4月10日の東京湾は、朝から南風10m/s超の強風に見舞われた荒天模様。午前中は雨も加わり、多くの船宿で出船を見合わせたとみられ、釣果情報が確認できたのはかみや(羽田)のマゴチ船1隻のみという寂しい一日となった。
水温は14.7℃。4月中旬に向けて徐々に上昇傾向にあるものの、マゴチが本格的に捕食スイッチを入れるとされる16〜17℃にはまだ届かない。この水温帯はマゴチにとって「動き始めたが、まだ体が重い」という段階で、潮がしっかり流れないとアタリが出にくい。今日は若潮で潮の動き自体が小さく、さらに強風でポイント移動もままならなかったことから、二重三重の逆風が釣果を押さえ込んだ格好だ。
南風が10mを超えると東京湾の南側は大きなうねりが入り、湾奥〜中ノ瀬方面は横波を受けやすくなる。富津沖であれば南風の波影になるというのが定石だが、今日はそれでもかなりの風を受けたようだ。気温18.6℃と空気は暖かいだけに、風さえ収まれば好条件に転じるポテンシャルを感じさせる。
現場の声
今日の唯一の出船となったかみやのマゴチ船は、都築船長が6名の乗客を乗せて出航。しかし出航直後にエンジンに異変が生じ、港に引き返して船を交換するというアクシデントに見舞われた。予定より遅れてのスタートは、限られた潮の動くタイミングを逃しかねないだけに、大きなハンデだった。
朝から南風10m以上で雨の降り出しも早く、富津沖の波影ポイントへ向かうも、エンジン異変で船を交換し出遅れ。潮通しは緩めでやっと流れる程度、アタリもたまに出る程度の単発。風がさらに強まり小移動を重ねるも楽はできなかった。オデコの方には助手が釣ったマゴチをおすそ分け。
船長コメントから読み取れるポイントは3つある。まず「潮通しは緩めでやっと流れる程度」という表現は、若潮の小さな潮回りに強風による表層の乱れが加わり、底潮がほとんど動いていなかったことを示す。マゴチは底潮の流れに乗ってエサを追う魚であり、底潮が止まると途端に口を使わなくなる。
次に「風の影響で身動きが取れず」という点。マゴチ釣りはドテラ流しや小刻みなポイント移動で群れを探す釣りだが、強風下ではボートコントロールが効かず、攻めの釣りが展開できなかった。そして「前回担当時とは様子が違い」という一文は、直近ではもう少し反応があったことを匂わせており、今日の結果は完全に海況の問題だったことがうかがえる。
なお、オデコ(ボウズ)の釣り客に助手が釣ったマゴチをおすそ分けする心遣いは、かみやならではの温かさ。こうした対応は初心者にとっても安心材料になるだろう。
魚種別コンディション
マゴチ
やや渋い竿頭2本はマゴチとしては「やや渋い」水準。0〜2本と釣果にバラつきがあり、ボウズも出ている厳しい状況だった。ただし最大54cmは良型で、口を使った個体のコンディション自体は悪くない。南風10m超の強風+若潮の弱い潮流+エンジントラブルによる出遅れという三重苦が重なったことが主因であり、魚がいないわけではない。水温が14.7℃と上昇傾向にあるため、凪の日に潮が動けば一気に好転する可能性を秘めている。
今日は出船がマゴチ1魚種のみのため、竿頭グラフは割愛する。本来この時期の東京湾ではアジ、シロギス、タチウオ、カサゴなども狙えるシーズンだが、強風により多くの船宿が出船を控えたものと推察される。
船宿スコアボード
| 船宿 | マゴチ(竿頭) | マゴチ(最大) | 備考 |
|---|---|---|---|
| かみや(羽田) | 2本 | 54.0cm | 荒天の中で唯一出船。エンジン交換のロスあり |
MVP: 本日唯一の出船で釣果を持ち帰ったかみやを選出
本日釣果が確認できたのはかみや1船宿のみ。南風10m超という荒天の中で出船を決断し、エンジントラブルに見舞われながらも富津沖で粘った姿勢は評価に値する。0〜2本という結果はこの海況を考えれば健闘と言えるだろう。なお、かみやは明日11日(土)も出船確定とのこと。12日(日)はリクエスト乗合のためマゴチ船は休船となる。
今後7日間の予報
本日時点で詳細な気象予報データが取得できていないため、確定数値での判定は難しい。ただし一般的な傾向として、今日の南風が通過した後は一時的に北寄りの風に変わり、週末にかけて風が落ち着くパターンが多い。今夜の時点で北東0.5m/sまで風が収まっていることから、明日11日(土)は好転が期待できる。
| 日付 | 天気 | 風 | 波 | 潮 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4/11(土) | 晴れ見込み | 弱まる予想 | 収まる方向 | 中潮 | ◎釣り日和 |
| 4/12(日) | — | — | — | 中潮 | ○まずまず |
| 4/13(月) | — | — | — | 中潮 | ○まずまず |
| 4/14(火) | — | — | — | 大潮 | ○まずまず |
| 4/15(水) | — | — | — | 大潮 | ○まずまず |
| 4/16(木) | — | — | — | 大潮 | ○まずまず |
※詳細な気象データが未取得のため、潮回りと本日の風向変化から推定。最新情報は予報ページでご確認ください。
注目は4月14日(火)から始まる大潮回り。潮が大きく動く大潮はマゴチの活性が上がりやすく、水温の上昇トレンドと重なれば本格シーズン突入の引き金になり得る。平日に釣行可能な方は狙い目だ。
次の釣行プラン
おすすめ: 4月11日(土) × マゴチ
今日の南風は夜のうちに収まり、すでに北東0.5m/sまで弱まっている。明日は風が落ち着いた状態でスタートできる可能性が高い。今日の船長コメントでは「前回担当時とは様子が違い」と、直近はもう少し反応があったことが示唆されている。海況さえ整えば今日よりも確実に数は伸びるはずだ。中潮で潮の動きも今日の若潮より期待でき、水温14.7℃からさらに上昇していれば好転材料が揃う。かみやは明日の出船を確定済み。ルアー釣り希望者も2名乗船予定とのことで、エサ・ルアーの両面で攻められる賑やかな船になりそうだ。
おすすめ船宿: かみや(羽田)
おすすめ: 4月14日(火)〜16日(木) × マゴチ
大潮回りが始まる週の中盤は、底潮がしっかり効くためマゴチの捕食スイッチが入りやすい。水温が15℃台に乗ってくれば、竿頭5本以上の「好調」ラインも視野に入る。平日組はこのタイミングを逃さないでほしい。
おすすめ船宿: かみや(羽田)
様子見推奨: 4月12日(日)
かみやがリクエスト乗合のためマゴチ船を休船と発表済み。他船宿のマゴチ船が出る可能性はあるが、現時点で確定情報がないため、マゴチ狙いの方は12日を避けて11日(土)に前倒しするか、翌週以降の大潮に照準を合わせたい。
出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページで随時更新中。初めてのマゴチ挑戦を考えている方は釣り入門ガイドもあわせてチェックしてほしい。