4月25日の東京湾は、水温16℃台・北東微風という絶好のコンディションのもと多魚種が一斉に高活性を見せた。長崎屋マアジ竿頭166本・シロギス竿頭168本という驚異的な数字を記録。マゴチ弁天屋新明丸が竿頭8本で好調基準に到達し、春の本格シーズン入りを告げる1日となった。

今日の海況と釣果への影響

天気晴れ ☀️
気温15.6℃
水温16.3℃
北東 2.1m/s
0.36m
潮回り長潮

北東の風2m/s前後、波0.3m台という文句なしの凪。瞬間最大でも6.8m/sにとどまり、湾奥から三浦半島沖まで全域で安定した釣りが展開できた。土曜日らしく多くの船宿が満船・増船で出船し、延べ30船宿以上から釣果が報告される賑わいぶりだった。

水温16.3℃は4月下旬としてはほぼ平年並みの値で、マゴチが本格的に捕食モードに入る15〜17℃帯のストライクゾーン。アジ・キスにとっても活性が高まる適温帯にしっかり入っており、湾内の餌となるプランクトンや小型甲殻類の動きも活発だったと推測できる。潮回りは長潮で潮流自体は緩やかだが、この穏やかな流れがかえってアジの群れを一ヶ所にまとめ、手返しの良い数釣りにつながった形だ。

唯一の懸念は長潮ゆえの潮止まり時間の長さだったが、フィーディングタイム(9:05〜11:05)と満潮からの下げが重なる朝の時間帯に集中的な食いが出たことで、結果的に多くの魚種で竿頭がハイスコアを記録した。

現場の声

この日は複数の船長から現場の生の声が届いており、好調の裏側にあるポイント選択のドラマが垣間見える。

いわた(メバル・カサゴ船)

上手ポイントからスタートし、小ぶり〜中型主体にメバル混じりでポツリポツリ。最近の厳しい雰囲気より濁りが入り活性が上がった印象。どのポイントでもキジハタのやる気があり、水面バラシもあったが7本が船に。

いわた船長のコメントからは、濁りが入ったことで根魚の活性が上がっている様子が読み取れる。カサゴ・メバルともに竿頭50本はこの時期としては上々で、キジハタが7本混じるという嬉しいゲストも。水温16℃台で根魚の食い気が戻りつつあることを示している。

えさ政釣船店(ショウサイフグ船)

2隻体制で出船。場所によってエサ取り多く、小トラ(トラフグ)も混じりショウサイフグより釣れた方も。ポイントは大貫沖の水深8m。

大貫沖の浅場8mという情報が興味深い。水温上昇に伴いフグ類が浅場に差してきている証拠で、エサ取りの多さは海底の生物活性の高さを示す。ショウサイフグ竿頭8本はフグとしては「やや渋い」水準だが、2隻出しの盛況ぶりから人気の高さがうかがえる。

かみや(LTアマダイ船)

潮通しは緩くかろうじて前へ流れる程度。デカアマ実績ポイントを巡ったが大型は出ず、小ぶり〜中型止まり。外道にキダイ(25cm級良型)、カイワリ、カンコ、キツネダイ、アヤメカサゴなど多彩。トップは土井さんの6尾。

かみや船長が「デカアマ」を狙って実績ポイントを転戦した様子が生々しい。長潮の緩い潮が大型アマダイの食いを抑えた可能性が高く、潮が効く中潮〜大潮ならサイズアップが期待できそうだ。多彩な外道は水温上昇で深場の魚が活発化している証でもある。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 166 長崎屋
最大 40 cm 荒川屋教至丸

竿頭166本は「50本〜で爆釣」の基準を大幅に超える圧倒的な数字。23船宿が出船し、うち洋平丸が竿頭114本、海福丸が111本、品川ひらい丸が105本と、100本超えが4船宿。50本超えはさらに多数にのぼり、湾全域で群れが回遊している。水温16℃台でプランクトンの増殖が活発化し、それを追うアジの群れが浅場に集結した結果だ。長潮の穏やかな流れが群れを散らさず、手返し勝負で数を伸ばせる好条件がそろった。GW前にこの勢いがあれば、連休中の爆釣も十分期待できる。

シロギス

爆釣
竿頭 168 長崎屋
最大 24 cm つり幸一之瀬丸

竿頭168本は「100本〜で爆釣」の基準をはるかに上回る驚異的な釣果。須原屋も132本、新明丸が84本、中山丸が64本と、9船宿中5船宿が50本超え。キスとしては春の本格シーズン突入を告げる数字だ。水温16℃台は浅場の砂地にキスが産卵前の荒食いで集まる好適温度。凪の海況で繊細なアタリが取りやすかったことも数字を押し上げた要因だ。

マゴチ

爆釣
竿頭 8 弁天屋新明丸
最大 61.5 cm 新明丸

竿頭8本はマゴチとして「爆釣」水準の数字。5船宿が出船し、弁天屋が竿頭8本(最大58cm)、新明丸が竿頭8本(最大61.5cm)と拮抗。深川吉野屋も7本(最大58cm)と続いた。水温16℃台はマゴチの捕食行動が最も活発になる温度帯に入っており、エサとなるハゼやメゴチの動きも良好。新明丸での61.5cmは良型で、産卵前の荒食いが始まっている兆候だ。GW期間はさらなる爆発が予想される。

タチウオ

爆釣
竿頭 24 深川吉野屋
最大 110 cm 深川吉野屋

竿頭24本は「20本〜で爆釣」を満たす見事な数字。深川吉野屋が頭一つ抜け、110cmのドラゴンサイズも飛び出した。一方でミナミ釣船は竿頭6本、石川丸は4本、こうゆう丸は2本と船宿間の差が大きい。ポイント選択と時合いの読みが釣果を大きく左右した日だ。深川吉野屋は湾奥の実績ポイントをしっかり押さえたと推測される。

ショウサイフグ

やや渋い
竿頭 11 新明丸
最大 42 cm 新明丸

新明丸が竿頭11本(最大42cm)でフグとしては「やや渋い」から「まずまず」の境界線。えさ政釣船店は8本(最大35cm)にとどまった。大貫沖の水深8mという浅場がポイントで、エサ取りの多さからフグ自体は居るが食い渋りの印象。新明丸の42cmは良型で、数よりサイズを狙える日だった。潮が効く中潮以降に期待したい。

カサゴメバル

好調
竿頭 50 いわた
最大 28 cm いわた

いわたはカサゴ・メバル混合で竿頭50本と好調。隠居屋もカサゴ・メバル各40本の安定した釣果を記録。一之瀬丸のカサゴ船は30本。船長によると濁りが入ったことで根魚の活性が上がり、キジハタも7本混じる賑やかな展開だった。水温上昇で浅場の根周りに魚が集まりやすくなっている。

マアナゴ

好調
竿頭 48 かみや
最大 50 cm 中山丸

かみやが竿頭48本と圧倒的。中山丸が37本(最大50cm)、つり幸が28本、一之瀬丸が18本と4船宿すべてで二桁以上を記録。春のアナゴシーズンが本格化しており、水温上昇でアナゴの接岸が進んでいる。夜釣りの雰囲気たっぷりに数を伸ばせる、ファミリーにも人気のターゲットだ。

竿頭 27 一之瀬丸
最大 30 cm 一之瀬丸

一之瀬丸が単独出船で竿頭27杯。春のケンサキイカが東京湾