2026年9月19日(土)20:00更新

雨の土曜でも東京湾は高活性、粂丸のマアジ150本を筆頭にアジ・タチウオ・シロギスの3本柱が揃って数を伸ばした1日

  • MVP: 粂丸(マアジ竿頭150本・最大37cm)
  • 爆釣魚種: マアジ(21軒出船、5軒が竿頭50本超)、タチウオ(第二泉水46本、教至丸で138cm)
  • 海況: 小潮・波1.0m前後・北北東4.5m/s(雨だが海面は穏やか、出船条件は合格点)
  • 明日の判定: △要注意

降水確率100%の土曜日。朝から雨が落ち、北北東の風が入って底立ちが取りづらいコンディションでした。それでも釣果は落ちるどころか、東京湾全域でアジとタチウオが好反応。水温23.8℃は夏の名残を残しつつ、ようやく下降に転じた段階です。餌を追う魚が増え、雨で水面が叩かれて食いが立ったと読めます。「濡れても行った人」が勝った土曜でした。

天気雨
気温23.2℃
水温23.8℃
風北北東 4.5m/s
波1.02m
潮回り小潮(月齢8.0)

平均風速は4.5m/sで数字上は穏やかですが、最大瞬間は11.3m/sを記録。雨とセットで体感は厳しい1日でした。波1.0mは船の上下動としては中程度で、ビシ釣りやテンヤであれば十分に釣りになるレベル。実際、湾奥から三浦半島東岸まで幅広く出船が成立しています。

潮は小潮。流れが緩いと一般に食いは落ちますが、今日はむしろ好転側に働きました。理由は水深の浅いアジ・シロギス場で仕掛けが安定したこと。逆に潮に頼る釣り、たとえばマダイは一之瀬丸で竿頭1本にとどまり、潮の緩さが響いた形です。

水温23.8℃という値は9月半ばとしては標準的な下降局面。えさ政釣船店の船長も「水温下りだしてます、これから本格シーズン」とコメントしており、カワハギ・フグといった秋物のスイッチが入り始めるタイミングに差し掛かっています。

現場の声

今日の現場報告で目を引いたのは、北風の影響を具体的に語ったいわたのコメントです。数字だけ見れば竿頭16本と控えめなシロギスですが、その背景には明確な理由がありました。

いわた

アジは中型主体。シロギスは小ぶりから良型までバラバラだったが、北風が強く底立ちをしっかり取れないと難しい感じ。海が落ち着いていれば期待できそう。

シロギスは底を1cm単位で探る釣り。風で船が流されると仕掛けが浮き、アタリが遠のきます。須原屋95本、長崎屋91本という高い数字が出た一方で同船で3本・20本という下限もあり、この差は腕というより底立ち管理の差と見るのが自然です。

えさ政釣船店

空振り流しは少なく、単発ながら広範囲で型が見えた。中型以上が多い。竿頭の方は同じくらいバラしたとのこと。2番手6枚、3名オデコなし。最大28cm、次いで27.5cm。

「広範囲で型が見えた」という表現は、カワハギが特定の根に固まらず散っている状態を示します。数は伸びにくいがサイズは良い、という秋の入り口らしい展開。バラシが多いのは口が小さい良型が増えている証拠でもあり、10月以降の本番に向けて明るい材料です。

いなの丸

前半は地崎で粘りポツポツ、水面バラシもちらほら。中盤から東に移動して反応・アタリがあり、全員おかず分を確保。なお20日・21日は台風のため出船中止。

前半の地崎で粘ったが伸びず、東へ移動して数を稼いだという流れは、タチウオの群れが動いている証拠。仕掛け別では天秤5〜12本、テンヤ3〜17本、ルアー12〜17本と、ルアーが安定していた点が注目されます。そして20日・21日の出船中止宣言。これが明日以降の最大の判断材料です。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 150 本 (粂丸)
最大 46 cm (和彦丸)

アジは竿頭50本以上で爆釣圏。今日は粂丸150本、海福丸90本(23〜40cm)、深川吉野屋87本と3軒が3桁級・大台級を記録し、21船宿が出船した最大勢力となりました。9/15の粂丸153本とほぼ同水準で、1週間を通して高値安定。和彦丸は竿頭45本ながら最大46cmの大アジを獲っており、数か型かで船を選べる贅沢な状況です。

タチウオ

爆釣
竿頭 46 本 (第二泉水)
最大 138 cm (教至丸)

タチウオは20本で爆釣基準。今日は第二泉水46本、教至丸40本、吉久36本、岩田屋本店36本、こうゆう丸36本と、基準の倍前後を叩き出した船が5軒。第二泉水は9/16の30本から46本へ伸ばしました。教至丸の138cmは今週の湾内最大級で、ドラゴン狙いなら三浦半島東岸が本命です。

シロギス

好調
竿頭 95 本 (須原屋)
最大 24 cm (いわた)

キスは50本超で好調圏、100本で爆釣。須原屋95本、長崎屋91本、弁天屋60本と上位3軒はいずれも好調ライン。ただし長崎屋は9/15に189本、9/14に117本を記録しており、週間で見れば今日は落ち着いた水準。北風で底立ちが取りづらかった分を差し引けば、凪の日には再び三桁が見込める地合いです。

クロダイ

好調
竿頭 25 本 (林遊船)
最大 47 cm (林遊船)

今日の隠れた主役が林遊船のクロダイ。竿頭25本、しかも最低13本で全員が二桁という驚異的な安定感を示しました。9/17は竿頭7本、9/13は4本にとどまっており、前々回比で3倍以上という急上昇。雨の濁りがクロダイの警戒心を緩めた典型的なパターンです。

カワハギ

まずまず
竿頭 13 本 (弁天屋)
最大 29 cm (ひらの丸)

カワハギは10本超で好調圏。弁天屋13本、いわた11本が基準クリア、ひらの丸は竿頭7本ながら最大29cmの良型を上げました。数はまだ伸び切らないものの、サイズは確実に上向き。水温が下がり始めた今が、これから本番を迎える助走段階です。

ショウサイフグ

まずまず
竿頭 13 本 (野毛屋)
最大 38 cm (野毛屋)

フグは15本超で好調、8〜14本はまずまず。野毛屋13本、新明丸11本と2軒とも基準内に収まりました。ただし新明丸は9/13・9/14に24本を記録しており、週の前半に比べると半減。小潮で流しが効かなかった影響が出た形です。

マゴチ

好調
竿頭 7 本 (新明丸)
最大 59 cm (新明丸・一之瀬丸)

マゴチは5本以上で好調。新明丸が竿頭7本で最大59cm、一之瀬丸が竿頭6本(35〜59cm)、林遊船が竿頭4本(36〜58cm)と、3船宿すべてが50cm超の良型を確保。一之瀬丸は9/14の10本からは落ちたものの、ボウズも出る釣り物で60cm近い型が安定して出るのは価値があります。

マダコ

好調
竿頭 9 杯 (えさ政釣船店・長崎屋)
出船 5 軒 (湾内全域)

タコは5杯以上で好調圏。えさ政釣船店と長崎屋が9杯で並び、粂丸・野毛屋も8杯。特筆すべきは粂丸と野毛屋が最低3杯を確保している点で、ボウズなしの安定感があります。

サワラ

やや渋い
竿頭 6 本 (つり幸・吉久)
最大 94 cm (深川吉野屋)

6船宿が狙ったものの、下限は軒並み0本。回遊待ちの釣りらしくムラが大きい1日でした。ただしつり幸は船中合計36本と数をまとめており、群れに当たれば十分。深川吉野屋の94cmは今週最大で、型狙いの価値は残っています。

船宿スコアボード

船宿マアジタチウオシロギスその他
粂丸竿頭150——マダコ8
第二泉水竿頭74竿頭46——
海福丸竿頭90———
深川吉野屋竿頭87竿頭33—サワラ3
須原屋竿頭70—竿頭95—
長崎屋——竿頭91マダコ9
品川ひらい丸竿頭68竿頭16——
一之瀬丸竿頭62竿頭35—マゴチ6・マダイ1
教至丸—竿頭40(最大138cm)——
林遊船竿頭40——クロダイ25・マゴチ4
かみや竿頭43(船中240)竿頭11(船中58)——

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

単一魚種の突出では粂丸の150本が圧巻ですが、総合力で光ったのは第二泉水と一之瀬丸。前者はアジ74本・タチウオ46本の二枚看板、後者はアジ・タチウオ・マゴチ・マダイの4魚種を並べました。かみやのアジ船中240本という数字は、一部の上級者だけでなく乗船者全体が釣れていた証拠。初めての方が数を確保しやすい船として評価できます。

明日と今後7日間の予報

結論から言えば、明日20日(日)は無理をしない日です。風は最大10.5m/s、波1.08m、降水確率100%。潮も長潮で流れが最も緩む巡りにあたります。加えていなの丸が20日・21日の出船中止を台風接近を理由に明言しており、他の船宿でも中止判断が相次ぐ可能性が高い状況。予約済みの方は必ず前夜または当日朝に確認してください。21日(月)は最大風速23.8m/s・波1.78mと完全に荒天で、出船は絶望的です。

風向きが変わるのは22日(火)。風6.8m/s・波0.64mまで落ち着き、中潮で流れも戻ります。そして23日(水)は風4.7m/s・波0.42m、24日(木)は波0.3mと今週最高の凪。潮も大潮に入り、条件が三拍子揃う週央が今週の山場です。

日付気温風波潮判定
9/20(日)22.9〜25.2℃10.5m/s1.08m長潮△要注意
9/21(月)25.6〜27.1℃23.8m/s1.78m若潮△要注意
9/22(火)22.6〜27.9℃6.8m/s0.64m中潮○まずまず
9/23(水)20.4〜26.0℃4.7m/s0.42m中潮◎釣り日和
9/24(木)21.5〜25.5℃4.6m/s0.30m大潮◎釣り日和
9/25(金)20.1〜24.0℃5.1m/s0.28m大潮◎釣り日和

次の釣行プラン

おすすめ: 9/24(木) × シロギス/マアジ

波0.3m、風4.6m/s、大潮初日。今日いわたの船長が「海が落ち着いていれば期待できそう」と語ったキス釣りにとって、これ以上ない条件です。底立ちが完璧に取れる凪に大潮の流れが加われば、週前半に長崎屋が記録した189本クラスの再現も十分。アジも湾内全域で高値安定しており、潮が大きく動く日はさらに上積みが見込めます。

おすすめ船宿: 長崎屋(シロギス)、粂丸(マアジ)

おすすめ: 9/23(水) × タチウオ

台風通過後の最初の凪。荒れた後は海中がかき回されてベイトが動き、タチウオの活性が上がりやすい局面です。今日138cmを出した三浦半島東岸か、46本を叩いた湾奥かは好み次第。数なら湾奥、ドラゴンなら三浦という住み分けが今週も続いています。

おすすめ船宿: 第二泉水、教至丸

様子見推奨: 9/20(日)・9/21(月)

20日は風10.5m/s・波1.08m・降水100%に加え長潮で流れが死ぬ最悪の組み合わせ。21日は最大風速23.8m/s、波1.78mと台風級で、出船そのものが成立しません。いなの丸は両日の中止をすでに発表済み。この2日間は道具の手入れに充てるのが賢明です。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページで。初めての方は入門ガイドをチェック。