2026年10月1日(木)20:00更新

荒川屋のシロギス129本を筆頭に、深川吉野屋はタチウオ・アジ・サワラの三本柱が同日成立。台風明けの東京湾は広範囲で高活性となった1日

台風の影響で足止めを食らっていた船が、ようやく通常営業に戻った木曜日でした。中山丸の船長は「台風の影響も無く久々に出船できました」と記しており、湾内はうねりも抜けてフラットな海面。潮回りは小潮で流れは弱いはずでしたが、川崎・走水エリアでは「上っ側速め」と速い潮が入っており、これがタチウオとアジの食いを支えた形です。東京湾全体で見ると、数を狙うならシロギスとアジ、型を狙うならタチウオという棲み分けがはっきり出た1日でした。

天気ほぼ晴れ
気温22.5℃
水温23.3℃
風北北東 4.0m/s
波0.48m
潮回り小潮

風は北北東4.0m/s、波は0.5mを切る凪。瞬間的に9.9m/sの吹き上がりはあったものの、釣りを壊すほどではありません。台風通過後の抜けるような晴天で、ライトタックルの釣りには理想的なコンディションが揃いました。小潮で潮位差が小さいぶん、ポイントによって流れの効き方に差が出たのが今日の特徴です。

注目すべきは水温23.3℃という数字。9月の最盛期から2℃前後下がってきた段階で、夏魚から秋魚へのバトンタッチが始まるラインです。えさ政釣船店の船長が「水温も少し下りワッペンサイズ出てきました」と書いているとおり、カワハギは小型が群れで動き出す時期に入りました。タチウオも同様で、中山丸の船長いわく「夏タチの様に簡単にエサに飛び付いてくれる釣れ方では無い」秋パターンへ移行済み。数は落ちていませんが、食わせの難易度は確実に上がっています。

一方でマアジは水温23℃台が最も安定して釣れる帯。走水・三浦半島東側では30cm級の良型が主体となり、湾奥では17〜28cmの数釣りと、エリアで釣れ方が二極化しました。

現場の声

今日最も情報量が多かったのは中山丸の船長コメントです。走水から台船周りを攻め、水深60m、潮色は薄濁りで流れは速いという具体的な記述がありました。タチウオは秋から冬のパターンに入り、タナをネチネチ刻む釣り方で各自にアタリが出たとのこと。つまり「群れは濃いが口を使わせる技術が要る」状態です。

中山丸

走水から台船周りで潮は速めながらもポツポツとアタリは順調。小さな前アタリから上手く口の中に針を入れていく駆け引きがスリル満点。釣れれば指4本〜5本級も多く、全体的にサイズは良かった。

指4〜5本級が多いという点は見逃せません。船宿データでも最大118cmを記録しており、同日の深川吉野屋132cm、石川丸124cmと合わせ、湾全域でドラゴンクラスが射程に入っています。数が2〜29本と大きく割れたのも、前アタリを拾えるかどうかの技術差がそのまま出た結果と読めます。

政信丸

アジ五目で出船。平均サイズ30cm、外道はカサゴとワラサ。良い時間はダブル混じりで食ってくれたが、反応が出ても食わない時間もあり難しかった。ほとんど良型でクーラー一杯のお土産は確保できた。

走水の良型アジは「反応が出ても食わない」ムラが出た様子。小潮で潮止まりの時間が長かったことが背景にあります。逆に言えば、潮が動いた短い時合いを取れた人が竿頭42本に乗せた格好です。えさ政釣船店ではカワハギで尺サイズの水面バラシもあったとの報告があり、良型の接岸も始まっています。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 129 本 (荒川屋)
最大 21 cm (荒川屋)

シロギスは竿頭100本以上で爆釣判定。荒川屋の129本は文句なしの最高評価です。9月28日の同船竿頭40本から3倍超に伸びており、週間ベースで見ても群れが固まったことがはっきりわかります。最小21本という下限の数字からも、腕を問わず数が出た1日だったといえます。

マアジ

爆釣
竿頭 68 本 (深川吉野屋)
最大 42 cm (政信丸)

アジは50本超で爆釣圏。深川吉野屋の68本は湾奥の数釣りとして上々です。ただし前日9月30日の同船90本からは2割強のダウンで、小潮による潮の緩みが響いた形。走水の政信丸は42本ながら平均30cm、最大42cmと型で勝負しました。数の湾奥、型の走水という図式が今日もそのまま出ています。

タチウオ

爆釣
竿頭 35 本 (深川吉野屋)
最大 132 cm (深川吉野屋)

タチウオは20本以上で爆釣判定。深川吉野屋が竿頭35本・最大132cm、中山丸が竿頭29本(最大118cm)、石川丸が竿頭28本(最大124cm)と、3船宿が揃って爆釣ラインを突破しました。深川吉野屋は前日32本からさらに上積み。一方荒川屋は竿頭11本(最大115cm)と好調止まりで、同じ湾内でもエリア差がくっきり出ています。

カワハギ

爆釣
竿頭 28 本 (えさ政釣船店)
最大 25 cm (えさ政釣船店)

カワハギは20枚超で爆釣。えさ政釣船店の28枚は今季ここまでの最高値で、同船の9月27日竿頭8枚から3倍以上に跳ね上がりました。2番手も25枚と船全体が高水準。水温低下でワッペンサイズが差してきたことが数を押し上げた要因で、尺級のバラシも出ており型のポテンシャルも十分です。

サワラ

まずまず
竿頭 4 本 (深川吉野屋)
最大 85 cm (深川吉野屋)

深川吉野屋が竿頭4本(55〜85cm)で船中27本と、前日の船中19本から増加。キャスティングゲームとしては十分に満足できる数字です。林遊船は竿頭1本(最大75cm)にとどまり、ベイトの寄り方で明暗が分かれました。

船宿スコアボード

船宿シロギスマアジタチウオカワハギサワラ
深川吉野屋—竿頭68竿頭35—竿頭4(船中27)
荒川屋竿頭129—竿頭11——
中山丸——竿頭29——
石川丸—竿頭32竿頭28——
えさ政釣船店———竿頭28—
政信丸—竿頭42———
海福丸—竿頭39———
房丸—竿頭8———
林遊船————竿頭1

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

深川吉野屋は3魚種すべてで爆釣〜好水準を同日に出した点を評価してMVPとしました。単一魚種の数字では荒川屋のシロギス129本が本日の最高値です。三浦半島東側の石川丸はアジ32本とタチウオ28本の二刀流で安定感を見せた一方、房丸は午後アジ便で7〜8本と伸びませんでした。船長が「ポツリポツリ」と記したとおり、午後便は潮止まりに当たったのが響いた格好です。

明日と今後7日間の予報

明日10月2日(金)は風が平均6.5m/s、最大8.1m/sとやや上がるものの、波は0.48mと落ち着いたまま。出船自体に支障はなく判定は「○まずまず」です。ただし降水確率80%と雨具必携の1日になります。潮は小潮で、フィーディングタイムは17:51〜19:51。午後〜夕方便のタチウオが時合いと重なるため、本日の勢いを引き継ぐ可能性が高い配置です。週末は3日(土)が波0.38mと今週最も穏やかで最有力。6日(火)は風10.0m/s・波1.1mまで上がり、ここが今週唯一の荒れ場となります。

日付気温風波潮判定
10/2(金)19.7〜22.1℃8.1m/s0.48m小潮○まずまず
10/3(土)19.2〜22.7℃7.6m/s0.38m小潮○まずまず
10/4(日)18.3〜22.9℃7.9m/s0.48m小潮○まずまず
10/5(月)19.6〜21.6℃6.8m/s0.64m長潮○まずまず
10/6(火)22.0〜24.8℃10.0m/s1.1m若潮△要注意
10/7(水)20.3〜25.3℃9.1m/s1.04m中潮△要注意

次の釣行プラン

おすすめ: 10/3(土) × カワハギ

波0.38mと週間で最も穏やかな土曜日。カワハギは繊細なアタリを取る釣りなので、船が揺れない日ほど釣果が伸びます。えさ政釣船店で竿頭28枚、2番手25枚と船全体が上向いたこと、水温23℃台への低下でワッペンが差し始めたことを踏まえると、週末はさらに数が伸びる局面です。尺級のバラシも出ており、型狙いでも面白い時期に入りました。

おすすめ船宿: えさ政釣船店/えさ政釣船店(羽田)

次点: 10/4(日) × タチウオ

日曜のフィーディングタイムは19:56〜21:56と遅め。日中便でも秋パターンのネチネチ攻めが通用する状況は続きます。指4〜5本級の比率が高く、1本の価値が大きい今が狙い目です。おすすめ船宿は中山丸と深川吉野屋。

様子見推奨: 10/6(火)

風最大10.0m/s、波1.1mと今週唯一のしけ場面。平均風速も7.7m/sあり、終日吹き続ける予報です。仕掛けが流されて底が取れず、ライトタックルの釣りは成立しにくくなります。無理せず翌週の中潮回りに回したい日です。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は海況予報と予報ページで。初めての方は船釣り入門ガイドをチェック。