2026年6月16日(火)20:00更新
粂丸マアジ175本・長崎屋キス145本・一之瀬丸スルメ102本、大潮パワーで三桁祭りの火曜日
梅雨の晴れ間が広がった火曜日の東京湾は、大潮の強い潮流と穏やかな海面が噛み合い、多くの魚種が活性化した。マアジ・シロギス・スルメイカの3魚種で竿頭が三桁に到達するという、今季屈指の「当たり日」となった。平日にもかかわらず出船した釣り人は、まさにラッキーな1日を引き当てた格好だ。
今日の海況と釣果への影響
風は南南東2m/s、波は0.3mと絵に描いたような凪。大潮初日で潮の動きが大きく、干潮11:35に向けて午前中いっぱい下げ潮が効いた。この「潮がしっかり流れて海面は穏やか」という組み合わせが、底物から回遊魚まで幅広い魚種の食いを後押しした。
水温21.9℃は6月中旬としては適水温ど真ん中。マアジやシロギスにとっては最も活性が上がるゾーンであり、マゴチも完全に本格シーズン入りした水温帯だ。スルメイカが湾内に入ってくるのもこの水温域からで、各魚種がそれぞれの適水温と合致した結果が今日の大漁につながった。
瞬間最大風速は7.8m/sを記録したものの、終日を通して安定した南寄りの軽風で推移。アタリを取りづらくなるような突風は少なく、繊細な釣りが要求されるシロギスやフグでもストレスなく竿を出せるコンディションだった。
現場の声
船長コメントからは、好条件の中でも魚種によって明暗が分かれた実態が浮かび上がる。タチウオは反応が出始めてからの打率勝負、ショウサイフグは潮が良くても口を使わないという難しさがあった。
こうゆう丸(タチウオ)
朝のうちは反応が細切れですぐに抜けてしまい型を見るばかり。次第に反応が固まり出すとアタリが多くなり、あとは打率次第。掛け損ないやバラシも多めだったが、中型〜良型主体にメーターオーバーも混じった。
こうゆう丸のコメントが示すように、タチウオは朝イチの反応が薄く、潮が効き始めた中盤以降に群れがまとまった。竿頭15本は「好調」水準だが、バラシの多さを考えるとポテンシャルはさらに上。テンヤの誘い方とアワセのタイミングが釣果を大きく左右した1日だった。
えさ政釣船店(ショウサイフグ)
流れも良くて当たりそうな感じだったが、アタリがなく移動の繰り返し。上潮が動き始めて期待したが渋いまま終了。大貫沖・水深8mで狙った。
ショウサイフグは潮の条件が良いにもかかわらず食い渋った。大貫沖の浅場は水温変動が激しく、梅雨時期に急に温まった水が逆にフグの居場所を絞りきれない原因になることがある。一方で新明丸は竿頭10本を記録しており、ポイントによって明暗がくっきり分かれた。
えさ政釣船店(マダコ)
今季初のポイントを探りに行った。小ぶり主体だがパラパラ釣れる時間帯があった。このサイズが出てきたことは今後にも期待できる。東京湾は西にも東にも南にもタコポイントが点在している。
マダコは新規ポイントの開拓という前向きな動き。竿頭13杯は「爆釣」の基準をクリアした数字だ。小型主体ということは今季生まれの新子が育ってきている証拠で、7月に向けてサイズアップが見込める好材料といえる。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣12船宿が出船した東京湾の看板魚種は、文句なしの「爆釣」。粂丸の175本は前日竿頭100本→今日175本と75%増の驚異的な伸びで、大潮の潮流が群れを足止めしたと見られる。弁天屋78本、荒川屋65本、一之瀬丸62本、政信丸62本と複数船宿で50本超を記録。走水〜金沢八景エリアでは最大43cmの良型も混じり、数もサイズも申し分ない1日だった。
シロギス
爆釣長崎屋の竿頭145本は6/13の169本からはやや落ちたものの、週間を通じて三桁を連発する爆釣ペースが継続。荒川屋が113本、つり幸が77本と続き、4船宿すべてで50本以上を記録した。最低でも船中2本と全員安打に近い状況で、初心者でも束釣り(100本超)を狙えるチャンスが続いている。水温21℃台はキスにとってベストコンディションだ。
スルメイカ
爆釣一之瀬丸が竿頭102本で堂々の三桁。6/14の117本、6/13の120本に続いて3日連続で三桁が出る異例の好調ぶりだ。萬栄丸は54本ながら最大42cmの良型が混じり、サイズの良さが光った。6月の東京湾でスルメイカがここまで安定して釣れるのは、黒潮系の暖水が湾口に差し込んでいる影響と考えられる。
タチウオ
爆釣6船宿が出船し、ひらの丸が竿頭26本で「爆釣」に到達。6/10の同船宿32本からは減ったが、依然として高水準を維持している。弁天屋17本、こうゆう丸15本と10本超の船宿が複数あり、東京湾全体でタチウオの群れが濃い状態が続く。一之瀬丸で117cm、ひらの丸で111cmとメーターオーバーも各所で出ており、数・型ともに充実した内容だ。
マゴチ
爆釣一之瀬丸が竿頭10本を叩き出し、マゴチとしては「爆釣」の基準をクリア。6/14にも同船宿で10本が記録されており、2日おきに二桁が出る高活性状態だ。弁天屋は3本ながら最大59cmの良型を記録。新明丸は船中合計17本で前日の出船無し(フグのみ)から復帰し、4本の竿頭を記録した。水温22℃目前でマゴチの産卵前荒食いが本格化しつつある。
イサキ
好調一之瀬丸の1船宿のみの出船だが、竿頭48本は6/12の50本に迫る好数字。最低でも5本と全員が型を見ており安定感が光る。最大37cmの良型も交じり、旬のイサキを手堅く楽しめる状態が続いている。
マダコ
爆釣えさ政釣船店と豆やがともに竿頭13杯で並び、マダコとしては「爆釣」水準。9船宿が出船し、林遊船10杯、一之瀬丸8杯と二桁近い数字が各所で出ている。えさ政の船長が語るように新ポイント開拓も進んでおり、シーズン本番に向けてタコの分布域が広がっている印象だ。ただし小型主体で目玉サイズは不発。7月以降のサイズアップに期待したい。
マアナゴ
好調つり幸のキス&アナゴリレー船で竿頭37本を記録。前週のかみや30本、中山丸44本の水準と比較しても遜色なく、夜釣りシーズンのアナゴは安定した食いが続いている。大潮の下げ潮が効いた時間帯にまとまった食いが出たと推測される。
ショウサイフグ
やや渋い新明丸が竿頭10本で「やや渋い」の上限をかろうじて突破したが、船中合計13本と全体では苦戦。6/10の同船宿16本(船中18本)と比較すると下降傾向が見える。えさ政は竿頭3本、ひらの丸5本にとどまり、ポイントによる差が大きかった。船長コメントにもあるように、潮は悪くないのに口を使わないという厄介な状況だ。
マダイ
まずまず大松丸の1船宿のみで竿頭4本は「好調」の入口。6/10の7本には届かなかったが、0〜4本の幅でボウズも出ており安定感はもう一歩。剣崎沖のマダイは潮次第で大きく変動するため、大潮明けの中潮が狙い目になりそうだ。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | シロギス | タチウオ | マゴチ | マダコ | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 粂丸 | 竿頭175 | — | — | — | — | — |
| 一之瀬丸 | 竿頭62 | — | 竿頭12 | 竿頭10 | 竿頭8 | スルメ102 / イサキ48 |
| 弁天屋 | 竿頭78 | 竿頭60 | 竿頭17 | 竿頭3 | — | — |
| 荒川屋 | 竿頭65 | 竿頭113 | 竿頭12 | — | 竿頭2 | — |
| 長崎屋 | — | 竿頭145 | — | — | 竿頭3 | — |
| 政信丸 | 竿頭62 | — | — | — | — | — |
| 大松丸 | 竿頭50 | — | — | — | — | マダイ4 |
| ひらの丸 | — | — | 竿頭26 | — | — | フグ5 |
| 新明丸 | — | — | — | 竿頭4 | 竿頭6 | フグ10(船中13) |
| つり幸 | 竿頭30 | 竿頭77 | — | — | 竿頭5 | アナゴ37 |
| 萬栄丸 | — | — | — | — | — | スルメ54 |
| こうゆう丸 | — | — | 竿頭15 |