5月15日の東京湾は大潮×穏やかな凪が重なり、湾内全体が高活性の1日となった。長崎屋シロギス竿頭142本、弁天屋マアジ竿頭117本はいずれも爆釣水準。一之瀬丸マゴチは竿頭10本(最大59.5cm)を叩き出し、5月中旬としては出来すぎの好釣果が揃った。

今日の海況と釣果への影響

天気晴れ ☀️
気温18.3℃
水温19.2℃
東北東 1.3m/s
0.26m
潮回り大潮

東北東の風わずか1.3m/sで波高0.26m。文句なしのベタ凪だ。大潮で潮の動きも大きく、エサとなる小魚やエビ類が底層から巻き上げられやすい好条件が整った。キスやアジのような回遊魚にとっては群れの足が止まりやすい環境で、各船宿の竿頭数字が軒並み跳ね上がった形になる。

水温19.2℃は5月中旬の東京湾としてはやや高めの水準。この温度帯はマゴチの産卵前の荒食い期に入る目安とされ、エサとなるハゼ類やメゴチの動きも活発化する。実際に6船宿がマゴチ船を出し、うち一之瀬丸が竿頭10本という突出した数字を記録した。水温が20℃に近づく来週以降、さらなる爆発も十分に期待できる段階だ。

一方、えさ政釣船店の船長が指摘するように上げ潮が速い場面もあり、大貫沖のフグは後半に苦戦を強いられた。大潮は潮の動きが大きい反面、速すぎると仕掛けが安定せず食わせの間が取れない。魚種によって明暗が分かれるのが大潮の特徴といえる。

現場の声

ひらの丸の船長は、第二海堡周辺の水深10〜30mというかなり浅い棚でタチウオを狙ったと報告している。終日アタリは多く出たものの、食い込みが浅くフッキングに持ち込めない「ちょいムズ」な展開だったという。サイズは中小型が中心で、パターンを掴んだ人と掴めなかった人で明確に差がついた。この「アタリはあるが乗らない」状況は5月のタチウオに頻出するパターンで、誘いのスピードとテンションを微調整できるかが腕の見せどころになる。

ひらの丸

終日アタリは多く、餌にはかまってくれるけど中々掛けられない"ちょいムズ"な感じ。棚も浅く、掛かると強烈な引き込み。ヒットパターン攻略できていれば釣果倍だった。

浅場での強烈な引きという情報は、タチウオが活発にベイトを追っている証拠。水温上昇で表層に小魚が浮き、それを追ってタチウオ自体も浮いている構図だろう。週末もこの傾向が続く可能性が高く、軽めのテンヤで浅棚を丁寧に探る釣り方が有効と考えられる。

えさ政釣船店

大貫沖8mで朝からポツポツとアタリ。上潮が入ってから当たりが渋くなり苦戦。上潮が速いのでオモリ15号の準備を。

大貫沖の水深8mという超浅場はショウサイフグの春のスタンダードポイント。朝の下げ潮では食いがあったものの、大潮の上げ潮が効き始めると流れが強くなりすぎて仕掛けが流されたようだ。15号のオモリという重めのタックルが必要になるほど潮が走るなら、カットウ仕掛けの着底感も薄れる。次回は潮止まり前後のタイミングに集中して攻めるのが有効だろう。

かみや

夜アナゴ19名で出航。昨日よりポイントを変えてスタート。下げ潮が効き暗くなり始めた頃からポツリポツリ。開始30分でノルマの50本を確保。左舷トモが一番席で左舷優勢も、右舷側が健闘する展開。

かみやマアナゴ船は開始30分で船中50本を達成するハイペース。竿頭39本は夜釣りとしてはかなりの好成績だ。下げ潮のタイミングで船の向きが変わり釣り座による有利不利が入れ替わるため、右舷・左舷どちらでもチャンスがある展開だったという。5月は日没が遅いため開始直後はスローになるが、暗くなってからの時合いが長く続くのがこの時期の強みだ。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 142 長崎屋
最大 25 cm つり幸

竿頭142本はキスとしては文句なしの爆釣。8船宿が出船し、長崎屋が竿頭142本(12〜23cm)、新明丸が竿頭122本(13〜24cm)、第二泉水が竿頭105本(13〜24cm)と3船宿で束超え。中山丸が竿頭72本、荒川屋が竿頭70本、弁天屋が竿頭62本と50本超えも続出した。大潮で砂底のエサが巻き上げられ、キスの群れが浅場に寄った結果だろう。水温19℃台は産卵前の荒食いシーズン本番で、数・型ともに安定するゴールデンタイムに入っている。

マアジ

爆釣
竿頭 117 弁天屋
最大 38 cm 荒川屋教至丸

12船宿が出船し、ほぼ全船宿で竿頭30本超えという圧巻の結果。弁天屋が竿頭117本、粂丸が竿頭111本、荒川屋が竿頭92本と3船宿が束超え。一之瀬丸が竿頭61本、石川丸が竿頭55本、教至丸が竿頭51本と50本超えも多数。アジとしては50本以上で爆釣水準であり、東京湾全体のアジの群れが濃い状態にある。大潮の潮流がコマセを効率よく拡散し、群れの足を止めた好循環が機能した。荒川屋教至丸では38cmの良型も混じり、数だけでなくサイズも申し分ない。

マゴチ

爆釣
竿頭 10 一之瀬丸
最大 59.5 cm 一之瀬丸

6船宿が出船し、一之瀬丸が竿頭10本(38〜59.5cm)で数・サイズともに本日トップ。マゴチとして竿頭10本は「爆釣」の領域に入る圧巻の数字だ。深川吉野屋が竿頭8本(35〜53cm)、川崎丸が竿頭3本、ミナミ釣船が竿頭3本(35〜50cm)、弁天屋が竿頭2本(42〜54cm)、新明丸が竿頭1本(40〜52cm)。水温19℃台はマゴチの産卵前の荒食いが始まるシグナルで、エサのハゼ類も活発に動く時期。大潮で底荒れが適度にあり、砂地に潜むマゴチが捕食モードに入ったと考えられる。来週の水温上昇でさらなる上積みが期待できる。

タチウオ

好調
竿頭 13 ひらの丸
最大 130 cm 一之瀬丸

3船宿が出船。ひらの丸が竿頭13本(65〜102cm)、石川丸が竿頭10本(60〜98cm)、一之瀬丸が竿頭8本(80〜130cm)。タチウオとしてはいずれも好調ラインの10本を超えるか肉薄する好成績。ひらの丸の船長によれば第二海堡周辺の水深10〜30mと浅い棚で終日アタリがあったものの、乗せきれない難しい展開。ヒットパターンを掴んだ人とそうでない人で大きく差がついた。一之瀬丸では130cmのドラゴン級も顔を出し、サイズの夢もある。

ショウサイフグ

やや渋い
竿頭 11 新明丸
最大 38 cm 新明丸

2船宿が出船し、新明丸が竿頭11本(22〜38cm)、えさ政釣船店が竿頭5本(22〜35cm)。新明丸の11本はフグとしてまずまずの水準に届くが、えさ政の5本はやや渋い。えさ政の船長によれば大貫沖8mで朝はアタリがあったものの上潮が効きすぎて後半は苦戦。大潮の速い潮はカットウ釣りのアタリを取りにくくする典型的な展開で、潮が緩む中潮後半のほうがフグには有利かもしれない。

マアナゴ

好調
竿頭 39 かみや
最大 50 cm かみや

4船宿が出船。かみやが竿頭39本(24〜50cm)と群を抜く成績。ミナミ釣船が竿頭26本(24〜45cm)、つり幸が竿頭25本(18〜38cm)、中山丸が竿頭22本(25〜48cm)。かみやの船長によれば開始30分で船中50本を達成するハイペースで、下げ潮が効いた時間帯にアナゴが一斉に食い始めた。5月の夜アナゴは日没が遅い分スタートは遅れるが、暗くなってからの時合いが長く続くのが強み。水温19℃台は夏のピークに向けて活性が上がる時期だ。

マダコ

やや渋い
竿頭 3 川崎丸

川崎丸のみ出船で竿頭3杯。マダコとしてはまずまず〜やや渋いの境界ライン。本格シーズンは梅雨明け以降で、この時期はまだ走り。水温が22℃を超える6月中旬以降に期待したい。

船宿スコアボード

船宿シロギスマアジマゴチタチウオその他
一之瀬丸竿頭61竿頭10竿頭8スルメイカ竿頭10
弁天屋竿頭62竿頭117竿頭2サワラ0〜1
長崎屋竿頭142竿頭67
新明丸竿頭122竿頭1フグ竿頭11
深川吉野屋竿頭50竿頭8
第二泉水竿頭105
荒川屋竿頭70竿頭92
粂丸竿頭111
中山丸竿頭72アナゴ竿頭22
かみやアナゴ竿頭39
石川丸竿頭55竿頭10
ひらの丸竿頭13
教至丸竿頭51
ミナミ釣船竿頭50竿頭3アナゴ竿頭26
海福丸竿頭48
つり幸竿頭41竿頭45アナゴ竿頭25
須原屋竿頭50
川崎丸竿頭3タコ竿頭3
まる八竿頭31
えさ政釣船店フグ竿頭5
萬栄丸クロムツ竿頭14

MVP: