4月23日の東京湾では、マアジが6船宿で出船し和彦丸が竿頭105本の爆釣を記録。夜マアナゴも3船宿で好調を維持し、中山丸が竿頭47本。マゴチはミナミ釣船で竿頭3本・最大58cmとまずまずの内容。雨模様のなかでも魚の活性は高く、特にアジとアナゴは春の本格シーズン突入を感じさせる1日となった。
今日の海況と釣果への影響
終日雨模様で気温も13〜17℃と4月下旬としてはやや肌寒い1日。北北東の風は平均4.2m/sと穏やかだったものの、夜半にかけて瞬間10.5m/sまで強まる場面があり、夜アナゴ船では終盤に釣りづらさが出た。波は0.58mと低く、日中の船釣りにはほぼ支障のないコンディションだった。
水温16.5℃は春の魚種にとって絶好の帯域に入りつつある。アジは15℃を超えると群れの回遊が活発になり、16℃台ではエサへの反応も一段と速くなる。マゴチにとっても活動が本格化するラインで、58cmの良型が出たのは水温上昇の恩恵と言える。一方、夜アナゴにとっては雨による上空の暗さがプラスに働き、開始直後から食いが立つ好条件だった。
小潮で潮の動きは小さめだったが、アジに関しては群れ自体が濃かったため潮回りの影響を感じさせない爆釣ぶり。むしろ潮がゆるい分、仕掛けが安定してバラシが少なかったという側面もありそうだ。
現場の声
この日は複数の船長から貴重な現場コメントが寄せられた。特にアナゴ船の2船宿からは、開幕1週間の手応えと課題が見えてくる。
かみや(夜アナゴ船)
雨模様で上空が暗く、開始直後からポツポツ釣れて順調。上げ潮が効いてアカクラゲの浮遊はやや多めだったが、6名の少人数で割り当てよく好調キープ。20時30分以降は予報通り風が強まり終盤はやや釣りづらくなったものの、連日40本超えの常連客も。
かみやの船長コメントからは、雨天がアナゴ釣りにはむしろ好条件だったことが読み取れる。アナゴは暗い環境で活性が上がる夜行性の魚。雨雲で上空が暗くなった分、通常より早い時間帯から食いが立った。少人数6名で割り当てが良かった点も見逃せない。アナゴ船は乗船人数が釣果に直結するため、平日の少人数は大きなアドバンテージだ。
中山丸(夜アナゴ船)
今期初の沖めポイントへ大きく漁場変更。スタートは想定外のスロー展開で地味に型が出る程度だったが、中盤からペースアップ。釣る人はバシバシと連チャン突入も個人差が出た。サイズは例年のレギュラーサイズがメインで、開幕1週間では一番揃いが良かった。木更津沖・水深16m、薄濁りで潮はゆるめ。
中山丸が今期初めて沖めのポイントへ移動したという情報は注目に値する。開幕直後は手前のポイントから探るのが通例で、沖めへの移動はアナゴの群れが広がり始めた証拠。木更津沖の水深16mで薄濁りという条件は、アナゴにとって視界が適度に遮られる好環境だ。ただし個人差が大きく出た点について船長は「小突いた回数だけ上手になる」と励ましており、テクニカルな一面も見せた。
こうゆう丸(ショートタチウオ船)
反応は各所にあり、1日通してアタリあり。平均サイズも良く、最大は尻尾切れの128cmドラゴン級。サイズが良いせいか巻き上げ途中や取り込みでのバラシが多かった。久しぶりにタチウオの気配を感じられる1日だった。
「久しぶりにタチウオの気配を感じれる1日」というこうゆう丸船長の言葉には、ここ最近の渋さからの転機が感じられる。128cmのドラゴン級が出たこと、そして1日を通してアタリが途切れなかったことは、タチウオの群れが東京湾内に入ってきている兆候だ。バラシの多さはサイズアップの裏返しであり、太軸フックの選択やドラグ調整が釣果を分けるポイントになりそうだ。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣竿頭105本はアジとして文句なしの「爆釣」。6船宿中4船宿で竿頭50本超を記録し、和彦丸が105本、海福丸が103本と三桁の大台に乗せた。石川丸はスソ(最低)でも58本と船中全員がツ抜けどころか50本超という驚異的な安定感。水温16.5℃で群れの活性が高く、小潮のゆるい潮が仕掛けを安定させ入れ食い状態を長時間キープできた。サイズも海福丸で47cmの大型混じりで、数・型ともに文句なし。春アジのハイシーズンが本格到来している。
マアナゴ
好調3船宿が出船し、中山丸が竿頭47本(最大48cm)、かみやが竿頭43本(最大46cm)、ミナミ釣船が竿頭43本(最大42cm)といずれも40本超え。開幕1週間にしてこの数字は好調そのもの。雨天で上空が暗くなったことがアナゴの食いを活発にし、上げ潮の効いた前半を中心に連チャンモードが発生した。中山丸が今期初めて沖めのポイントを開拓した点は、今後の釣果拡大への期待材料。ただし個人差が大きく、スソ2本の船宿もあり、小突きのテクニックが如実に釣果を左右する魚種だ。
タチウオ
まずまず竿頭5本はタチウオとして「まずまず」の水準だが、128cmのドラゴン級が出たインパクトは大きい。こうゆう丸1船宿のみの出船で、スソ3本・竿頭5本と船中の差は小さく安定した食いがあった。船長によれば各所に反応があり1日通してアタリが途切れなかったとのこと。サイズアップに伴うバラシの多さが課題で、本数こそ伸びきらなかったが、群れの回遊が戻りつつある好材料。今後の潮回りで二桁も視野に入る。
マゴチ
まずまず竿頭3本はマゴチとして「まずまず」の評価。ミナミ釣船1船宿のみの出船で、0〜3本とボウズも出ているのが正直なところ。ただし最大58cmは4月としては立派な良型で、水温16.5℃という条件がマゴチの捕食スイッチを入れ始めていることを示す。本格シーズンは水温18℃を超える5月以降だが、型狙いなら今の時期も十分勝負になる。大潮周りに潮が効けば本数の上積みが期待できる。
トラフグ
やや渋い川崎丸が竿頭5本、萬栄丸が0〜3本。トラフグはショウサイフグとは異なり高級魚ゆえに船数・実績ともに限られるが、竿頭5本はフグ類の基準で見ると「やや渋い」水準。小潮でエサ取りが多かったか、アタリの出方が渋かった可能性がある。萬栄丸ではボウズも出ており、ポイント選びと潮のタイミングが明暗を分けた。
カサゴ
まずまずミナミ釣船のみの出船で竿頭14本・最大27cm。カサゴは根魚の定番で年間通じて狙えるが、この時期は水温上昇で活性が上がりやすい。14本あれば十分な釣果と言えるだろう。スソ4本でもボウズなしの安心感があり、初心者にもおすすめしやすい魚種だ。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | マアナゴ | マゴチ | タチウオ | トラフグ | カサゴ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 和彦丸 | 竿頭105本 | — | — | — | — | — |
| 海福丸 | 竿頭103本 | — | — | — | — | — |
| 深川吉野屋 | 竿頭80本 | — | — | — | — | — |
| 石川丸 | 竿頭71本 | — | — | — | — | — |
| 須原屋 | 竿頭70本 | — | — | — | — | — |
| 教至丸 | 竿頭50本 | — | — | — | — | — |
| 中山丸 | — | 竿頭47本 | — | — | — | — |
| かみや |