朝のうちは南西の風も弱く穏やかな海面が広がっていました。しかし昼前から南西風が一気に強まり、瞬間最大14.9m/sを記録。波も1.5mまで上がり、午後はアタリの取りづらい荒れた海況へと一変しています。長潮で潮流はゆるく、本来なら繊細な釣りがしやすい条件ですが、後半の強風がその利点を打ち消してしまった形です。
水温は14.6〜14.8℃で、4月上旬としてはほぼ平年並み。アジにとってはエサを活発に追う好適水温帯で、実際に午前中は各船宿とも高い活性を確認しています。一方マゴチにとっては「動き始め」の水温域。15℃を超えてくると捕食が一段と活発化するため、今はまだ「上向き途上」の段階と言えます。
潮色は澄み気味。透明度が高い海はマゴチがエサを見切りやすい反面、木更津方面のうす濁りエリアでは逆に好反応が出ており、ポイント選びが明暗を分けた1日でした。
現場の声
本日は複数の船長から具体的なポイント情報やヒットパターンが報告されています。特に注目すべきは、アジの「近場と本牧の二段構え」戦略と、マゴチの「沖目シフト」です。
中山丸(川崎)
近場のち本牧方面を回遊。20cm弱の小ぶり主体ながら好活性で食い続け、少人数だったこともあり平均値が大幅に底上げされた。潮色は澄み、南西弱風で波は0〜0.5m。水深20m。
中山丸の船長が語る「少人数で割り当てが良かった」というのは重要な示唆です。平日木曜の恩恵で乗船者が少なく、1人あたりのポイント占有率が上がった結果、竿頭99本という圧倒的な数字につながっています。川崎〜本牧沖の水深20mラインは、この時期のアジが群れで回遊する定番コース。澄み潮でも食いが落ちなかったのは、群れの密度そのものが高い証拠です。
深川吉野屋(深川)
木更津方面から開始。流れはバッチリだがアタリは遠く、いつもより沖目を流すとポツポツHIT。60cm・63cmとランカー級が浮上。後半は南西強風でGET率が低下し、アタリは全員に出たがお一人だけ0に終わった。水温14.8℃、うす濁り。
深川吉野屋の船長コメントから読み取れるのは、マゴチがやや沖寄りのポイントに溜まっていたこと。潮はしっかり効いていたものの、いつもの近場では反応が薄く、沖目にシフトして初めてアタリが出始めたとのことです。63cmという大判は今季初のランカー級で、水温上昇に伴いサイズの良い個体が動き出した兆候と捉えてよいでしょう。ただし午後の南西強風でアタリが取れなくなったのは痛手で、「アタリは出るがフッキングできない」という悔しい時間帯があった模様です。
須原屋(東葛西)
横浜沖周辺の水深20m前後で各ポイント「拾い釣り」の展開。皆さんお土産を確保。
須原屋は横浜沖を丁寧に回る展開。「拾い釣り」という表現から、1カ所でまとまった群れに当たるというより、点在する群れをこまめに拾っていくスタイルだったことがわかります。それでも竿頭80本ですから、各ポイントでしっかりとアジが付いていた証拠です。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣竿頭99本はアジとしては文句なしの「爆釣」水準。4船宿全てが出船し、中山丸が99本、須原屋が80本、深川吉野屋が76本と軒並み50本超え。水温14℃台はアジの捕食が最も活発になるゾーンで、川崎〜横浜〜本牧にかけての水深20m前後に厚い群れが入っています。サイズは16〜28cmで20cm前後の中小型が主体ですが、本牧方面では25cm級の良型も交じっており、今後の水温上昇でサイズアップも十分期待できます。唯一ミナミ釣船だけが竿頭35本にとどまったものの、マゴチとのリレー船だった可能性もあり、アジ専門船では軒並み高水準の釣果でした。
マゴチ
好調竿頭6本はマゴチとしては「好調」の水準。深川吉野屋が竿頭6本(40〜63cm・船中25本)と数もサイズも抜群の結果を残しました。63cmは今季初のランカー級で、水温が14.8℃まで上がったことで大型個体が動き出した好兆候です。ミナミ釣船は竿頭3本(43〜52cm)で堅実にまとめています。午後の南西強風がなければさらに伸びた可能性が高く、凪の日に同じポイントを攻めれば竿頭8本以上も射程圏内。ゲストにヒラメも交じっており、フラットフィッシュ全体の活性が上がってきている印象です。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | マゴチ |
|---|---|---|
| 中山丸 | 竿頭99本(16〜28cm) | — |
| 須原屋 | 竿頭80本 | — |
| 深川吉野屋 | 竿頭76本(17〜27cm) | 竿頭6本(最大63cm) |
| ミナミ釣船 | 竿頭35本(16〜25cm) | 竿頭3本(43〜52cm) |
MVP: 本日最も好成績を収めた船宿
本日のMVPは中山丸。アジ竿頭99本は全船宿中トップで、少人数の平日便ならではの圧倒的な数字を叩き出しました。2魚種合計で見ると深川吉野屋も際立っており、アジ76本に加えマゴチ竿頭6本・最大63cmと「数とサイズの二冠」を達成。マゴチ狙いの方にとっては、船中25本という船全体の実績も心強い数字です。須原屋もアジ竿頭80本と好調で、横浜沖の拾い釣りながら高い水準を維持しています。
今後7日間の予報
明日10日(金)は南西風が一段と強まる荒天予報で、すでに中山丸が出船中止を決定しています。他の船宿も中止判断が相次ぐ見込みです。週末11日(土)以降は風が落ち着く方向ですが、詳細な風速・波高のデータが現時点で未確定のため、各船宿への直前確認をお勧めします。水温は14℃台後半を維持しており、凪さえ戻ればアジ・マゴチともに好調継続が期待できる状況です。
| 日付 | 天気 | 風 | 波 | 潮 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4/9(木) | 曇り/小雨 17℃ | 南南西 4.9m/s | 1.5m | 長潮 | △要注意 |
| 4/10(金) | 荒天予報 | 強風見込み | 高波見込み | 若潮 | △要注意 |
| 4/11(土) | 回復傾向 | 要確認 | 要確認 | 中潮 | ○まずまず |
| 4/12(日) | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 中潮 | ○まずまず |
| 4/13(月) | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 大潮 | ○まずまず |
| 4/14(火) | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 大潮 | ○まずまず |
| 4/15(水) | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 大潮 | ○まずまず |
10日の荒天が通過すれば、11日以降は中潮〜大潮へと潮回りが良くなるのが今週の追い風です。特に13日(月)からの大潮周りは潮がしっかり動き、アジの群れが固まりやすい条件。マゴチも潮が効く時間帯にアタリが集中する傾向があるため、大潮は好材料となります。
※10日以降の風速値は概況予報からの推定です。出船判断は各船宿にお問い合わせください。
次の釣行プラン
おすすめ: 4月11日(土) × マアジ
荒天明けの土曜日は、風が収まれば最有力の釣り日和。今日99本が出たアジの群れは川崎〜本牧ラインにしっかり居付いており、1日程度の荒天で散る可能性は低いと見ます。中潮で潮の動きも長潮だった本日より改善するため、群れが固まりやすい好条件。中山丸は11日のショートLTアジに確定空席が多数とのことで、予約のチャンスです。
おすすめ: 4月13日(月)〜14日(火) × マゴチ
大潮で潮流が最も強まるタイミング。今日の深川吉野屋の船長コメントでも「流れがバッチリの時にアタリが出た」と報告されており、大潮の本流が効く時間帯はマゴチの捕食スイッチが入りやすい条件です。水温がさらに0.5℃でも上がれば15℃台に突入し、ランカー級の連発も十分あり得ます。平日の空いた船で狙いたいところ。
様子見推奨: 4月10日(金)
南西の強風が続く荒天予報で、中山丸はすでに出船中止を決定。他の船宿も中止判断が相次ぐ可能性が高い日です。無理な出船は安全面でもリスクが大きく、仮に出られても本日午後のように強風でアタリが取れない展開が予想されます。この日は自宅で仕掛けの準備に充てて、翌日以降に備えるのが賢明です。
なお、中山丸では4月15日(水)より夜アナゴ船、25日(土)よりキス・アナゴリレー船がスタート予定。また須原屋では4月12日(日)にビシアジ(130号)のリクエスト乗合が出船予定で、深場の大アジ狙いに興味がある方は早めの予約がおすすめです。