2026年9月12日(土)20:00更新

大潮の速潮に振り回されながらも、湾奥のマアジとシロギスが爆発。粂丸のマアジ105本、須原屋のシロギス120本が土曜の東京湾を牽引しました

  • MVP: 粂丸(マアジ竿頭105本・最大28cm)
  • 爆釣魚種: マアジ(22軒出船、5軒で竿頭70本超)、シロギス(須原屋120本)
  • 海況: 大潮・波0.32m・北北東1.9m/s(凪だが潮は速い)
  • 明日の判定: ◎釣り日和

今日の東京湾は、風と波だけを見れば文句なしの一日でした。波0.32m、風は北北東1.9m/sの微風。ところが釣り座では「凪なのに難しい」という声が相次ぎました。理由は月齢1.0の大潮。潮が速く走り、道糸が斜めに払い出す時間帯が長く続いたためです。それでも数釣り系のマアジとシロギスは潮を味方につけて大爆発。一方、二枚潮に叩かれたカワハギやマダコは苦戦が目立ちました。同じ海で明暗がはっきり分かれた土曜となっています。

天気一部曇り
気温22.5℃
水温24.9℃
風北北東 1.9m/s
波0.32m
潮回り大潮(月齢1.0)

気象条件は今週でも屈指の穏やかさでした。最大瞬間風速7.2m/s、平均は2m/s前後。船酔いの心配がほぼない海面で、初心者同伴の釣行にも向いた一日だったと言えます。降水確率は86%と高かったものの、実際は一部曇りで竿を出す時間は確保できました。

難所は潮でした。大潮の下げが強く効き、いわたは「潮回りが大きいのでオモリは80号」とアナウンス。えさ政釣船店は朝から下げ止まりまで二枚潮に悩まされています。速潮は仕掛けを吹き上げ、底立ちを取りづらくします。ボトム勝負のカワハギ・マダコが伸び悩んだのはこのためです。

水温24.9℃は9月中旬として標準よりやや高めの水準。マアジ、シロギス、タチウオといった高水温に強い魚種が引き続き主役を張れる温度帯です。逆にカワハギは水温が26℃前後から下がりきっておらず、群れが散った状態。本格化にはあと2〜3℃の低下を待つ段階にあります。

現場の声

今日の東京湾を最もよく語っているのは、羽田かみやのタチウオ船の航跡です。速潮を避けて猿島側の台船周りからスタートしたものの、そこも潮が速く反応は細切れ。見切って走水方面の船団に合流し、10m幅の反応を叩いて拾い釣りに持ち込みました。

かみや

大潮で速潮を警戒し潮通しの緩い猿島側から開始したが反応が細切れ。走水船団へ移動して反応をキープし、道糸が斜めになる中でも上手く誘えた人は毎回アタリを出していた。トップは途中でやめたお客様で20本。

「上手く誘えている人は毎回アタリを出せる」という一文が今日の核心です。速潮下のタチウオは、オモリを重くして道糸の角度を立て、誘い幅を小さく刻める人だけが数を伸ばせました。船中合計123本を13名で分けた計算になり、平均9本超。竿頭20本に対して0本の人もいた点が、技術差の出た日であることを物語ります。

えさ政釣船店

竹岡沖水深25m。朝から下げ止まりまで二枚潮が続き、上潮に変わってからポツポツとアタリが出始めた。上潮も速く厳しい一日でオマツリが多かった。マダコは単発の空振りの繰り返しで、粘りに粘って船中60杯。竿頭は9杯。

カワハギ船とマダコ船の両方で「厳しい」という表現が使われました。二枚潮は上層と下層で流れの向きが異なる状態で、糸フケが出て微細なアタリが消えます。カワハギ竿頭6本がまずまず止まりだったのは腕の問題ではなく、潮の構造が原因でした。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 105 本 (粂丸)
最大 47 cm (和彦丸)

アジは50本で爆釣圏ですが、今日は22船宿が出船し、粂丸105本、洋平丸101本、第二泉水93本、深川吉野屋92本と3桁級が並びました。ただ粂丸は昨日142本、一昨日124本を記録しており、前日比では約26%のダウン。大潮の速潮でコマセが流されすぎたことが数を削った要因です。和彦丸は47cmの大アジを獲っており、走水・三浦筋は数より型で勝負する構図が続いています。

シロギス

爆釣
竿頭 120 本 (須原屋)
最大 24 cm (金沢八景 黒川丸)

キスは100本超で爆釣の基準。須原屋120本、長崎屋114本、弁天屋105本と3軒が大台に乗りました。速い潮は砂地のキスにとってはむしろ好材料で、仕掛けが自然に引かれて広範囲を探れます。長崎屋は昨日104本→今日114本と上積み。ただし須原屋は12cmクラスも混じっており、数の中身は年魚主体。かめだやの51〜79本という下限の高さは、誰が座っても釣れた日であることを示しています。

タチウオ

好調
竿頭 31 本 (吉久)
最大 137 cm (教至丸)

タチウオは20本で爆釣基準。19船宿が出し、吉久31本、深川吉野屋29本、ひらの丸27本、中山丸26本と好調圏が並びました。ただ週間比では明確に落ちています。ひらの丸は9/8に46本、9/11に35本→今日27本、中山丸も昨日40本→26本。速潮で反応が細切れ化したのが原因です。それでも教至丸が137cmのドラゴン級を獲り、一之瀬丸127cm、豆や129cmと大型は確実に増えています。数より型を狙う季節に入りました。

マゴチ

爆釣
竿頭 11 本 (濱生丸)
最大 59 cm (濱生丸)

マゴチは8本以上で爆釣基準。濱生丸が竿頭11本・最大59cmで基準を大きく超えました。同船は9/6に9本、9/11に10本と3日連続の二桁ペースで、根岸沖の群れが安定している証拠です。新明丸が9本(36〜55cm)、一之瀬丸が8本(35〜55cm)、林遊船が5本(45〜55cm)と続きました。水温24.9℃はマゴチの捕食が最も活発な帯で、秋のハイシーズンが本格化しています。

竿頭 29 本 (野毛屋)
最大 38 cm (野毛屋)

フグは15本以上で好調圏。野毛屋が竿頭29本(14〜38cm)と好調上限に迫りました。昨日の37本からはやや落ちたものの、3日連続で二桁後半を維持しています。新明丸は竿頭16本(16〜38cm)で、こちらは9/8の30本から半減。速潮でカットウの底取りが難しくなった影響が出ています。

マダコ

まずまず
竿頭 12 杯 (新明丸)
船中 60 杯 (えさ政釣船店)

タコは10杯以上が爆釣基準で、新明丸の12杯はそこに届いた数字。ただ8船宿全体で見ると0杯の釣り人も多く、えさ政釣船店が「単発空振りの繰り返し」と表現したとおり拾い釣りの展開でした。かみやは船中50杯・竿頭7杯で、9/6の船中76杯からは目減り。速潮で餌木を底に張り付けにくかったことが最大の要因です。

カワハギ

やや渋い
竿頭 6 本 (えさ政釣船店)
最大 27 cm (えさ政釣船店)

カワハギは10本でようやく好調圏。えさ政釣船店の竿頭6本(16〜27cm)、弁天屋の竿頭4本(15〜25cm)はいずれもまずまず〜やや渋いの水準です。二枚潮とオマツリ多発が最大のブレーキ。水温24.9℃はカワハギにはまだ高く、シーズン本番は10月以降と見るのが妥当です。

船宿スコアボード

船宿マアジシロギスタチウオその他
粂丸竿頭105——マダコ竿頭3
須原屋竿頭70竿頭120——
長崎屋—竿頭114—マダコ竿頭5
弁天屋竿頭14竿頭105—カワハギ竿頭4
洋平丸竿頭101———
深川吉野屋竿頭92—竿頭29サワラ船中17
第二泉水竿頭93———
吉久——竿頭31サワラ竿頭7
かみや——竿頭20(船中123)マダコ船中50
濱生丸———マゴチ竿頭11・最大59cm

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

MVPは湾内最高の105本を叩き出した粂丸。下限も38本で、船全体が数を獲れた点を評価しました。一方、須原屋はシロギス120本とマアジ70本の二刀流で、一日の総合力では引けを取りません。タチウオ勢では吉久が竿頭31本に加えてサワラ7本と、青物リレーでも結果を残しています。萬栄丸のスルメイカ79本、やまてん丸のアマダイ11本(最大45.5cm)も見逃せない好釣果でした。

明日と今後7日間の予報

明日9/13(日)は、今日以上に条件が整います。風は最大6.0m/s、平均4.1m/s、波は最大0.34m。降水確率も67%と今日より低く、潮は大潮明けの中潮で流れが一段落します。今日「潮が速すぎた」と感じた釣り物、つまりカワハギ・マダコ・タチウオにとっては明確な追い風。判定は釣り日和です。週明け9/14(月)は風10.0m/sまで上がり、今週最大の荒れ。9/17(木)〜18(金)も風7〜8m/s台で波0.7mと、後半は徐々にコンディションが崩れていきます。狙うなら週末、それも明日が今週のピークです。

日付気温風波潮判定
9/13(日)23.0〜26.7℃6.0m/s0.34m中潮○まずまず
9/14(月)26.9〜27.6℃10.0m/s0.6m中潮△要注意
9/15(火)23.9〜27.4℃9.3m/s0.4m中潮△要注意
9/16(水)21.5〜26.2℃7.3m/s0.6m中潮○まずまず
9/17(木)19.8〜24.4℃8.4m/s0.7m小潮△要注意
9/18(金)20.9〜23.4℃7.6m/s0.7m小潮○まずまず

次の釣行プラン

おすすめ: 9/13(日) × タチウオ

今日のタチウオは速潮で数が伸びず、ひらの丸が昨日35本→今日27本、中山丸が40本→26本と軒並み前日割れしました。明日は中潮に移行して流れが緩み、道糸の角度が立ちます。かみやの船長が語った「上手く誘えている人は毎回アタリを出せた」という状況が、明日は誰にでも再現しやすくなる計算です。加えて教至丸137cm、豆や129cm、一之瀬丸127cmと120cm超が連日出ており、ドラゴン狙いには絶好のタイミング。風6m/s・波0.34mの凪も後押しします。

おすすめ船宿: 吉久、ひらの丸、教至丸

次点: 9/13(日) × マゴチ

濱生丸が3日連続で二桁前後を記録し、根岸沖の群れは完全に安定期に入りました。水温24.9℃はマゴチの活性ピーク帯。中潮でエサのハゼが動きやすくなる明日は、55cm超の良型が出る確率が高まります。

おすすめ船宿: 濱生丸、新明丸

様子見推奨: 9/14(月)・9/15(火)

月曜は最大風速10.0m/s、火曜も9.3m/sと今週のピーク。波は0.4〜0.6mで数字上は大きくないものの、この風速だと船の立て直しが難しく、オマツリとラインの吹き上がりが多発します。タチウオやカワハギのような繊細な釣りは避けたい2日間です。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。明日はえさ政釣船店のカワハギ船・マダコ船が満席との告知も出ています。最新の海況は海況予報ページで。初めての方は船釣り入門ガイドをチェックしてください。今日のデータは全て東京湾エリアのものです。