2026年9月30日(水)20:00更新
第二泉水のマアジ100本とつり幸のタチウオ41本が湾内を牽引、小潮の平日に数・型そろった1日
降水確率88%という予報を背負った水曜日でしたが、波は0.5〜0.7m台に収まり、東京湾各船は予定どおり竿を出しました。結果は数釣り二枚看板、マアジとタチウオの圧勝。水温23.4℃という「秋の入り口」の数字が、青物系とタチウオを同時に高活性に保っている構図です。悪天候を覚悟して出た人が、むしろ得をした1日となりました。
日中は北風3〜4m/s主体で、最大瞬間10.2m/sの吹き上がりがあった程度。波高は平均0.49mと穏やかで、湾奥から三浦半島東岸まで海面は落ち着いていました。いなの丸の船長は「悪天候のなか」と記していますので、朝のうちは雨と風に叩かれた時間帯があったはずです。それでも全員ツ抜けに持ち込んだのは、港前という近場のポイントで粘り切れる海だったからにほかなりません。
潮は小潮。流れが細いと数釣りには不利に働きますが、今日はそれを水温が補いました。23.4℃はマアジのエサ追いが最も安定する帯域で、ベイトも湾内に濃く残っています。こうゆう丸の計測でも猿島沖で23.5℃。表層から中層まで水温が揃っているため、タチウオの群れが浅場に差しやすく、テンヤにも天秤にも反応する状況が続きました。
一方で、底物組には小潮がそのまま出ました。新明丸のショウサイフグは竿頭10本。先週27日の25本から見れば明らかに落ちており、潮が動かずカットウの誘いが効きにくかったと読めます。
現場の声
本日いちばん価値のある一次情報は、こうゆう丸の「1日型狙い」という判断です。数を追わずサイズに振った結果、朝イチで125cmのドラゴンを引き出しました。
今日も雰囲気があったので1日型狙いで通した。朝イチから125cmのドラゴンでスタート。チャンスタイムもあり、中型から良型がポツポツ続く流しもあった。ドラゴン級が多数混じった。釣り場は猿島沖、水深60m、水温23.5度。
猿島沖の水深60mという数字が重要です。この時期の三浦半島東岸では、タチウオが60m前後の中深場に群れを作りやすく、群れが濃いと型が伸びる傾向があります。こうゆう丸の竿頭20本に対し最大126cm、教至丸も竿頭31本で最大132cmと、同じ海域で型の良さが揃っているのは偶然ではありません。数を欲張らず「型狙いの流し」に付き合えるかが、ドラゴンに届く分かれ目でした。
湾奥ではかみやがルアーサワラのリクエスト船を仕立てました。船長によると、前回よりポイントが湾奥側へ寄っており、ベイト反応を広範囲に探してようやく掛かる展開。上げ潮変わりを狙って朝の周辺に戻る途中で巨大なベイト反応に当たり、そこでサワラ級2本を追加しています。トップは3本(サワラ1本・サゴシ2本)。サワラは「回る潮に合わせて入り直す」ことが答えだと示した内容でした。
魚種別コンディション
マアジ
爆釣竿頭50本以上で爆釣圏のマアジで、100本・99本・95本・90本と4軒が90本台に到達。基準を大きく超える水準です。11船宿が出船し、第二泉水は最低でも41本、まる八も50〜80本と下限が高いのが今日の特徴。水温23℃台でベイトが湾内に残り、小潮でも群れが散らなかったことが効きました。走水の政信丸は竿頭48本ながら44cmの大アジを記録、数と型でエリアが分かれる構図です。
タチウオ
爆釣20本以上で爆釣のタチウオにおいて、竿頭41本は破格。10船宿が出船し、いなの丸38本、深川吉野屋32本、教至丸31本と30本台が4軒並びました。いなの丸は天秤で20〜38本、テンヤで10〜29本と仕掛け差も明確。こうゆう丸は最大126cm、教至丸は132cmとドラゴン級が継続して混じっており、数と型が同時に成立する秋の最盛期に入ったと見てよい状況です。
シロギス
好調50本以上で好調圏のシロギスで、弁天屋の85本は上位の数字。17〜23cmと型が揃っており、数と食べごたえの両立という点でも価値があります。つり幸は竿頭18本にとどまり、こちらは27日の60本から大きく後退。同じ魚種でもポイント次第で差が出た日で、金沢八景側に軍配が上がりました。
カワハギ
爆釣20本以上で爆釣のカワハギにおいて、船宿吉野屋の28本は今季の同船最高値。27日の竿頭8本から3倍以上に跳ね上がりました。水温が23℃台まで下がってきたことで、カワハギの食い気が本格化した合図と見られます。弁天屋は竿頭10本ながら30.5cmの良型を記録し、数は船宿吉野屋、型は弁天屋という住み分けでした。
マダコ
爆釣10杯以上で爆釣圏のマダコで、新明丸の20杯は本日屈指のインパクト。しかも最低8杯と全員が数を持ち帰った形です。同船は27日に最大3杯だったため、わずか3日で7倍近い急上昇。潮が緩んだことでテンヤを丁寧に底立ちさせられたのが効いたと考えられます。長崎屋は竿頭8杯で好調圏でした。
マゴチ
爆釣8本以上で爆釣基準に達するマゴチで、新明丸が竿頭8本・最大55cmとちょうど大台に到達。27日の9本と同水準を維持しており、秋マゴチは安定期に入っています。水温23℃台はマゴチが最も素直にエサを食う帯で、全員が1本以上をキープした点も評価できます。
ショウサイフグ
まずまず8〜14本が「まずまず」のフグで、竿頭10本は中位の着地。ただし27日の25本、26日の20本と比べれば明確な下降線で、週間ベースでは渋化しています。小潮で潮が動かずカットウの掛かりが浅くなったことが主因でしょう。潮が大きくなる来週以降の回復待ちです。
サワラ
やや渋い6船宿が出船しながら竿頭は深川吉野屋の4本(船中19本)が最高。24日の船中84本・竿頭14本という祭りからは完全に落ち着きました。かみやは竿頭3本で最大85cm、つり幸は1本と、湾内に群れはいるが反応が散っている状態。ベイト反応を広く探せる船に乗るかどうかで結果が分かれています。
船宿スコアボード
| 船宿 | マアジ | タチウオ | シロギス | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 第二泉水 | 竿頭100 | — | — | — |
| つり幸 | 竿頭99 | 竿頭41 | 竿頭18 | サワラ1 |
| 中山丸 | 竿頭95 | — | — | サワラ2 |
| 深川吉野屋 | 竿頭90 | 竿頭32 | — | サワラ4(船中19) |
| まる八 | 竿頭80 | — | — | — |
| 弁天屋 | 竿頭43 | — | 竿頭85 | カワハギ10(最大30.5cm) |
| いなの丸 | — | 竿頭38 | — | — |
| 教至丸 | — | 竿頭31(最大132cm) | — | — |
| 新明丸 | — | — | — | マダコ20・マゴチ8・フグ10 |
| 船宿吉野屋 | — | 竿頭15 | — | カワハギ28 |
| こうゆう丸 | — | 竿頭20(最大126cm) | — | — |
MVP: 本日最も好成績を収めた船宿
湾奥・東京発の船がマアジで足並みをそろえ、三浦半島東岸の船がタチウオの型で応えた、という東西二極の構図でした。第二泉水を筆頭に90本台が4軒という密度はこの秋でも屈指。一方、つり幸はマアジ99本・タチウオ41本・シロギス18本と3魚種を回し、総合力では本日最も安定していた船宿と言えます。新明丸は底物3種をまとめて好水準に乗せており、湾奥の近場勝負が機能した証です。
明日と今後7日間の予報
明日10月1日(木)は風最大7.4m/s・平均4.1m/s、波0.58mで判定は○まずまず。降水確率が88%から35%へ下がり、気温も24.8℃まで上がる見込みです。中潮で満潮は8時17分、フィーディングタイムは16時50分から18時50分。午後船のタチウオや夕方のアジが最も噛み合う組み合わせになります。今日の数釣りの流れはそのまま引き継がれる条件です。
週末は土曜が最良。波0.36m、降水6%、風も平均4.9m/sと落ち着き、7日間で唯一の◎判定となります。日曜も波0.56mで出船には十分。ただし潮は小潮が続くため、ショウサイフグのような潮依存型は回復が遅れる可能性があります。来週は月曜が長潮、火曜が若潮で風8.3m/sまで上がるため、山場は土日に集中すると見てよいでしょう。
| 日付 | 気温 | 風 | 波 | 潮 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/1(木) | 21.7〜24.8℃ | 7.4m/s | 0.58m | 中潮 | ○まずまず |
| 10/2(金) | 19.9〜22.7℃ | 7.5m/s | 0.46m | 小潮 | ○まずまず |
| 10/3(土) | 18.3〜23.2℃ | 7.1m/s | 0.36m | 小潮 | ◎釣り日和 |
| 10/4(日) | 18.2〜22.5℃ | 6.0m/s | 0.56m | 小潮 | ○まずまず |
| 10/5(月) | 19.5〜24.2℃ | 5.8m/s | 0.58m | 長潮 | ○まずまず |
| 10/6(火) | 21.4〜22.7℃ | 8.3m/s | 0.66m | 若潮 | △要注意 |
次の釣行プラン
おすすめ: 10月3日(土) × タチウオ
波0.36m、降水6%という7日間で最も穏やかな海が土曜に来ます。今日の結果を見ると、三浦半島東岸のタチウオは竿頭20〜31本に加えて126〜132cmのドラゴン級が複数混じる状況。水深60m前後に群れが安定しているため、凪で船が流しを正確に取れる土曜は型狙いの絶好機です。数を欲張らず1日型で通すこうゆう丸の組み立てが、まさにこの条件で生きます。
次点: 10月1日(木) × マアジ
フィーディングタイムが16時50分から18時50分に入り、午後船の終盤と完全に重なります。今日90本台を4軒が記録した湾奥のアジは群れが安定しており、明日も同等の反応が期待できる条件。数釣り重視なら木曜の午後が最もコスパの良い選択です。
様子見推奨: 10月6日(火)
風が最大8.3m/s・平均6.2m/sまで上がり、波も0.66mと今週で最も荒れる見込み。潮も若潮で流れが弱く、数・型ともに条件が噛み合いません。中深場のタチウオ狙いは船の立ち位置が崩れやすいため、無理をせず週末に振り替えるのが賢明です。
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