5月26日の東京湾は、初夏の好海況に恵まれ湾内の主要魚種が軒並み高活性を記録。荒川屋のシロギスが竿頭149本の爆釣、長崎屋のマアジが竿頭112本と驚異的な数字を叩き出した。マゴチも2船宿で竿頭8本と好調の水準に乗り、東京湾は本格的な初夏シーズンに突入した。
今日の海況と釣果への影響
風速2m/s以下・波高0.3mというほぼ無風ベタ凪の好条件。船の揺れが極めて少なく、繊細なアタリを取るシロギスやショウサイフグには最高のコンディションが整った。気温も22℃前後と快適で、終日ストレスなく竿を出せる一日だった。
水温20.3℃は5月下旬の東京湾として順調な推移。この水温帯はマゴチが本格的に捕食を開始するラインであり、キスやアジといったベイトフィッシュの活性も一気に上がる。今日の爆釣ラッシュは、この「水温20℃超え」が大きなトリガーになっている。
潮回りは長潮で潮位差が小さく、通常なら「動きが弱い日」として敬遠されがち。しかし今日はベタ凪と高水温がそのマイナスを完全に打ち消した格好。むしろ潮がゆっくり動くことでアジの群れが散らず、ポイントに溜まり続けたことが100本超えの背景と読み取れる。
現場の声
ひらの丸(タチウオ船)
反応は10〜25m前後の浅棚がメイン。序盤〜中盤はアタリ数も程々あり、90cmアップの良型も混じる。浅棚での良型は強烈な引きで横っぱしりのエキサイティングなやり取り。後半は活性が落ち着きポツリの展開に。トップ14本、2番手12本、3番手は初挑戦で10本。
ひらの丸船長のコメントから注目すべきは「浅棚10〜25m」というヒットゾーン。5月下旬のタチウオは水温上昇とともに浮き上がる傾向があり、この浅い棚はまさに季節の進行を示すシグナル。初挑戦の釣り人がツ抜け(10本以上)を達成している点からも、比較的素直なアタリが出やすいパターンだったことが伺える。90cmアップの良型が混じるのもこの時期らしく、産卵を控えた個体が積極的にエサを追っている証拠だ。
こうゆう丸(タチウオ船)
朝は手前からグルっと反応を探すも気配なく第二海堡へ移動。到着直後はポツポツ見れたがチャンスタイムは短く、反応の移動が速い。後半に小規模ながら活性の良い群れを発見しチャンスタイム突入も、ラストは反応あるものの口を使わず。
こうゆう丸のコメントは対照的で、群れの移動が速く安定したチャンスタイムを作れなかった様子。同じタチウオでもエリアと群れへのアプローチで明暗が分かれた典型的な一日だった。ひらの丸が序盤から浅棚で安定した反応を捉えた一方、こうゆう丸は探索に時間を取られた。ただし「小規模反応で活性の良い群れ」を後半に見つけている点は、タチウオの群れが広範囲に散っている現状を示唆する。
えさ政釣船店(ショウサイフグ船)
大貫沖・水深8mで出船。上潮が動き始め数匹釣れて止まりの繰り返し。釣れない時間も長く、良い場所にハマれず。潮の流れがあれば当たる感じ。
大貫沖の水深8mという超浅場でのフグ釣り。長潮で潮の動きが弱いことがダイレクトに影響し、「動いた瞬間だけ食う」という典型的なパターン。潮回りが大きくなる週末以降に期待が持てる内容だ。
魚種別コンディション
シロギス
爆釣竿頭149本はキスとしても文句なしの爆釣水準。荒川屋はボトム30本と全員がそれなりの数を確保しており、群れの厚さが際立つ。弁天屋が竿頭91本(6〜91本)、つり幸が竿頭68本(5〜68本・最大26cm)と3船宿すべてが好調以上。水温20℃を超えたことでキスの接岸が加速しており、産卵前の荒食いモードに入ったと考えられる。6月に向けてさらに数が伸びる可能性が高い。
マアジ
爆釣竿頭112本は爆釣の基準(50本〜)を大きく上回る圧巻の数字。長崎屋がトップだが、弁天屋が竿頭83本(48〜83本・22〜40cm)、鈴福丸が竿頭65本(27〜65本)、石川丸が竿頭64本(10〜64本)、荒川屋が竿頭55本(11〜55本)と7船宿中5船宿が50本超え。弁天屋・荒川屋では最大40cmの良型も交じっており、数もサイズも申し分ない。長潮で群れが散らなかったことが束釣り連発の要因だろう。
マゴチ
爆釣竿頭8本はマゴチとして爆釣(8本〜)の水準に到達。弁天屋が竿頭8本(0〜8本・40〜57cm)、新明丸が竿頭8本(1〜8本・36〜48cm)と2船宿ともにトップが揃った。弁天屋では57cmの良型が出ておりサイズも上々。水温20℃超えでマゴチの捕食スイッチが本格的に入った証拠であり、キスやハゼなどのベイトが浅場に集まるこの時期は今後さらなる爆発が期待できる。ただしボトム0本の船宿もあり、腕とポイント選びの差が出やすい魚種であることに変わりはない。
タチウオ
好調竿頭14本はタチウオとして好調(10〜19本)の水準。ひらの丸が竿頭14本(2〜14本・70〜121cm)でトップ、一之瀬丸が竿頭11本(7〜11本・80〜121cm)と安定感を見せた。一方こうゆう丸は竿頭9本(1〜9本・65〜115cm)、石川丸は竿頭7本(0〜7本・60〜100cm)とエリアによるバラつきが見られる。121cmの大型が複数船宿で記録されている点は注目で、浅棚10〜25mに浮いた良型を狙い撃てるかがカギとなっている。
マアナゴ
好調ミナミ釣船が竿頭38本(1〜38本・23〜48cm)、つり幸が竿頭31本(8〜31本・20〜40cm)と2船宿ともに好調。夜釣りシーズン到来を告げる数字で、水温20℃台に乗ったことでアナゴの活性が一気に上がっている。48cmの良型も含め、食味のピークに差しかかっている時期だ。
マダイ
爆釣一之瀬丸で竿頭6本(0〜6本)。マダイとしては爆釣(5本〜)に該当する好成績。ただしボトム0本もおり船中での差は大きい。1船宿のみのデータだが、水温上昇に伴い湾内のマダイが活発化している兆候と捉えたい。
ショウサイフグ
やや渋い新明丸が竿頭8本(0〜8本・22〜38cm)、えさ政釣船店が竿頭4本(0〜4本・22〜36cm)。フグとしては「まずまず」と「やや渋い」の間に位置する微妙な水準。えさ政の船長コメントにある通り、長潮で潮の動きが弱く「動いた瞬間だけ食う」展開。大潮に切り替わる週末以降に改善が見込める。
ケンサキイカ
好調萬栄丸(内房)で竿頭50杯(1〜50杯・16〜32cm)。初夏のケンサキイカシーズンが本格化していることを示す数字。ボトム1杯との差が大きく、テクニックの差が出やすい釣り物だが、群れが厚い時期に乗れば入門者にも束釣りのチャンスがある。同船でクロムツ竿頭11本(27〜43cm)も記録されており、内房の深場は魚影が濃い。
船宿スコアボード
| 船宿 | キス | アジ | マゴチ | タチウオ | フグ | アナゴ | マダイ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 荒川屋 | 竿頭149 | 竿頭55 | — | — | — | — | — |
| 長崎屋 | — | 竿頭112 | — | — | — | — | — |
| 弁天屋 | 竿頭91 | 竿頭83 | 竿頭8 | — | — | — | — |
| 新明丸 | — | — | 竿頭8 | — | 竿頭8 | — | — |
| つり幸 | 竿頭68 | 竿頭23 | — | — | — | 竿頭31 | — |
| ひらの丸 | — | — | — | 竿頭14 | — | — | — |
| 一之瀬丸 | — | 竿頭46 | — | 竿頭11 | — | — | 竿頭6 |
| 鈴福丸 | — | 竿頭65 | — | — | — | — | — |
| 石川丸 | — | 竿頭64 | — | 竿頭7 | — | — | — |
| ミナミ釣船 | — | — | — | — | — | 竿頭38 | — |
| えさ政釣船店 | — | — | — | — | 竿頭4 | — | — |
| こうゆう丸 | — | — | — | 竿頭9 | — | — | — |
| 萬栄丸 | ケンサキイカ竿頭50・クロムツ竿頭11・ハタ竿頭4 | ||||||
MVP: キス竿頭149本・アジ竿頭55本と2魚種で圧倒的存在感を放った荒川屋
本日は荒川屋がキス・アジの2魚種で抜群の成績を残しMVPに。アジ単体では長崎屋の112本が群を抜いている。マゴチは弁天屋と新明丸が竿頭8本で並び、サイズでは弁天屋の57cmが本日最大。多魚種を狙える一之瀬丸はアジ・タチウオ・マダイの3魚種で出船し、すべてで好成績を収めている点が注目に値する。
今後7日間の予報
週半ばは雨模様が続くが、週末の土日から天候が回復し大潮と重なる好条件。特に5月31日(日)は風速4m/s以下・波0.4mと穏やかな海況が予想され、大潮のパワーで魚の活性も期待大。来週月曜の6月1日も好条件が続く見込みで、有休を使える方はこのタイミングを逃す手はない。
| 日付 | 天気 | 風 | 波 | 潮 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5/26(火) | 晴 17〜22℃ | 4.4m/s | 0.2m | 長潮 | ◎釣り日和 |
| 5/27(水) | 雨 19〜22℃ | 5.4m/s | 0.2m | 若潮 | ○まずまず |
| 5/28(木) | 雨 20〜22℃ | 4.4m/s | 0.8m | 中潮 | ○まずまず |