2026年9月14日(月)20:00更新
雨の中潮、教至丸がタチウオ竿頭45本。荒川屋のシロギス131本と合わせ、雨天平日とは思えない数釣りの1日
降水確率98%の月曜日。空は最悪でしたが、海の上はむしろ好条件でした。風は西南西1.2m/s、波は0.66mと凪。雨で海面が叩かれて光量が落ちたことがタチウオの浮きを助け、朝から日中まで途切れずアタリが続いた船が目立ちます。東京湾全体でタチウオ14船宿、マアジ12船宿が出船し、平日としては異例の賑わいとなりました。
今日の海は「雨だが凪」という、船釣りにとっては悪くないパターンでした。平均風速6.3m/s、最大瞬間8.9m/sと吹く時間帯こそありましたが、波高は0.72mまで。船が流されにくく、タチウオのテンヤやシロギスの天秤といった繊細な釣りが成立する条件だったといえます。
水温25.4℃は9月中旬としてやや高め。これはタチウオ・シロギス・マアジが揃って高活性を保つ温度帯で、逆にカワハギやアマダイといった秋以降の主役はまだ本調子に入れない水準です。実際、弁天屋のカワハギは竿頭6本、やまてん丸のアマダイは竿頭5本と、数は伸び切りませんでした。水温があと2〜3℃下がる10月に入ると、この2魚種の立場が一気に逆転します。
潮は中潮の月齢3.0。満潮06:58、干潮00:22という流れで、午前中が上げ潮の後半にあたりました。三浦半島東側でドラゴン級が出たのは、この潮のよどみ場に大型が差したためと読めます。
現場の声
今日もっとも生々しい現場報告はいなの丸から届きました。昨日まで叩いていたポイントが反応を失い、単独で別場所へ移動。その判断が的中して「良型乱舞」の展開に持ち込んだという内容です。タチウオが日替わりで着き場を変える典型的な9月中旬のパターンを示しています。
14名で出船し港前で1日。昨日までのポイントは反応なく、単騎で他へ。偶然が重なり良型乱舞、その後も流し替えるたび乱舞が続いた。
この「昨日の場所が今日は無反応」という現象は、雨で表層の塩分濃度と水温が変化した日に起きやすいものです。同じ三浦半島東のこうゆう丸船長も、前半の速い潮では拾い釣り、潮のよどみからチャンスタイムに入り良型とドラゴンが出たと報告。つまり今日のタチウオは「潮が緩んだ瞬間」に集中して口を使ったわけです。
18名で出船。南風でポイントが限られる中、最初の場所はスカ。大きく移動してからは我慢できる乗りがあり、風が強まる前に順に巡って積み上げた。トップ9杯が2人、内容は好調。
かみやのマダコは船中合計70杯。9月12日の50杯、10日の38杯と比べて着実に右肩上がりで、秋ダコシーズンの入り口に立ったことを示しています。「派手な乗りはないがスカもほとんどない」というコメントは、タコが広く薄く散っている状態の典型です。
一方さわ浦丸のサワラ便は、南西風で船の流れが速く釣りづらかったとのこと。バラシも多めで本命は0〜3本(船中10本)にとどまりました。同じ凪でも、キャスティングゲームは船の移動速度が命取りになる好例です。
魚種別コンディション
タチウオ
爆釣竿頭45本はタチウオの爆釣基準20本を倍以上上回る数字です。教至丸は昨日13日の竿頭29本から45本へと大きく伸ばしました。一之瀬丸が27本、中山丸と吉久が25本、品川ひらい丸が23本、ひらの丸が22本と、20本超えが6軒に達した点が今日の特徴。いなの丸の132cm、一之瀬丸の130cmとドラゴン級も複数出ており、数と型が両立した日でした。
シロギス
爆釣キスの爆釣ラインは100本。荒川屋の131本はこれを大きく超える数字です。注目すべきは前日比で、荒川屋は13日の竿頭39本から今日131本へと3倍以上に跳ね上がりました。長崎屋が117本、弁天屋が105本、つり幸が82本と4船宿すべてが好調以上。水温25℃台でキスが浅場に群れており、数釣りには今が最高のタイミングです。
マアジ
好調アジの爆釣基準50本を粂丸の59本がクリア。ただし週間比で見ると粂丸は11日に142本、9日に124本を出しており、今日は明らかに落ち着いた水準です。代わりに走水の政信丸が竿頭45本で最大46cm、和彦丸も竿頭36本で最大46cmと、大型狙いの船が健闘しました。数なら横浜・川崎、型なら走水・東京湾奥という棲み分けが鮮明です。
クロムツ
好調内房の萬栄丸が竿頭48本、全員が5本以上という安定した内容。昨日の竿頭61本からはやや落としましたが、それでも十分な数字です。同船のスルメイカは竿頭12本で、13日の44本、12日の79本から急落。イカの群れが一時的に抜けた形で、今はクロムツ主体の組み立てが正解といえます。
マゴチ
爆釣マゴチの爆釣基準は8本。一之瀬丸が竿頭10本(35〜53cm)、濱生丸が竿頭10本で61cmの大判を記録し、2船宿とも基準超えです。濱生丸は11日から4日連続で竿頭10本以上を維持しており、横浜根岸周りのマゴチが安定して着いていることがわかります。水温25℃台はマゴチの適水温そのもので、この好調は当面続く見込みです。
ショウサイフグ
まずまず新明丸が竿頭24本で好調水準を維持。昨日と同じ24本で、ここ数日ほぼ横ばいの安定飛行です。一方野毛屋は竿頭11本で、12日の29本、11日の37本から連日下降。同じ金沢八景でも船ごとに差が出ており、フグ狙いなら鶴見の新明丸に分がある状況でした。
カワハギ
やや渋いカワハギは竿頭10本で好調、5〜9本でまずまずという基準に照らすと、弁天屋の6本はまずまずの下限。ボウズも出ており実質やや渋い内容でした。水温25.4℃はカワハギにはまだ高く、群れが固まりきっていません。本格化は水温が22℃台に落ちる10月以降です。
サワラ
やや渋い5船宿が出したものの、どの船も0本の釣り人が出る展開。吉久が竿頭6本で最大86cm、林遊船が竿頭6本で最大85cmと型は申し分ありません。さわ浦丸船長が指摘したとおり、船の流れが速くキャストのタイミングが合わせづらかったことと、バラシの多さが数字を押し下げました。腕の差が出やすい日だったといえます。
船宿スコアボード
| 船宿 | タチウオ | シロギス | マアジ | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 教至丸 | 竿頭45(〜125cm) | — | — | — |
| 荒川屋 | 竿頭8 | 竿頭131 | 竿頭30 | — |
| 一之瀬丸 | 竿頭27(〜130cm) | — | 竿頭32 | マゴチ10・マダイ4・スルメ10 |
| 長崎屋 | — | 竿頭117 | — | マダコ7 |
| 粂丸 | — | — | 竿頭59 | — |
| 弁天屋 | — | 竿頭105 | 竿頭7 | カワハギ6・サワラ4 |
| 萬栄丸 | — | — | — | クロムツ48・スルメ12 |
| 中山丸 | 竿頭25(〜118cm) | — | — | — |
| 吉久 | 竿頭25(〜118cm) | — | — | サワラ6(〜86cm) |
| かみや | — | — | — | マダコ9(船中70杯) |
| 政信丸 | — | — | 竿頭45(〜46cm) | — |
| 新明丸 | — | — | — | フグ24・マダコ7 |
MVP: 本日最も好成績を収めた船宿
今日のスコアボードで目を引くのは、一之瀬丸の総合力です。タチウオ27本、マアジ32本、マゴチ10本、マダイ4本、スルメイカ10本と5魚種すべてで数字を残しました。数の頂点は教至丸のタチウオ45本ですが、「何を釣りたいか決まっていない人」にとっては一之瀬丸の選択肢の広さが魅力でした。シロギスは荒川屋・長崎屋・弁天屋の3軒が100本超えで横一線。どこを選んでも外れのない日だったといえます。
明日と今後7日間の予報
明日15日(火)は降水確率100%と雨が続きますが、海のコンディションは今日より良好です。最大風速6.3m/s、波は最大0.56mと今週でもっとも穏やかな数字。中潮で満潮07:37、フィーディングタイムは04:35〜06:35と早朝に集中します。雨具さえ用意できれば、出船判定は○まずまず。今日の流れを引き継ぐタチウオとシロギスは十分狙える1日になりそうです。
16日(水)から18日(金)は風が8m/s台まで上がり、気温も20〜23℃台へ急降下。この3日間で水温が動けば、カワハギやアマダイの活性が一段上がる可能性があります。週末19日(土)は風6.0m/s、20日(日)は4.3m/sまで落ち着く見通しで、20日が今週のベストコンディション。ただし小潮から長潮へ移行するため、潮の動きは鈍くなります。
| 日付 | 気温 | 風 | 波 | 潮 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9/15(火) | 22.6〜26.6℃ | 6.3m/s | 0.56m | 中潮 | ○まずまず |
| 9/16(水) | 21.2〜23.7℃ | 8.5m/s | 0.64m | 中潮 | ○まずまず |
| 9/17(木) | 20.0〜23.8℃ | 8.6m/s | 0.58m | 小潮 | △要注意 |
| 9/18(金) | 21.2〜23.8℃ | 8.6m/s | 0.66m | 小潮 | △要注意 |
| 9/19(土) | 22.8〜25.3℃ | 6.0m/s | 0.62m | 小潮 | ○まずまず |
| 9/20(日) | 22.6〜25.1℃ | 4.3m/s | 0.60m | 長潮 | ◎釣り日和 |
次の釣行プラン
おすすめ: 9/20(日) × タチウオ
風4.3m/s、波0.60mと7日間でもっとも穏やかな日です。長潮で流れは緩みますが、こうゆう丸船長が「潮のよどみからチャンスタイム」と語ったとおり、今のタチウオはむしろ潮が緩んだ局面で口を使っています。長潮は不利という常識が通用しにくい展開で、三浦半島東側の各船に分があると読めます。テンヤ・天秤どちらでも数が出ている点も初心者に優しい条件です。
次点: 9/15(火) × シロギス
波0.56mの凪で、天秤の微細なアタリが取りやすい1日。荒川屋が前日比3倍の131本を叩き出した勢いは、水温が大きく動かない限り明日も続く公算が大きいといえます。荒川屋、長崎屋が狙い目です。
様子見推奨: 9/17(木)〜9/18(金)
最大風速8.6m/sが2日連続。波高こそ0.6m前後に収まる予報ですが、この風速帯では船が流され、タチウオのテンヤやマゴチの底取りといった繊細な釣りは難易度が跳ね上がります。加えて小潮で潮の動きも鈍く、条件が重なります。予約前に必ず各船宿へ出船可否を確認してください。