後半ポイントを大きく移動し、潮が流れ始めたら連発シーンもあったが時すでに遅し。トップは伊藤さん3本、最大は下田さんの60cm。

この「潮が流れ始めたら連発」というパターンは、マゴチの典型的な食い方。若潮で日中ほぼ潮が動かなかったところに、終盤ようやく流れが出て活性が一気に上がった。風裏ポイントへの移動や粘りの判断が功を奏し、悪条件下でもトップ3本・最大60cmという形にまとめた船長の手腕が光る。

中山丸はキス・アナゴのリレー船と夜アナゴ船の二本立て。リレー船の船長コメントでは「今シーズンはシロギスの湧きも上々」と手応えを語っており、中ノ瀬〜木更津の水深15〜20mで展開。潮色は澄みで流れは緩め、北東風は弱く波も穏やかと、キス釣りには好条件が揃っていた。

中山丸

今シーズンはシロギスの湧きも上々で、アナゴの保険は比較的簡単に作れる状況。リレー船はのんびり楽しみたい派に好評。夜アナゴは後半戦に潮が緩んでペースアップ。

夜アナゴ船は2隻出しで木更津の水深17mを攻略。前半は下げ潮が速くメソサイズ(小型)が多めで苦戦したが、潮が緩んだ後半からペースアップし太めのサイズも交じり始めた。竿頭36本は夜アナゴとしては上々の数字で、GWに向けて期待が膨らむ。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 111 粂丸
最大 43 cm 教至丸

アジとしては竿頭111本で文句なしの「爆釣」。4船宿すべてが竿頭50本以上を達成し、東京湾全域でアジの群れが濃い状況。粂丸が竿頭111本(15〜28cm)、深川吉野屋が竿頭99本(17〜28cm)と三桁級の数字を叩き出した。教至丸は竿頭60本ながら25〜43cmの良型交じりで型揃い。水温17℃はアジの適水温ど真ん中で、若潮の緩い潮流が群れを散らさなかったことも爆釣の追い風になった。GWに向けてこの好調が持続する可能性は高い。

シロギス

爆釣
竿頭 109 長崎屋
最大 24 cm 長崎屋

キスとしても竿頭109本は100本超えで「爆釣」水準。長崎屋が竿頭109本(12〜24cm)、中山丸がリレー船ながら竿頭75本(13〜23cm)と、2船宿ともに高レベル。中山丸の船長が語る「今シーズンはシロギスの湧きが上々」という言葉どおり、中ノ瀬〜木更津エリアにキスが高密度で定着している。水温17℃でキスの食いは最盛期に入りつつあり、5月はさらなる数釣りが期待できる局面。

タチウオ

好調
竿頭 19 深川吉野屋
最大 103 cm 深川吉野屋

タチウオとしては竿頭19本で「好調」にあたる水準。船中最低でも2本と全員安打を達成。サイズも60〜103cmと幅広く、メーター超えの良型も交じる嬉しい展開。春のタチウオは群れが固まりやすい時期で、若潮の緩い潮が群れを一箇所に留めた効果が出た可能性がある。深川吉野屋はアジ船でも竿頭99本を記録しており、この日は二刀流で圧巻の結果を残した。

マゴチ

やや渋い
竿頭 3 かみやミナミ釣船
最大 60 cm かみや

マゴチとしては竿頭3本で「まずまず」の評価にギリギリ届く程度。ただしボウズが出ていること、前半ほぼアタリがなかった展開を考えると実質「やや渋い」という印象。かみやが竿頭3本(35〜60cm)で最大60cmの大判を記録。ミナミ釣船は2〜3本と安定感があった。朝の雨風が前半の食い渋りの主因で、潮が動いた終盤に連発があったことから、ポテンシャル自体は悪くない。水温17℃でマゴチのシーズンは本格化しており、天候が安定すれば一気に好転する可能性がある。

マアナゴ

好調
竿頭 36 中山丸
最大 50 cm 中山丸

夜アナゴは中山丸が2隻出しで竿頭36本(23〜50cm)を記録。前半は下げ潮が速くメソサイズ中心で掛けにくい状況が続いたが、潮が緩んだ後半戦からペースアップし太めのサイズも交じった。船中1〜36本と経験値で大きく差がつく釣りだが、アナゴの魚影は濃い状態が続いており、GW期間中の夜釣りとして魅力的なターゲット。

竿頭 38 萬栄丸
最大 35 cm 萬栄丸

萬栄丸がケンサキイカで竿頭38本(20〜35cm)を記録。船中最低でも4本と全員が複数杯をキープ。内房エリアでケンサキの群れが回遊しており、春イカシーズンの到来を感じさせる好釣果。身の甘みが増す時期だけに食味も抜群のはず。

トラフグ

まずまず
竿頭 5 萬栄丸

萬栄丸のトラフグは竿頭5本。ショウサイフグの基準(好調15本〜)とは異なり、トラフグはそもそも数が出にくい高級ターゲット。竿頭5本はトラフグとしては十分な成績で、ボウズもいるが狙って獲れる魚ではないことを考えると悪くない。

マダコ

やや渋い
竿頭 3 川崎丸

川崎丸のマダコは竿頭3杯。マダコとしては「まずまず」の下限ギリギリで、船中1〜3杯と拾い釣りの展開。水温がもう少し上昇し産卵に向けて接岸が進めば数は伸びる見込み。本格シーズンは6月以降だが、型を見られるだけでも春先としては悪くない。

船宿スコアボード

船宿マアジシロギスタチウオマゴチその他
粂丸竿頭111本
長崎屋竿頭109本