2026年9月15日(火)20:00更新

雨の火曜、長崎屋がシロギス189本、粂丸がマアジ153本と数釣り2本柱が炸裂した1日

朝から雨が落ち続けた1日でしたが、海の上は驚くほど穏やかでした。北東の風はわずか2.5m/s、波高0.48mで、船の揺れをほとんど気にせず釣りができる状態。降水確率100%という数字だけ見て見送った人が多かったはずですが、実際に出た船の釣果は湾内各所で高水準に並びました。水温25.4℃という高めの数字が、シロギス・マアジ・タチウオという夏後半の主役をそろって走らせた格好です。

天気雨
気温23.0℃
水温25.4℃
風北東 2.5m/s
波0.48m
潮回り中潮(月齢4.0)

今日の東京湾は「雨だが凪」という、釣り人にとっては悪くないパターンでした。最大瞬間風速も8.4m/sどまりで、日中を通して海面は落ち着いていました。曇天・雨天は上から差す光が弱まり、タチウオやマアジなど群れで動く魚が警戒を緩めやすい条件です。実際、タチウオは7船宿が出船して竿頭20本超が4軒。数字がきれいに揃いました。

水温25.4℃は9月中旬としては高めの水準です。この帯域はシロギスが浅場の砂地に濃く残り、マアジも表層寄りまで浮きやすい温度。今日の長崎屋189本、粂丸153本という数字はまさにその恩恵でした。一方、水温が下がり始めるとカワハギの本格化が始まりますが、今日のカワハギはえさ政釣船店で竿頭7本にとどまり、まだシーズン入口の段階であることがはっきりしました。

潮は中潮の初期で、大きくは動かないものの緩やかに流れ続けるタイプ。ベタ凪と組み合わさり、タチウオの「反応を当て替えて拾う」釣りがしやすい状況だったといえます。

現場の声

本日最も情報量が多かったのが、タチウオ船の船長コメントです。潮のよどみがチャンスタイムになるという、この時期ならではのパターンが語られました。

こうゆう丸

前半は反応を当て替えながらの拾い釣り。後半は潮がよどんでチャンスタイムに入り、平均サイズもアップ。ドラゴン級が多数出て好調だった。

「潮がよどんでからが本番」というのは、中潮初期の緩い流れの日によく出る展開です。潮が速いとタチウオは反応から散りやすく、逆に緩んだ瞬間に群れが固まり、ジアイが訪れます。こうゆう丸は竿頭24本・最大129cm。一之瀬丸でも最大132cm、石川丸で119cmと、湾全域でドラゴン級が顔を出しました。後半勝負という組み立てが今日は正解でした。

えさ政釣船店

タチウオ一本勝負で出船。走水から始めて反応に困ることはなく、エサはしっかりかじってきた。掛けられるかどうかは腕次第。後半は少し難しくなったがオデコなしで終了。トップはテンヤの中村様。天びんの貸竿のお客様も14本。

「エサはかじるが掛からない」という状況は、活性が高く魚は多いがサイズが小型寄り、あるいは食いが浅い時に起こります。貸竿の初心者でも14本出ているのは、群れの濃さの証拠。初めてタチウオに挑む人にとっては入りやすい海況だったといえます。

えさ政釣船店(カワハギ船)

竹岡沖で広く探る展開。単発ながら型は見えた。釣れれば中型以上の良型が多い。2番手は5本、オデコの方も1名。

広範囲を探って単発というのは、群れがまだ固まっていない証拠です。数は出ないがサイズは良い、という今日の内容は、まさにカワハギシーズン開幕前の典型的な形。数を求めるなら10月以降が本番になります。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 189 本 (長崎屋)
最大 24 cm (長崎屋)

竿頭100本超で爆釣圏ですが、長崎屋の189本はその倍近い突出値。昨日の117本から1.6倍に伸び、直近7日でも最高記録を更新しました。弁天屋も竿頭105本と安定。水温25.4℃で砂地の群れが濃いままの状態が続いており、数釣りの旬はまだ終わっていません。

マアジ

爆釣
竿頭 153 本 (粂丸)
最大 42 cm (政信丸)

アジは50本で爆釣基準。粂丸の153本はその3倍で、昨日の59本から一気に跳ね上がりました。6船宿が出船し、つり幸68本、金沢八景 黒川丸55本と各所で数が伸びています。走水の政信丸は竿頭24本ながら42cmの良型交じりで、数の横浜・型の走水という色分けが明確でした。

タチウオ

爆釣
竿頭 35 本 (石川丸)
最大 132 cm (一之瀬丸)

20本で爆釣のタチウオで、石川丸35本は文句なしのトップ。つり幸31本、ひらの丸27本(最大117cm)、一之瀬丸27本と、7船宿中4軒が爆釣圏に届きました。一之瀬丸の132cmは本日最大のドラゴン。緩い潮とドン曇りが群れを浮かせ、後半にジアイが集中した形です。

クロムツ

好調
竿頭 66 本 (萬栄丸)
最大 41 cm (萬栄丸)

内房の萬栄丸が竿頭66本と、昨日の48本から大きく上積みしました。深場のクロムツは水温変動の影響を受けにくく、数釣りが安定する魚種。最少でも10本と、船中の底上げがしっかりできている点が評価できます。

マゴチ

爆釣
竿頭 10 本 (濱生丸)
最大 62 cm (濱生丸)

マゴチは8本で爆釣圏。濱生丸が竿頭10本、しかも62cmの大型を記録しました。この船は直近5日間すべて竿頭10本前後で推移しており、ポイントを完全に掴んでいる状態。一之瀬丸も竿頭8本(35〜50cm)と好調を維持しています。

ショウサイフグ

好調
竿頭 16 本 (野毛屋)
最大 38 cm (野毛屋)

15本以上が好調ラインで、野毛屋の16本はぎりぎり好調圏。昨日の11本からは伸びましたが、週初の21本・29本と比べると物足りない水準です。新明丸は竿頭12本でまずまず。潮が緩い日はフグの食い込みが浅くなりやすく、カットウの掛け勝負が難しかったようです。

カワハギ

やや渋い
竿頭 7 本 (えさ政釣船店)
最大 32 cm (弁天屋)

10本でようやく好調のカワハギで、竿頭7本は「まずまず」寄りの下限。えさ政釣船店の船長が「広く探って単発」と語った通り、群れがまだ固まっていません。弁天屋では32cmの大型が出ており、数より型を狙う時期。水温が下がる10月以降に本格化します。

サワラ

やや渋い
竿頭 4 本 (弁天屋)
最大 86 cm (林遊船)

3船宿が出船し、弁天屋が竿頭4本、林遊船が竿頭3本で最大86cm、つり幸が2本。週初には竿頭6〜9本の日もあっただけに、今日は数が落ちました。回遊のムラが出やすい魚種で、ボウズの人も出た点は留意が必要です。

船宿スコアボード

船宿シロギスマアジタチウオその他
長崎屋竿頭189———
粂丸—竿頭153——
つり幸—竿頭68竿頭31サワラ2
石川丸—竿頭17竿頭35アマダイ3
弁天屋竿頭105竿頭9—カワハギ5・サワラ4
一之瀬丸——竿頭27マゴチ8・マダイ2
ひらの丸——竿頭27—
こうゆう丸——竿頭24—
金沢八景 黒川丸—竿頭55竿頭12—
濱生丸———マゴチ10(62cm)
萬栄丸———クロムツ66
えさ政釣船店——竿頭20カワハギ7
野毛屋———ショウサイフグ16

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

読み方のポイントは2つあります。ひとつは、シロギスとマアジという「数釣り2大看板」でそれぞれ突出した船が出たこと。長崎屋と粂丸はいずれも単一魚種に絞って勝負する船で、狙いを一本化した強さが数字に出ました。もうひとつは、つり幸・石川丸・弁天屋のような複数魚種を並行して出す船が、どの釣り物も及第点以上に乗せてきた点。天候が読みにくい日に、船を選ぶ際の安心材料になります。

明日と今後7日間の予報

明日16日(水)は風が最大9.6m/sまで上がり、今日の凪とは一転して吹く1日になりそうです。波は0.6mどまりなので出船自体は問題ない範囲ですが、タチウオのテンヤやマゴチのエビ泳がせなど、船の流し方が効く釣りは難易度が上がります。判定は「○まずまず」。潮は引き続き中潮で、フィーディングタイムは05:24〜07:24と朝一に集中します。17日(木)は風11.3m/s、18日(金)も10.5m/sと荒れ模様が続き、週後半は風との我慢比べになります。

週の山場は19日(土)です。風が6.4m/sまで落ち、波も0.6m。小潮で潮の動きは大きくありませんが、今日のように「緩い潮でジアイが来る」パターンが効くタチウオには悪くない条件です。逆に20日(日)以降は風が再び11m/s超、21日(月)に至っては15.6m/s・波1.44mまで上がる見込みで、連休後半の出船は流動的になりそうです。

日付気温風波潮判定
9/16(水)20.9〜23.3℃9.6m/s0.60m中潮○まずまず
9/17(木)21.2〜23.2℃11.3m/s0.62m小潮△要注意
9/18(金)21.5〜22.6℃10.5m/s0.58m小潮△要注意
9/19(土)23.2〜26.4℃6.4m/s0.60m小潮○まずまず
9/20(日)21.2〜25.4℃11.3m/s0.86m長潮△要注意
9/21(月)23.7〜28.5℃15.6m/s1.44m若潮△要注意

次の釣行プラン

おすすめ: 9月19日(土) × タチウオ

週内で最も海が落ち着くのが19日です。風6.4m/s・波0.6mで、週後半の荒れの合間に入る貴重な凪。小潮で流れは緩みますが、こうゆう丸の船長が語った「潮がよどんでからのチャンスタイム」はまさにこの条件で起きるパターンです。今日は7船宿中4軒で竿頭20本超、最大132cmのドラゴンも出ており、群れの濃さは十分。数もサイズも狙える状態が続いています。

おすすめ船宿: 石川丸(本日竿頭35本)、こうゆう丸(ドラゴン級多数)

次点: 9月16日(水) × シロギス

風は吹くものの波は0.6mどまりで、浅場のシロギスなら影響は限定的です。長崎屋は直近7日間すべて竿頭100本超を維持しており、再現性が非常に高い。水温25.4℃で群れが濃いうちに数釣りを楽しむなら、今週前半が狙い目です。

おすすめ船宿: 長崎屋、弁天屋

様子見推奨: 9月20日(日)・21日(月)

20日は風11.3m/s・波0.86m、21日は風15.6m/s・波1.44mまで上がる予報です。特に21日は波1m超えで中止の可能性が高く、潮も若潮で動きが鈍い時期。無理に出るより、翌週の中潮回りを待つのが賢明です。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページで。初めての方は入門ガイドをチェック。