4月12日の東京湾は、北風0.7m/sとほぼ無風の絶好の凪。波も0.46mと鏡のような海面が広がり、船釣りにはこれ以上ないコンディションでした。中潮で潮の動きも適度にあり、多くの魚種でアタリが出やすい好条件が揃った日曜日です。
水温15.2℃は4月中旬として順調な推移。シロギスやマアジにとっては活性が本格化する温度帯で、特にシロギスは群れが浅場に固まりやすい条件が整っています。マゴチにとっても15℃台はエサとなるハゼや小魚が動き始める水温で、春の本格シーズン突入を告げる数字です。
日曜日ということもあり各船宿とも多くの釣り人が乗船。凪に恵まれたことでアタリを的確に拾えた方が多く、結果として複数の魚種で「爆釣」「好調」の水準を叩き出す賑やかな1日となりました。
現場の声
いわたのメバル・カサゴ船は、前日好調だったポイント周辺を攻めるも朝のうちは潮が効かず苦戦。中盤に型狙いで移動するも中〜良型がぽつりぽつりという展開でした。しかし後半に大きく場所を変えてからメバル混じりでポツポツとヒットが続き、最終的にカサゴ・メバルともに竿頭39本を記録。潮が動かない時間帯に我慢せず大胆に移動した船長の判断が好釣果に繋がった好例です。
朝は潮が効かずカサゴの活性低く拾い釣り状態。我慢できずに最近かけていなかった周辺へ大きく移動すると、メバル混じりでポツポツとヒット。後半は何とか釣れ続いてくれた。
えさ政釣船店のトラフグ船は大盛況で2隻出しに。「いい凪・いい天気・いい河豚」と船長が語るとおり、パタパタと釣れる時間帯が何度かあり、本船だけで船中25匹。最大は4kgの良型で、他船では5.3kgの大物も上がったとのこと。バラシが目立ったという声からも、魚の活性が高かった裏返しと読み取れます。
いい凪・いい天気・いい河豚に恵まれた。何度かパタパタと釣れる時あり、最大4キロ。大型多数で悔しいバラシも目立った。本船船中25匹。チャンスです!
一方、かみやのアマダイ船はやや苦戦。朝イチの手前側ポイントで潮通しがあり期待したものの、型を見た後が続かず。剣崎方面へ移動しても潮が弱く、最終的に保田沖まで大移動するも竿頭2本にとどまりました。春先のアマダイは潮通しが鍵ですが、この日は場所によって潮のムラが大きかったことが窺えます。
朝イチは潮通しありで期待十分もアタリが続かず。剣崎方面は潮弱く、保田沖へ大移動するもノーカウントサイズ混じりで上手くハマれず。キープ外道もオニカサゴ・ムシガレイなど少なめ。
船長コメント全体を通じて共通するのは、「朝の潮が効きにくかった」という点。中潮ではあるものの月齢25.2と新月に向かう時期で、朝の潮位差がやや小さかったことが影響したと考えられます。中盤以降に潮が動き始めてからは各魚種とも活性が上がっており、後半勝負型の1日でした。
魚種別コンディション
シロギス
爆釣竿頭113本はキスとしては文句なしの「爆釣」水準。新明丸は船中最低でも52本と全員が好調ラインを超える圧巻の内容。弁天屋が竿頭84本、豆やが74本、かみやが56本と5船宿すべてで好調以上を記録。水温15℃台で浅場に群れが集結しており、凪の好条件と相まって数を伸ばしやすい状況。春のキスシーズンは完全に開幕しています。
マアジ
爆釣竿頭99本はアジとして「爆釣」の水準。8船宿が出船し、中山丸99本、鴨下丸83本、須原屋80本と3船宿で80本超え。豆やでは最大34cmの良型も混じり、数・サイズともに申し分ない内容。水温上昇に伴いアジの群れが湾内に入ってきている証拠で、今後さらに安定感が増すと期待できます。
マゴチ
爆釣竿頭10本はマゴチとして「爆釣」の基準を超える好成績。6船宿が出船し、新明丸が竿頭10本(最大56cm)、深川吉野屋が竿頭9本(最大61cm)と2船宿でツ抜け近い数字。一之瀬丸が竿頭5本(最大60cm)、かみやが竿頭4本(最大53cm)、鶴が竿頭3本(最大53cm)、ミナミ釣船が竿頭3本と続く。水温15℃台でエサの小魚が活発に動き、凪でアタリを取りやすかったことが全体的な好調の要因。春マゴチシーズンは本格突入です。
ショウサイフグ
まずまず竿頭10本はショウサイフグとしては「まずまず」の水準。新明丸が竿頭10本(最大38cm)、えさ政釣船店が竿頭8本(最大35cm)。ボウズも出ているため船中のバラつきはあるものの、型は良好。大貫沖の水深8m前後で狙っているとのことで、浅場に群れが入っている模様。トラフグの混じりもあり、フグ船全体としては楽しめる内容です。
タチウオ
やや渋い竿頭3本はタチウオとして「やや渋い」水準。深川吉野屋のみ1船宿の出船で、ボウズもあり厳しい展開。ただし最大112cmのドラゴン級が上がっており、型は悪くない。春のタチウオは群れがまとまりにくく、潮のタイミング次第で当たりハズレが大きい時期。水温がさらに上昇する5月以降の本格化を待ちたいところです。
アマダイ
やや渋いミナミ釣船が竿頭3本、かみやが竿頭2本(最大39cm)。船長コメントにもあったように潮通しにムラがあり、本命のアタリ間隔が長い展開。春のアマダイは水温上昇とともにシーズン終盤に入りつつあり、安定した釣果を得るのは難しくなってきています。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | シロギス | マゴチ | ショウサイフグ | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新明丸 | — | 竿頭113 | 竿頭10 | 竿頭10 | — |
| 中山丸 | 竿頭99 | — | — | — | トラフグ竿頭3 |
| 深川吉野屋 | 竿頭74 | — | 竿頭9 | — | タチウオ竿頭3 |
| 弁天屋 | — | 竿頭84 | — | — | — |
| 鴨下丸 | 竿頭83 | — | — | — | — |
| 須原屋 | 竿頭80 | — | — | — | — |
| 豆や | 竿頭31 | 竿頭74 | — | — | — |
| いわた | 竿頭74 | 竿頭35 | — | — | カサゴ39・メバル39 |
| 一之瀬丸 | 竿頭70 | — | 竿頭5 | — | トラフグ竿頭4・イカ竿頭9 |
| かみや | — | 竿頭56 | 竿頭4 | — | アマダイ竿頭2 |
| ミナミ釣船 | 竿頭25 | — | 竿頭3 | — | アマダイ竿頭3 |
| えさ政釣船店 | — | — | — | 竿頭8 | トラフグ竿頭3 |
| 鶴 |