2026年10月2日(金)20:00更新

荒川屋がシロギス竿頭157本、えさ政釣船店はカワハギ船中383本。小潮の澄み潮で浅場の数釣りが一気に跳ねた金曜日

今日の東京湾は、朝から北東の風が入り、曇りのち雨という決して派手ではない空模様でした。それでも数字は盛大に伸びています。鍵は小潮で潮が緩かったこと、そして潮色が澄んでいたこと。流れが速すぎない浅場では仕掛けが安定し、シロギス・カワハギ・マアジといった「手数が物を言う」釣り物が軒並み上積みを見せました。一方、潮の効きが欲しいサワラやマダイは数を伸ばしきれず、明暗がはっきり分かれた1日です。

天気ほぼ晴れ(のち雨)
気温20.1℃
水温23.1℃
風北北東 4.1m/s
波0.44m
潮回り小潮(月齢21.0)

波0.44mは湾内としてほぼ凪の部類です。最大瞬間11.5m/sの北東風が吹き込んだ時間帯はありましたが、船を流すこと自体に支障はありませんでした。問題は風向。北東風は船を横に押すため、中ノ瀬のような浅場では仕掛けが安定しづらく、かめだやの船長も「北東の風がやや強く釣り難かった」と記録しています。それでも竿頭50本が2人出たあたりに、今日の魚の濃さが表れています。

水温23.1℃は10月初旬としてごく標準的な数字です。夏の高水温がようやく落ち着き、シロギスは深場へ落ちる前の「荒食い」、カワハギは肝が入り始める成長期に入っています。タチウオも水温低下とともに群れがまとまりやすくなる時期で、実際に湾奥から三浦半島まで13船宿が出船しました。一方、潮が小さい日はサワラのようにベイトを追い回す回遊魚には不利で、吉久の竿頭8本を除けば各船1〜4本止まりでした。

現場の声

今日最も熱量のあったコメントは船橋のえさ政釣船店です。カワハギ船で船中383本という数字は、この時期の東京湾カワハギとしては異例の水準。船長自ら「出来すぎ」と書くほどの当たりポイントを引き当てた結果でした。

えさ政釣船店

今日はいいポイントにハマれました。皆様上手に釣って頂きとても良い日でした。2番手33枚、船中383匹。今日は出来すぎでした。

昨日10月1日の同船は竿頭16〜28本でした。ポイント自体の魚影が一夜で倍増することはありません。つまり今日の383本は「当たりの根を外さずに流し続けられた」結果です。小潮で船が走りすぎなかったことが、一度掴んだ群れを離さずに叩けた要因でしょう。

かみや

カワハギ船は西に取られる上げ潮が速めでやや釣りづらい状況。良さげなポイントに当たらず走り回る時間が長かった。それでもトップはコンスタントに釣った千葉さんが16枚。

同じカワハギでも羽田のかみやは16本止まり。船橋と羽田でここまで差が出たのは、エリアごとの潮の当たり方の違いです。かみや船長が触れた「西に取られる上げ潮」が、浅場での仕掛け制御を難しくしました。カワハギは底を小突いて誘う釣りだけに、横に流される状況は致命的に不利になります。

かみや(タチウオ船)

猿島沖台船付近に船団集結。アタリは出るが針掛かりせずテクニカルムード。一瞬チャンスタイム状態となり連釣するシーンも。トップ松本さん26本、最大はテンヤの湯澤さん110cm。

「アタリは出るが乗らない」は秋タチウオの典型的な症状です。活性はあるがベイトが豊富で、ルアーやエサを本気で食い込まない状態。いなの丸の船長も「今後はチャンスタイムにどれだけ釣るか」と記しており、終日ポツポツ型の日はこの短い時合いの処理能力が釣果差になります。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 157 本 (荒川屋)
最大 24 cm (長崎屋)

竿頭157本は100本超えを爆釣とする基準を大きく上回る数字です。荒川屋は昨日10月1日が竿頭129本で、そこからさらに28本上積みしました。小潮で底潮が緩み、澄んだ潮色で魚が仕掛けを見つけやすかったことが連発につながったとみられます。長崎屋は竿頭71本(14〜24cm)、かめだやは竿頭50本(14〜22cm)と、数は出つつも型は中型中心でした。

マアジ

爆釣
竿頭 131 本 (粂丸)
最大 43 cm (政信丸)

17船宿が出船し、アジの基準(50本以上で爆釣)を超えた船が続出しました。粂丸が竿頭131本(20〜28cm)でトップ、第二泉水と須原屋が竿頭100本、深川吉野屋が99本と続きます。走水の政信丸は竿頭61本ながら23〜43cmの良型主体で、数より型を求めるなら断然こちら。湾奥の数釣りと走水の大型という東京湾アジの二極構造が、今日もきれいに出ました。

タチウオ

爆釣
竿頭 46 本 (深川吉野屋)
最大 132 cm (教至丸)

20本以上で爆釣とされる中、竿頭46本は圧巻の数字です。深川吉野屋が46本(70〜108cm)、中山丸が43本(65〜105cm)、一之瀬丸が37本(65〜118cm)。一方で三浦半島東側の教至丸は竿頭23本ながら最大132cmのドラゴン級を記録し、サイズでは本日最高値でした。数の湾奥、型の三浦という住み分けです。

カワハギ

爆釣
竿頭 36 本 (巳之助丸)
最大 29 cm (巳之助丸)

20本超で爆釣のカワハギで、巳之助丸が竿頭36本(15〜29cm)。9月29日の竿頭23本から13本の上積みで、週を追うごとに右肩上がりです。えさ政釣船店は船中383本・2番手33本という驚異的な数字を叩き出しました。船宿吉野屋が竿頭26本、山下丸が17本、かみやが16本(船中38本)。水温が下がり肝が太り始める時期に入り、ここからが本番です。

マゴチ

爆釣
竿頭 10 本 (新明丸)
最大 56 cm (一之瀬丸)

8本以上で爆釣のマゴチで、新明丸が竿頭10本(36〜52cm)。しかも最低でも5本という底堅さで、乗船者全員がツ抜け圏内という安定ぶりでした。9月30日の竿頭8本からさらに伸びています。一之瀬丸は竿頭4本ながら最大56cmの良型を記録。水温23℃台はマゴチがまだ十分に浅場に残る温度帯で、10月いっぱいは狙える計算です。

マダコ

好調
竿頭 10 杯 (新明丸)
次点 9 杯 (長崎屋)

10杯で爆釣ラインぎりぎりに届きました。ただし新明丸は9月30日に竿頭20杯を記録しており、そこからは半減。下位は0杯の人もおり、ムラが大きい日でした。タコは潮の動きに食いが左右されやすく、小潮で流れが緩んだことが響いたとみられます。長崎屋は竿頭9杯で好調を維持。

ショウサイフグ

まずまず
竿頭 10 本 (新明丸・野毛屋)
最大 40 cm (野毛屋)

2船宿がともに竿頭10本で、フグとしては「まずまず」の水準にとどまります。新明丸は9月27日に竿頭25本、26日に20本を出していたため、週間でははっきりと下降線。フグはカットウ仕掛けを叩いて掛ける釣りで、潮が動かないと魚が集まりません。小潮の影響を最も受けた魚種といえます。

マダイ

やや渋い
竿頭 4 本 (第三あさなぎ丸)
出船 4 船宿 (うちボウズ船あり)

竿頭4本の第三あさなぎ丸は基準上「好調」の下限ですが、湾全体では渋さが目立ちました。豊国丸は3本止まりで、9月29日の竿頭19本、27日の18本と比べると激減。進丸は75cmの大型をキャッチしたものの竿頭は0本という結果でした。コマセマダイは潮が流れてこそ釣れる釣りで、小潮の緩い流れが響いた形です。

サワラ

やや渋い
竿頭 8 本 (吉久)
最大 90 cm (船宿吉野屋)

吉久が竿頭8本(55〜79cm)と一人気を吐きましたが、同船でも0本の人がおり差が激しい展開。深川吉野屋は竿頭4本・船中29本、船宿吉野屋は1本ながら90cmの大型を獲りました。9月27日に深川吉野屋が船中38本を記録した時と比べると全体に落ち着いています。

その他の釣り物

まずまず

久比里の山下丸がアマダイ竿頭8本(25〜38cm)で、9月28日の2本から大きく回復。やまてん丸は竿頭4本(28〜41cm)でした。内房の萬栄丸はスルメイカ竿頭34本(30〜42cm)、横浜根岸の濱生丸はアコウダイ5〜6本と安定。深場物は小潮の影響を受けにくく、今日のような日の逃げ場として機能しました。

船宿スコアボード

船宿シロギスマアジタチウオカワハギその他
荒川屋竿頭157—竿頭11——
えさ政釣船店———船中383—
粂丸—竿頭131———
第二泉水竿頭38竿頭100———
須原屋—竿頭100———
深川吉野屋—竿頭99竿頭46—サワラ4
巳之助丸—竿頭80—竿頭36—
長崎屋竿頭71———マダコ9
一之瀬丸—竿頭64竿頭37—マゴチ4・マダイ1
中山丸——竿頭43——
新明丸————マゴチ10・マダコ10・フグ10
政信丸—竿頭61(〜43cm)———

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

MVPは竿頭157本という圧倒的な数字を出した荒川屋です。ただし「1日で一番価値のある釣果」という観点では、新明丸のマゴチ・マダコ・ショウサイフグ三種同時竿頭10という芸達者ぶりも見逃せません。マアジは17船宿が出船して上位5軒が80本超えという層の厚さで、「どこへ行っても釣れた」のが今日の実態です。逆にマダイ系は4船宿で竿頭4本が最高と、はっきり明暗が分かれました。

明日と今後7日間の予報

明日10月3日(土)は最大風速8.1m/s、波0.42m、降水確率24%。小潮が続き満潮は10時27分です。風はやや吹くものの波は今日とほぼ同じ低さで、出船判定は○まずまず。今日と同じ条件下でシロギス・カワハギ・マアジが数を伸ばしたことを考えれば、土曜も浅場の数釣りが有力です。日曜4日は風9.2m/s・波0.6mとやや悪化、月曜5日は波0.76mでさらに荒れ気味。来週の山場は明確で、7日(水)に中潮へ移行し風6.3m/s、8日(木)は風5.0m/s・波0.3mと今週一番の凪。中潮の潮変わりと好天が重なるこの2日が、10月前半のベストウィンドウになります。

日付気温風波潮判定
10/3(土)19.3〜23.0℃8.1m/s0.42m小潮○まずまず
10/4(日)19.6〜23.0℃9.2m/s0.60m小潮△要注意
10/5(月)20.1〜22.5℃9.2m/s0.76m長潮△要注意
10/6(火)20.9〜23.8℃8.8m/s0.92m若潮△要注意
10/7(水)18.3〜22.9℃6.3m/s0.64m中潮○まずまず
10/8(木)17.9〜24.0℃5.0m/s0.30m中潮◎釣り日和

次の釣行プラン

おすすめ: 10月8日(木) × カワハギ

風5.0m/s・波0.3mと週内で最も穏やかな海況に、中潮の適度な流れが重なります。カワハギは今日えさ政釣船店が船中383本、巳之助丸が竿頭36本と、9月後半の10本台から明確に水準が切り上がっています。水温23℃台から下がり始めるこの時期は肝の太り具合も良く、数と質の両方を狙える絶好のタイミング。凪なら小突きの繊細な誘いも効きます。

おすすめ船宿: えさ政釣船店 / 巳之助丸

次点: 10月3日(土) × シロギス

土曜は波0.42mと凪が続きます。今日157本を叩き出した荒川屋は昨日も129本と連日高水準で、群れがしっかり入っている証拠。同じ小潮・同じ澄み潮の継続が見込めるため、再現性の高い釣行になります。

おすすめ船宿: 荒川屋 / 長崎屋

様子見推奨: 10月5日(月)〜6日(火)

風は9.2m/s前後、波は0.76mから0.92mへ上昇します。長潮・若潮という潮の動かない巡り合わせも重なり、数釣りには最も不向きな2日間。特に火曜の波0.92mは小型船では揺れが厳しく、初心者の方は避けたほうが無難です。どうしても出るなら深場のアマダイやアコウダイなど、潮に左右されにくい釣り物を選んでください。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページで。初めての方は入門ガイドをチェック。