本日の東京湾は晴天に恵まれたものの、北東の風が終日吹き付ける厳しいコンディション。日中の最大風速は11m/sに達し、帰港時には波も立ってきた。ポイント選択の自由度が大きく制限される1日で、各船とも風裏や近場のポイントを中心に組み立てる展開を強いられました。
一方で大潮の潮回りは魚の活性にとってプラス材料。水温15.5℃は4月中旬としてはやや低めながら、トラフグやアジといった回遊魚にはしっかり効く水温帯です。特にトラフグは産卵絡みで浅場に寄っている時期と重なり、潮の動きが大きい大潮とのかけ合わせで爆発的な食いに繋がりました。マゴチにとっても活動開始ラインの15℃をクリアしていますが、強風によるポイント制限が響いた格好です。
潮色は薄濁りで、コマセを使うアジ船にとっては仕掛けが目立ちにくく好都合。大潮ならではの強い潮流がベイトを集め、釣果を押し上げる原動力となりました。
現場の声
本日は4船宿から詳細なコメントが寄せられ、北東強風という共通テーマのもとで各船の戦略がくっきり分かれた1日でした。特にトラフグ船では、ポイント選択が釣果を大きく左右する結果に。
川崎丸(トラフグ)
2隻体制で38名満船。朝一から各船で異なるポイントを攻め、好調な方に合流する作戦を採用。1号船は前日2号船が好調だったポイントで朝からコンスタントにヒット。2号船は手前のポイントで入れアタリ状態になるも、アワセ損ないとバラシが多発し数を伸ばしきれなかった。
川崎丸のコメントからは、トラフグの群れが濃くアタリ自体は頻繁に出ていたことが読み取れます。2号船で「入れアタリ状態」にもかかわらず取り込みに苦戦したということは、魚の活性は非常に高い反面、強風下でのアワセの難しさが技術差を生んだと考えられます。竿頭20本という数字は、経験者なら30本以上のポテンシャルがあったポイントだった可能性すらあります。
中山丸(LTアジ)
北東強風で風裏ポイントが限られる中、川崎〜富岡沖の水深20mで展開。波が低いエリアを見つけてコマセを撒くと徐々に安定して釣れ始めた。帰り道はドッタンバッタンで過酷な海、ゆっくり時間をかけて帰港。
中山丸の船長は「風裏ポイント少な目」と正直に語りつつ、その中でも波の低いエリアを探し出してアジの群れに当てています。竿頭85本という圧倒的な数字は、ポイント選定の的確さと大潮の潮流がコマセ効果を増幅させた結果。薄濁りの潮色もアジの警戒心を下げる方向に働きました。
深川吉野屋(マゴチ)
北寄りの風が強く、木更津方面の沖目は波が高い状況。風影ポイントに限定してじっくり流すも、アタリは少な目で地味な展開。エサ釣りの方は全員キャッチも、ルアー組は数名ゼロに終わった。
深川吉野屋の船長コメントは非常に示唆に富んでいます。メインポイントを流せず風裏限定だったにもかかわらず船中13本を出しているのは、マゴチの魚影自体は悪くない証拠。「エサ組は全員GET、ルアーは数名ゼロ」という対比は、強風下でボトムの微妙なアタリを拾うにはエサ釣りの方が有利だったことを物語っています。凪の日にメインポイントを流せれば、さらなる上積みが期待できます。
えさ政釣船店(トラフグ)
2隻出船で北東風がやや強い中、反応はあるものの断続的な食い。前半ポツリポツリ、中盤は食い渋り、帰り際に追加。船中16匹(2号船は13匹)。
えさ政は同じトラフグ狙いでも川崎丸とは対照的な展開。反応はあったものの食いが渋く、ポイントや潮のタイミングの差が出た形です。船中16匹と13匹を合わせて29匹は、2隻体制としてはもう少し伸ばしたかったところ。ただし、帰り際に追加できたのは大潮の潮変わりが効いた可能性があり、ポテンシャルは感じさせます。
魚種別コンディション
トラフグ
爆釣川崎丸が竿頭20本と、フグ(ショウサイ基準準拠)としては文句なしの爆釣水準を叩き出しました。38名満船で予約を断るほどの人気ぶりで、2隻体制でもポイントによる差が鮮明に。一方えさ政釣船店は竿頭3本で食い渋りが目立つ展開。同じトラフグでもポイント選択と潮のタイミングで大きく明暗が分かれた1日です。4月中旬は産卵を控えたトラフグが浅場に接岸する最盛期。大潮の強い潮流が群れを寄せ、入れアタリ状態を生み出しました。ただし強風下ではアワセの技術差が数に直結するため、経験値がモノを言う魚種でもあります。
マアジ
爆釣中山丸が竿頭85本とアジとして堂々の爆釣。船中でも70本台が複数出ており、最低でも13本と全員がしっかり数を揃えました。川崎〜富岡沖の水深20m、薄濁りの潮色はコマセアジにとって理想的。大潮の潮流がベイトを集中させ、群れの密度が高い状態が続いたと見られます。サイズは17〜27cmと小〜中型中心ですが、数で十分カバーできる内容。干物やなめろうを大量に仕込みたい方には最高の1日だったはずです。
マゴチ
まずまず深川吉野屋が竿頭4本で船中13本。マゴチとしてはまずまずの水準ですが、強風でメインポイントに入れなかった条件を考慮すると、魚影の濃さを感じさせる好内容です。水温15.5℃はマゴチの活動ラインをクリアしており、シーズン序盤としては悪くありません。エサ組は全員安打、ルアー組は苦戦という結果から、底潮が動かない状況ではエサに分がある典型的なパターン。凪の日にメインポイントを叩ければ、竿頭5本以上の「好調」ラインも射程圏内です。
船宿スコアボード
| 船宿 | トラフグ | マアジ | マゴチ |
|---|---|---|---|
| 川崎丸 | 竿頭20本 | — | — |
| 中山丸 | — | 竿頭85本(17〜27cm) | — |
| 深川吉野屋 | — | — | 竿頭4本(40〜48cm) |
| えさ政釣船店 | 竿頭3本 | — | — |
MVP: 本日最も好成績を収めた船宿
本日のMVPは川崎丸。トラフグ竿頭20本は東京湾のフグ船として圧倒的な数字で、38名満船を2隻で捌きながらこの成績は見事の一言。中山丸のアジ85本も別格の数字ですが、トラフグの希少性と難易度を加味すれば川崎丸に軍配が上がります。深川吉野屋は悪条件の中で全員安打を狙える手堅さが光りました。えさ政釣船店は同じトラフグでもポイントの巡り合わせで厳しい展開。明日以降の巻き返しに期待です。
今後7日間の予報
週末にかけて風が急速に収まり、土曜日18日は最大風速4.8m/s・波0.48mと絶好の釣り日和が予想されます。日曜19日もまずまずの条件で、この週末は今シーズン屈指のチャンス。来週前半の月曜〜水曜も安定した海況が続き、平日組にとっても好機が連続します。
| 日付 | 天気 | 風 | 波 | 潮 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4/16(木) | 晴 11〜18℃ | 最大11.1m/s | 0.74m | 大潮 | △要注意 |
| 4/17(金) | 晴 10〜16℃ | 最大8.7m/s | 0.64m | 大潮 | ○まずまず |
| 4/18(土) | 晴 13〜17℃ | 最大4.8m/s | 0.48m | 大潮 | ◎釣り日和 |
| 4/19(日) | 晴 14〜18℃ | 最大6.0m/s | 0.52m | 中潮 | ○まずまず |
| 4/20(月) | 晴 14〜20℃ | 最大3.8m/s | 0.48m | 中潮 | ◎釣り日和 |
| 4/21(火) | 曇 17〜20℃ | 最大5.0m/s | 1.06m | 中潮 | ○まずまず |
| 4/22(水) | 曇 16〜19℃ | 最大4.3m/s | 0.74m | 中潮 | ◎釣り日和 |
次の釣行プラン
おすすめ: 4月18日(土) × トラフグ
本日の川崎丸で竿頭20本という爆釣が証明した通り、トラフグの群れは非常に濃い状態。本日は強風でアワセ損ないやバラシが多発しましたが、土曜は最大風速4.8m/sの凪予報。大潮最終日で潮もしっかり動くため、ポイント選択の自由度が格段に上がります。「入れアタリなのに獲りきれない」という今日の悔しさが、凪の海で解消される可能性大。川崎丸は19日(日)がトラフグ船ラストとのアナウンスもあり、今週末は駆け込みのラストチャンスです。早めの予約を強く推奨します。
おすすめ: 4月18日(土) × マゴチ
本日の深川吉野屋は風裏ポイント限定で竿頭4本。船長が「メインポイントを流したかった」と語った通り、凪になればメインの木更津沖を存分に攻められます。