4月8日の東京湾は穏やかな春の海が広がりました。南南西の風3.5m/sで波高わずか0.4mと凪に近い好条件。瞬間的に7m/sの風が吹く場面もあったものの、終日安定した釣りが楽しめるコンディションでした。小潮で潮流はゆるやかだったぶん、ボトム付近のアタリが取りやすく、アジやキスのような底物・小物には追い風となった格好です。
水温14.4℃は4月上旬としてはやや低めながらも、シロギスやマアジが積極的に動き出す温度帯。マゴチにとっても活動開始ラインをクリアしており、実際に4船宿が出船するなど春のマゴチシーズンが本格化しつつあります。水温があと1〜2℃上昇すればマゴチ・マダイともに爆発的な食いが期待でき、4月中旬以降の上昇カーブが鍵を握ります。
現場の声
本日は複数の船長から熱のこもったコメントが寄せられました。サワラ・青物狙いのさわ浦丸は苦しい展開から終盤のナブラで一気に盛り返す劇的な展開。トラフグ狙いの中山丸は富浦沖で終日反応があり白子入りの良型が揃うなど、それぞれのフィールドで見応えある一日だったようです。
朝から北風でアタリ少なく苦しい展開が続いたが、終盤にイワシを追うサゴシのナブラを発見。ミノーでもブレードでも次々ヒットするサービスタイムに突入した。バラシが多くキャッチは「ほどほど」だったが、久しぶりのナブラ撃ちチャンスで船上は大いに盛り上がった。
さわ浦丸の船長コメントからは、サワラ本命は不発だったもののサゴシの群れが終盤に浮上したことがわかります。イワシの接岸がカギで、日によってナブラの出現タイミングに大きなムラがある状況。「今までどこに居たのよ」という船長の声が端的に表す通り、回遊待ちの我慢比べが続く時期です。
富浦沖70mで終日反応あり。開始早々からポツポツとアタリが出てチャンスタイムに数匹GET。アタリパターンが様々で合わせのタイミングが難関だったが、落ち着いて対応した方はしっかり追加できた。全て白子入り。
中山丸のトラフグ船は富浦沖の70m立ちで勝負。潮色は澄みでゆるい流れという報告から、小潮の穏やかな潮回りがそのまま釣り場に反映されていたことがうかがえます。「合わせのタイミングが難関」とある通り、トラフグ特有の繊細なアタリへの対応力が釣果を分けた一日。全て白子入りという点はこの時期ならではの嬉しいボーナスで、シーズン終盤の白子フグを狙うなら今が最後のチャンスかもしれません。
午前LTアジ船は八景沖でアタリ活発。トラフグ船は3隻で2匹、バラシ多く課題あり。
一之瀬丸のアジ船は八景沖で好反応。竿頭52本という数字は「アタリ活発」の言葉を裏付けています。一方、トラフグ船は3隻出しで竿頭2本とやや苦しい展開。バラシの多さが課題に挙がっており、繊細な仕掛け捌きの重要性を感じさせます。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣竿頭174本は文句なしの爆釣。アジとしては50本で「好調」とされるところ、その3倍以上を叩き出しました。鴨下丸では船中最低でも58本と全員がツ抜けどころか束超えという圧巻の結果。須原屋も竿頭100本、中山丸が74本、一之瀬丸が52本と5船宿すべてが好調以上。小潮のゆるい潮流がアジの群れを一箇所に留め、コマセへの反応が終日途切れなかったことが爆釣の要因です。17〜28cmとサイズの幅はあるものの、25cm前後の良型が多く交じっておりお土産としても十分な内容。水温14℃台でアジの活性が高い状態が続いており、今週いっぱいは好調が継続する見込みです。
シロギス
好調新明丸の竿頭99本はあと1本で束釣り(100本)という爆釣目前の数字。キスとしては50本以上で「好調」のところ、ほぼ倍に迫る見事な釣果です。弁天屋も竿頭24本でまずまずの水準。ミナミ釣船は竿頭9本とやや苦戦しましたが、これは釣り場やポイントの違いが大きいと考えられます。新明丸のキスは13〜23cmとピンからヒネまで幅広く交じっており、群れの密度が非常に高い状態。凪の海で底潮がしっかり効いたことで、キスが広範囲に散らずポイントに集中していた印象です。春のキスシーズンが完全に開幕したと言えるでしょう。
マゴチ
好調マゴチとしては竿頭5本で「好調」の基準を超え、7本は堂々の好調ライン。新明丸が竿頭7本(36〜54cm)、深川吉野屋が竿頭5本(40〜55cm)、一之瀬丸が竿頭4本(38〜55cm)、ミナミ釣船が竿頭3本と、4船宿すべてで複数キャッチが記録されました。ボウズが出た船宿もあるものの、全体として4月上旬の水温14℃台でこの結果は上出来。エサとなるハゼやメゴチが浅場に入り始めたことで捕食スイッチが入りやすくなっています。55cmクラスの良型も複数交じっており、サイズ・数ともに春マゴチシーズンの本格突入を感じさせます。
トラフグ
やや渋いショウサイフグの基準(竿頭15本で好調)を考慮すると、トラフグの竿頭4本は「やや渋い」評価。川崎丸が竿頭4本、一之瀬丸と中山丸がともに竿頭2本という結果でした。ただし中山丸の船長によると「全て白子入り」で反応は終日あったとのこと。バラシが多発していることから、アタリ自体はあるものの合わせの難しさが数字を押し下げている状況です。富浦沖70mで潮色は澄み、ゆるい潮流。白子入りのトラフグが狙える時期は限られるため、腕に自信のある方には挑戦しがいのあるターゲットです。
ショウサイフグ
厳しいショウサイフグとしては竿頭4本で「厳しい」水準(基準8本以上で「まずまず」)。新明丸の1船宿のみの出船で、0〜4本と釣果にバラつきが大きい状況です。ただし最大42cmは良型で、20〜42cmとサイズの幅も広く群れの構成は悪くありません。小潮のゆるい潮が食いを鈍らせた可能性があり、潮回りが大きくなる時期の改善に期待。
マダイ
厳しいマダイとしては竿頭1本で「やや渋い」の評価。一之瀬丸・弁天屋ともに0〜1本と型を見るのがやっとの展開でした。水温14℃台はマダイのノッコミにはまだ早く、本格的に食いが立つのは水温16℃を超える4月下旬以降。現状は「当たればラッキー」程度の期待値で、狙い打ちするにはもう少し待ちたい状況です。
サゴシ
まずまずサワラ狙いで出船したさわ浦丸は本命のサワラサイズは不発で、お土産はサゴシ2〜6本。イナダ・サバ・トラフグ・ホウボウなどのゲストも交じりました。終盤にイワシを追うサゴシのナブラが出現し、ミノーやブレードで次々ヒットしたものの、バラシが多くキャッチ数は伸び悩んだとのこと。サワラサイズの回遊を待つ日々が続きますが、ナブラが出る日は確実にチャンスありです。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | シロギス | マゴチ | トラフグ | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鴨下丸 | 竿頭174本 | — | — | — | — |
| 新明丸 | — | 竿頭99本 | 竿頭7本 | — | ショウサイフグ竿頭4本 |
| 須原屋 | 竿頭100本 | — | — | — | — |
| 中山丸 | 竿頭74本 | — | — | 竿頭2本 | — |
| 一之瀬丸 | 竿頭52本 | — | 竿頭4本 | 竿頭2本 | マダイ竿頭1本 |
| 深川吉野屋 |