2026年9月16日(水)20:00更新

雨予報をものともせず、中山丸がマアジ竿頭99本、ひらの丸がタチウオ40本。東京湾は湾奥から三浦まで数釣り一色の1日でした

  • MVP: 中山丸(マアジ竿頭99本・タチウオも竿頭32本の二刀流)
  • 爆釣魚種: マアジ(11船宿出船、5軒で竿頭50本超)、シロギス(弁天屋105本)、タチウオ(12船宿で竿頭20本超が続出)
  • 海況: 中潮・波0.5m・北北東4.2m/s(雨模様ながら海面は穏やか)
  • 明日の判定: ○まずまず

秋雨前線が居座り、朝から降水確率100%という条件。それでも東京湾の海面は波0.5mと凪に近く、出船した船はほぼ全てが結果を出しました。雨は釣り人にとって不快でも、魚にとっては警戒心を緩める要因。特に浅場のシロギスと、群れで回遊するマアジは終日高活性を保ちました。一方、かみやのマダコのように「濁り」がマイナスに働いた釣り物もあり、明暗が分かれた水曜日です。

天気一部曇り(雨)
気温22.0℃
水温25.0℃
風北北東 4.2m/s
波0.5m
潮回り中潮(月齢5.0)

平均風速は7.6m/s、最大9.3m/sと数字上はやや強め。ただし北寄りの風は東京湾では陸に遮られ、湾奥・横浜・金沢八景では波0.5m前後の穏やかな海面が保たれました。この「風は吹くが波は立たない」典型的な北風パターンが、平日にもかかわらず各船を出船させた最大の要因です。

注目すべきは水温25.0℃。気温22℃より水中のほうが温かい逆転状態で、これは秋の始まりを示すサインです。マアジ・タチウオ・シロギスはいずれも20〜27℃が適水温帯。つまり今日の海は、主力3魚種すべてにとって「ど真ん中」のコンディションでした。竿頭が軒並み二桁後半に伸びた背景はここにあります。ただし三浦半島東側ではこうゆう丸の船長が「海悪く」と記すように、外洋寄りはうねりが残った模様。エリアによる差が出た点は押さえておきたいところです。

現場の声

今日もっとも現場感が濃かったのは、三浦半島東のタチウオ船です。数が伸び悩む代わりにサイズが跳ねる、典型的な「ドラゴンパターン」に入っていました。

こうゆう丸

朝からアタリを出せる人はポツポツ。海が悪く、巻いている途中や取り込みでのバラシも多かったものの、釣れればサイズは最高。メーターオーバーやドラゴン級が主体で、スーパードラゴンも出た。

こうゆう丸は竿頭27本で最大130cm。同じ三浦半島東の教至丸も竿頭32本で最大132cmと、本日の最大魚を記録しました。水温25℃の今、大型のタチウオは深めの棚でベイトを追っており、うねりで仕掛けが安定しないぶんバラシが増える。逆に言えば、丁寧な巻き上げができる人だけが1m級を獲れた1日です。

いなの丸

前半はアタリが多かったがフッキングできず苦戦。中盤から東に移動し、ポツンポツンの拾い釣りに。天秤は1人5本、テンヤは3〜7本。

いなの丸のコメントは「アタリはあるが乗らない」という今日の共通課題を端的に示しています。竿頭は24本と決して悪くありませんが、アタリ数に対する取り込み率が低かった。テンヤのほうが天秤を上回った点も見逃せず、食い込みの浅い日はテンヤ有利という定石どおりの結果でした。

かみや

雨予報でキャンセルも出て4名で出船。近場で粘るも乗りが浅くバラシ多発。午後にポイントを大きく変えて全員安打にしたが、その後は空振り流しが続いた。トップ6杯。

マダコ船の苦戦理由がよくわかるコメントです。かみやは9/14に船中70杯を叩き出しており、わずか2日で船中12杯まで落ち込みました。雨による表層の淡水流入と濁りがタコの乗りを鈍らせたと見るのが自然です。タコは水質変化に敏感な釣り物。雨後2〜3日は回復待ちと考えたいところ。

さわ浦丸

跳ねは見えるがミノーでは食わず、ブレードジグばかりに反応。ベイトサイズが大小混在でパターンを絞り切れず難しかった。サゴシ〜サワラ0〜2匹、船中9匹。

サワラキャスティングは「見えているのに食わない」状態。ベイトサイズがバラけている今は、シルエットで誘うミノーよりフラッシングと波動で口を使わせるブレード系が正解だった、という具体的な戦術情報です。明日以降に狙う人はブレードジグ40〜60gを必ず用意しておきたいところ。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 99 本 (中山丸)
最大 41 cm (治丸)

アジの好調ラインは竿頭30本。それを11船宿中6軒が突破し、中山丸は99本と爆釣基準の倍を記録しました。須原屋80本、野毛屋62本、金沢八景 黒川丸56本、政信丸52本と、湾奥・金沢・走水のどこを選んでも数が出る展開。水温25℃で群れが浅場に固まっており、コマセへの反応が素直でした。

タチウオ

爆釣
竿頭 40 本 (ひらの丸)
最大 132 cm (教至丸)

タチウオの爆釣基準は20本。今日は12船宿が出船し、そのうち9軒で竿頭20本以上という圧巻の広がりを見せました。ひらの丸が富津で40本、中山丸と一之瀬丸、教至丸が32本で並走。前日9/15のひらの丸は竿頭27本だったので、1日で1.5倍に伸びた計算です。三浦半島東ではメーター超が主体という別次元の展開になりました。

シロギス

好調
竿頭 105 本 (弁天屋)
最大 23 cm (弁天屋)

シロギスは100本超えで爆釣認定。弁天屋が竿頭105本(17〜23cm)でラインを突破し、つり幸も88本と好調をキープしました。つり幸は9/14が82本だったので微増。金沢八景の弁天屋は1週間ずっと105本前後で安定しており、ポイントが完全に確立されている印象です。型も17cm以上と良型主体で、数・型ともに文句なしでした。

マゴチ

爆釣
竿頭 13 本 (濱生丸)

マゴチは8本以上で爆釣。濱生丸が13本とその1.6倍を叩き出しました。前日9/15の竿頭10本から3本上積み。この船は9/11以降ずっと10本前後をキープしており、横浜根岸のポイントに群れが定着しているのは間違いありません。水温25℃はマゴチの適水温上限に近く、エサを追う力が最も強い時期です。

カワハギ

好調
竿頭 11 本 (弁天屋)
最大 27 cm (弁天屋)

カワハギは10本でツ抜け=好調ライン。弁天屋が竿頭11本でこれをクリアしました。同船の直近は9/15が5本、9/14が6本、9/13が5本と伸び悩んでいたので、今日は週間ベースで一気に倍増した形。水温が少しずつ落ち着き、カワハギのシーズン本格化が近いことを示す数字です。

竿頭 15 本 (野毛屋)
最大 36 cm (野毛屋)

フグは15本から好調圏。野毛屋が竿頭15本でちょうどラインに乗せました。ただし9/11の37本、9/12の29本と比べると水準は落ちています。潮が中潮に緩んだことと雨の濁りが影響したとみられ、大潮寄りに戻る来週の回復に期待したいところです。

マダコ

好調
竿頭 7 杯 (長崎屋)

マダコは5杯以上で好調。長崎屋が7杯、かみやが6杯(船中12杯)で形の上では基準クリアです。ただしかみやは9/14に船中70杯を記録しており、そこからの落差は歴然。雨による濁りで乗りが浅くなったという船長コメントどおり、今日は数を稼ぐ日ではありませんでした。

サワラ

やや渋い
竿頭 4 本 (弁天屋)
最大 86 cm (吉久)

5船宿が出船したものの、弁天屋の4本が最多、吉久が3本(55〜86cm)、さわ浦丸が2本(船中9本)、深川吉野屋は1本(船中4本)にとどまりました。深川吉野屋は9/13に船中29本、9/10に43本を挙げていたので、週間比では大幅な後退です。跳ねは見えるのにルアーへの反応が渋い、典型的なセレクティブ状態でした。

マダイ

好調
竿頭 3 本 (一之瀬丸)

マダイは3本で好調圏。一之瀬丸が竿頭3本を記録し、前日9/15の2本を上回りました。マダイは1本獲れれば上出来という釣り物。0本の人も出る中で3本は立派な数字です。

船宿スコアボード

船宿マアジタチウオシロギスその他
中山丸(川崎)竿頭99竿頭32——
弁天屋(金沢八景)——竿頭105カワハギ11/サワラ4
須原屋(東葛西)竿頭80———
野毛屋(金沢八景)竿頭62——フグ15
金沢八景 黒川丸竿頭56竿頭22——
政信丸(走水)竿頭52———
ひらの丸(富津)—竿頭40——
教至丸(三浦東)—竿頭32(最大132cm)——
一之瀬丸(金沢八景)竿頭27竿頭32—マダイ3
石川丸(三浦東)竿頭35竿頭26——
つり幸(横浜)——竿頭88サワラ2
濱生丸(横浜根岸)———マゴチ13

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

MVPに中山丸を選んだ理由は、マアジ99本とタチウオ32本という「二枚看板の両方で湾内トップクラス」を達成した点にあります。単一魚種の数なら弁天屋のシロギス105本が最高値ですが、弁天屋は直近1週間ずっと105本前後で推移しており、今日が突出したわけではありません。金沢八景勢は金沢八景 黒川丸・一之瀬丸ともアジとタチウオの二本立てで安定。三浦半島東の石川丸はアジ35本(23〜34cm)と良型揃いで、数より型を求める人向けの選択肢でした。

明日と今後7日間の予報

明日9/17(木)は最大風速10.5m/s・平均9.7m/sと、今日よりさらに風が強まります。ただし波は0.58mと低く抑えられる予測で、北寄りの風なら湾奥・横浜・金沢は出船可能な範囲。判定は「○まずまず」としました。潮は小潮に入り流れが緩むため、数より型を狙う組み立てが正解です。フィーディングタイムは06:14〜08:14で、朝イチ勝負の1日になります。降水確率100%なので雨具は必須。週末9/19(土)は風8.1m/s・波0.64mと今週で最も条件が整い、ここが第一の山場。9/20(日)から9/21(月・祝)にかけては波1.36〜1.6m、風最大14.2m/sと荒れ模様で、祝日出船は微妙なラインです。そして9/22(火)が風3.8m/s・波0.42m・降水24%・中潮という今週最高のコンディション。数字だけ見れば、週内最大の狙い目はこの火曜日です。

日付気温風波潮判定
9/17(木)21.3〜23.9℃10.5m/s0.58m小潮○まずまず
9/18(金)21.9〜24.2℃9.9m/s0.62m小潮○まずまず
9/19(土)22.8〜25.4℃8.1m/s0.64m小潮○まずまず
9/20(日)23.0〜24.7℃10.8m/s1.36m長潮△要注意
9/21(月)23.3〜25.9℃14.2m/s1.60m若潮△要注意
9/22(火)22.6〜27.5℃3.8m/s0.42m中潮◎釣り日和

次の釣行プラン

おすすめ: 9/22(火) × マアジ

風3.8m/s・波0.42m・降水24%・中潮と、今週で唯一すべての条件が揃う日です。今日のマアジは11船宿中6軒で竿頭50本超という湾全体の高活性状態。この群れは水温25℃が続く限り大きく散りません。9/20〜21の荒天で一度濁りが入るものの、22日には潮が中潮に戻って流れが復活します。凪+中潮+群れ健在という三拍子が揃う日で、竿頭100本級が出る可能性は十分。数釣りなら湾奥、良型なら走水・三浦を選びたいところです。

おすすめ船宿: 中山丸(川崎・本日竿頭99本)、政信丸(走水・23〜40cmの良型主体)

次点: 9/19(土) × タチウオ

週末に行きたい人向け。風8.1m/s・波0.64mで湾内なら問題なく出船できる水準です。タチウオは今日12船宿中9軒で竿頭20本超という異常な広がりを見せており、この状態は数日単位で続くのが通例。特に三浦半島東ではメーターオーバーが主体になっているので、数より1本の価値を求める人はこちらへ。おすすめは教至丸(本日最大132cm)、数重視ならひらの丸(富津・竿頭40本)です。

様子見推奨: 9/21(月・祝)

最大風速14.2m/s、波1.6mと今週最悪の条件。祝日で予約を入れたくなる日ですが、この数値では中止か、出船しても釣りにならない可能性が高いです。かみやの船長も「明日は北風10m以上で出船未確定」と記しており、船宿側も慎重な姿勢。翌22日が絶好条件なので、休みが取れるなら1日ずらす判断をおすすめします。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページおよび海況予報で。初めての方は船釣り入門ガイドをチェックしてから臨むと安心です。