2026年9月17日(木)20:00更新

北風が吹き荒れた小潮の木曜、品川ひらい丸がマアジ竿頭91本を叩き出し、湾奥・三浦の両エリアでアジが大健闘した1日

今日の東京湾は、朝から北〜北東の風が入り続けました。波高そのものは0.6m前後と低めでしたが、最大瞬間15m/sの吹き返しで船上は釣りづらい状況。それでもアジ船は湾奥・三浦ともに数を伸ばし、逆に羽田のかめだやは終日アタリを拾えず竿頭10本にとどまりました。同じアジでも、ポイントの当たり外れがはっきり出た木曜だったと言えます。

天気曇り
気温21.3℃
水温23.9℃
風北 4.8m/s
波0.58m
潮回り小潮

数字だけ見ると波0.58mは穏やかな部類です。しかし平均風速は10m/s台まで上がり、最大瞬間は15m/s。北風は湾奥では吹走距離が短く波が立ちにくいため、「波は低いのに風で船が流される」という釣りづらい状態になりました。品川ひらい丸、房丸、かめだやの3軒がそろって「風が強く釣りづらい」と報告しているのは、この風向きが原因です。

潮回りは小潮で、干満差が小さく流れが緩い一日。かめだやの記録では潮色は薄濁り、流れは「ゆるい」。潮が効かない日はアジのような群れ回遊魚ほど、群れを引き当てられるかどうかで釣果が二極化します。今日の10本と91本という差は、まさにそこに出ました。

水温は23.9℃。9月中旬としてはまだ高めで、アジ・タチウオ・サワラといった夏秋の回遊系がフルに動ける水準です。逆に言えばカワハギやフグの本格シーズンインにはあと2〜3℃の低下待ち。今は青物・アジを主軸に組み立てるのが正解の時期にあたります。

現場の声

今日は好調船と苦戦船のコメントが対照的でした。まずMVPの品川ひらい丸から。

品川ひらい丸

朝から風はそよそよだったがアジの食いは活発。慣れていない方もコツを掴むと連チャン、ダブルも。波がやや高く釣りづらかったがサイズも良くお土産十分。釣り場は川崎沖〜横浜沖の水深15m。

注目は「水深15m」という浅場です。風で船が流れても、浅場ならコマセの煙幕から仕掛けが外れにくく、初心者でも手返しが効きます。竿頭91本の裏には、この浅場設定が効いた側面がありそうです。一方、同じ湾奥でもかめだやは苦戦しました。

かめだや

前回釣れたポイントから開始するも今日は留守。転々と移動しても当たりが良くなく、北東の風も強まり大苦戦の一日に。富岡沖〜横浜沖、水深15〜20m。

ほぼ同じ横浜沖・同じ水深帯でありながら、竿頭は91本と10本。小潮で群れが動かず、前日の実績ポイントに魚が残らなかったことが響いています。潮の緩い日ほど「前回の場所」が通用しにくいという典型例です。房丸(鴨居大室)の船長も「風強く釣り辛い、帰る間際に釣れ始めた」と記録しており、こちらは時合いが遅れて訪れたパターン。午前船では拾い切れない展開でした。

タチウオ勢では、いなの丸が「前半は地崎で粘り、釣れれば良型がポツンポツン。中盤から東に移動しアタリはあるがフッキングできず苦戦」と報告。アタリはあるのに乗らないのは、風で船が流れて仕掛けの姿勢が崩れていた可能性が高いところです。なお同船は明日18日を強風のため出船中止としています。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 91 本 (品川ひらい丸)
最大 38 cm (房丸)

アジの好調基準は30本以上で「好調」、50本以上で「爆釣」。品川ひらい丸の竿頭91本は文句なしの爆釣圏です。同船は前日16日が0本という記録だっただけに、一転して大当たりを引いた格好。海福丸も竿頭83本(20〜36cm)と続き、三浦半島東側も高水準を維持しました。房丸は竿頭25本とまずまずながら、38cmの良型を交えたのが収穫。対照的にかめだやは10本止まりで、同じ横浜沖でも明暗が分かれています。

タチウオ

好調
竿頭 19 本 (深川吉野屋)
最大 124 cm (いなの丸)

タチウオは10本超えで「好調」の水準。深川吉野屋の竿頭19本はその上限に近い数字で、最低でも3本と全員安打だった点も評価できます。ただし前日16日は同船30本、いなの丸も24本でしたから、前日比では2〜3割落ち。強風でテンヤ・天秤ともに操作が難しくなった影響が明確に出ました。いなの丸はテンヤで0〜14本と人による差が大きく、最大124cmのドラゴンクラスが出たのは同船。数より型を拾う日だったと言えます。

クロダイ

まずまず
竿頭 7 本 (林遊船)
最大 51 cm (林遊船)

市川の林遊船のチニング(ルアーでのクロダイ狙い)が本日唯一の実績。午前船は船中3匹と静かでしたが、午後船は船中24匹と一気に伸びました。竿頭7本・最大51cmは湾奥チニングとしては十分な内容。15日は船中2匹でしたから、週内で見れば大きな上向きです。午後に潮が動き始めたタイミングで食いが立ったとみられ、風が残る日は午後船が正解でした。

サワラ

やや渋い
竿頭 3 本 (深川吉野屋・船中11本)
最大 83 cm (深川吉野屋)

深川吉野屋は竿頭3本・船中11本(65〜83cm)、林遊船は竿頭2本(最大80cm)。船中合計で見ると吉野屋は13日の29本、12日の17本から明確に落ち込んでおり、週間ベースでは下降局面です。ルアーへの反応が鈍るのは表層のベイトが風で散らされた日の典型。ただし80cm級が継続して出ている以上、群れ自体は残っています。凪の日に一気に戻す可能性が高い魚種です。

船宿スコアボード

船宿マアジタチウオサワラクロダイ
品川ひらい丸竿頭91(最大30cm)———
海福丸竿頭83(20〜36cm)———
房丸竿頭25(最大38cm)———
かめだや竿頭10(17〜26cm)———
深川吉野屋—竿頭19(最大117cm)竿頭3・船中11(最大83cm)—
いなの丸—竿頭14(最大124cm)——
林遊船——竿頭2(最大80cm)竿頭7(最大51cm)

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

本日の出船は7軒とやや少なめ。前日の強風予報で見合わせた船宿もあったとみられます。数の面では品川ひらい丸と海福丸の2強で、両船とも80本超え。サイズ重視なら房丸の38cm、三浦の海福丸の36cmが光ります。複数魚種を成立させたのは深川吉野屋と林遊船の2軒で、どちらも湾奥のルアー・エサ両対応の強みが出た形です。

明日と今後7日間の予報

明日18日(金)は風最大10.9m/s、波0.64m、降水確率60%。波は低いものの北寄りの強風が続く見込みで、いなの丸はすでに出船中止を発表しています。判定は△要注意。出船する船宿でも、今日同様に船が流されやすく、深場のタチウオより浅場のアジ船のほうが成立しやすい一日になりそうです。土曜19日は降水確率95%と雨模様、日曜20日は波が最大1.92mまで上がる予報で、今週末は正直厳しめ。狙い目は火曜22日以降で、風6.1m/s・波0.4m・中潮という好条件がそろいます。水曜23日はさらに風4.0m/s・波0.2mと今週のベストコンディションです。

日付気温風波潮判定
9/18(金)22.0〜23.4℃10.9m/s0.64m小潮△要注意
9/19(土)22.4〜24.5℃9.3m/s0.78m小潮△要注意
9/20(日)24.5〜26.1℃9.3m/s1.92m長潮△要注意
9/21(月)24.8〜28.8℃12.7m/s1.42m若潮△要注意
9/22(火)21.0〜27.8℃6.1m/s0.4m中潮○まずまず
9/23(水)20.2〜25.8℃4.0m/s0.2m中潮◎釣り日和

次の釣行プラン

おすすめ: 9/23(水) × タチウオ・サワラ

風4.0m/s・波0.2m・中潮という、今週唯一の完全凪予報。フィーディングタイムは11:09〜13:09で、午後船にきれいに重なります。今日サワラが渋かったのは風でベイトが散ったことが主因ですから、凪に戻れば船中20本超えに復帰する可能性が高いところ。タチウオも124cm級が出ている今、テンヤの操作精度が上がる凪日は型狙いの絶好機です。深川吉野屋は本日タチウオ19本・サワラ船中11本と両立させた実績があり、この日も軸になります。

おすすめ船宿: 深川吉野屋

様子見推奨: 9/20(日)・9/21(月)

日曜は波が最大1.92m、降水確率100%。月曜は風が最大12.7m/sまで吹き上がる予報で、いずれも出船中止が相次ぐ水準です。連休で予定を組んでいる方は、前日夕方の船宿発表を必ず確認してください。どうしても竿を出したい場合は、湾奥の浅場アジ船が最も成立しやすい選択肢になります。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページで。初めての方は入門ガイドをチェック。