4月22日の東京湾は、春の魚種が一斉に活性を見せた一日。粂丸のマアジが竿頭160本と爆発的な数字を叩き出し、マゴチは弁天屋・新明丸で竿頭10本の好調ライン突入。シロギスも荒川屋で75本と、水温16.7℃の恩恵を受けて湾全体が釣り日和となった。
今日の海況と釣果への影響
北風1.8m/sに波0.4mと、4月下旬としては申し分のない凪模様。曇り空で直射日光が抑えられたことも、日中の魚の浮き上がりを促した可能性がある。午前中は穏やかだったが、いわたの船長コメントにもある通り、南風が徐々に強まる予報だったため早上がりした船宿もあった。それでも実釣時間は十分に確保できた一日だ。
注目すべきは水温16.7℃という数値。マゴチにとって16℃台は活動が本格化するボーダーライン上にあたり、エサとなるハゼやキスが浅場に動き始める温度帯と一致する。実際に5船宿がマゴチ船を出し、うち2船宿で竿頭10本という好調ラインに到達した。アジにとっても適水温のど真ん中で、湾内各所に群れが入っている状況が数字に表れている。
潮回りは小潮だったが、潮が緩やかに動く分、アジやキスといったライトターゲットにはむしろプラスに作用した印象がある。底潮がゆっくり流れることでコマセの効きが持続し、アジの滞留時間が長くなったことが、複数船宿での爆釣につながったと推察できる。
現場の声
本日は複数の船長から詳細なコメントが寄せられており、ポイントの状況や魚の食い方が浮かび上がる貴重な情報が満載だった。
凪のうちにカサゴからスタートし、上手ポイントで1投目からバタバタと中型主体に好反応。1時間でお土産を確保し、南風が吹く前にアジポイントへ南下。風影でポツポツ拾い、ラスト30分は入れ食いに発展。13時30分に早上がり。
いわたの船長は風の変化を先読みして、カサゴ→アジのリレー船を見事にマネジメントしている。特にラスト30分で入れ食いになった点は、潮の流れが変わるタイミングとアジの回遊が重なった典型的なパターン。小潮の緩やかな潮変わりがアジの群れを一か所に集中させたと考えられる。
15名で出航。日中の南風は予報より強めだったが夕方から落ち着き予定通り出船。序盤にポイント周辺で数本釣れるも、期待ほど続かずスローな滑り出し。計6か所のポイントを転戦し、手慣れ組は順調にアナゴを追加。トップは大塚さんが41本。
かみやの夜アナゴはトップ41本と圧巻だが、6か所ものポイントを転々としている点が興味深い。一か所での食い込みが長く続かない状況だったことがわかる。それでもベテラン勢がしっかり数を伸ばせたのは、ポイント移動の判断の速さと、アタリがあっても針掛かりしにくい繊細な食いを攻略した腕の差だろう。
猿島周辺で反応は確認できたがアタリなく苦戦。大先輩方のアドバイスに助けられ、掛けてからのバラシや水面バラシもありながら良型主体にキャッチ。
タチウオは猿島周辺で反応があるものの、口を使わない渋い状況だった模様。こうゆう丸では竿頭5本にとどまったが、良型主体(80〜113cm)という点はポジティブ。一方、深川吉野屋は竿頭12本と好調な数字を出しており、エリア選択やタナの違いで結果に差がついた形だ。
水深50m前後のポイントで序盤から本命トラフグとご対面。その後もポツリポツリとアタリがあり、トップは初挑戦の方が3本GET。2本の方も4名。白子もバッチリ入っていた。今シーズンは26日で最終日。
トラフグは今シーズン終盤を迎えているが、ひらの丸で竿頭3本、初挑戦者がトップという点が印象的。白子入りの個体がしっかり確認されており、食味は最高の状態。残り日数が限られているため、狙いたい方は今週末がラストチャンスとなる。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣竿頭160本は文句なしの「爆釣」水準。11船宿が出船し、粂丸が160本、第二泉水が100本、長崎屋が96本、一之瀬丸が91本と、4船宿でツ抜けどころか束超え級の数字を記録。サイズも教至丸で最大41cm、荒川屋で40cmと良型揃い。水温16℃台は東京湾のアジにとって最も食いが立つゾーンで、小潮でコマセの効きが持続したことが湾全域での好釣果に直結した。GW前の平日を狙える方には絶好の状況が続いている。
シロギス
好調竿頭75本はキスとしては「好調」の上位。荒川屋が75本、第二泉水が74本、須原屋が70本と、5船宿すべてで竿頭50本超えとなった弁天屋は54本、ミナミ釣船は20本。水温上昇に伴いキスが浅場に集まり始めており、サイズも15〜23cmと食べ頃が揃う。ゴールデンウィークに向けてさらなる上積みが期待できるシーズン序盤の好調ぶりだ。
マゴチ
爆釣竿頭10本はマゴチとして「爆釣」の領域。弁天屋が竿頭10本(38〜58cm)、新明丸が竿頭10本(36〜56cm)と2船宿でツ抜けを達成。深川吉野屋が竿頭6本(〜55cm)、ミナミ釣船が竿頭5本で最大62cmの良型を記録、一之瀬丸も竿頭5本(〜58cm)と全船宿で好成績。水温16℃台でエサのキスやハゼが浅場に動き始め、それを追うマゴチの捕食活動が本格化している証拠。4月下旬〜5月はマゴチのベストシーズン突入であり、今後さらに期待が高まる。
タチウオ
好調深川吉野屋が竿頭12本(70〜118cm)と好調ライン超え。メーター超えの良型が混じっている点も魅力的だ。一方、こうゆう丸は猿島周辺で竿頭5本(80〜113cm)と「まずまず」の水準。反応はあるものの口を使わない個体が多く、エリアによって明暗が分かれた。東京湾奥側のポイントが優勢な傾向が見える。
マアナゴ
まずまずミナミ釣船が竿頭43本、かみやが41本、中山丸が28本。トップの数字は立派だが、かみやの船長コメントにある通り6か所転戦しての結果であり、一か所で粘れる状況ではなかった。ボウズが出ている船宿もあり、手慣れた方でないと数は伸ばしにくい。夜釣りの季節が本格化するのはもう少し水温が上がってからだろう。