2026年9月10日(木)20:00更新

大雨の1日ながらタチウオが湾内全域で高活性、深川吉野屋が竿頭39本でトップに立った木曜日

  • MVP: 深川吉野屋(タチウオ竿頭39本・最大119cm、サワラも竿頭9本)
  • 爆釣魚種: タチウオ(出船5軒中4軒で竿頭ツ抜け)、フグ(川崎丸竿頭29本・船中143本)
  • 海況: 大潮・波0.46m・北北西3.3m/s(雨は強いが海は穏やか)
  • 明日の判定: ○まずまず

朝から大雨、気温は20℃前後まで落ち込んだ1日でした。ところが海の上は別の顔を見せています。波は0.5m以下、風も北北西3m/s台と穏やか。大潮で潮がしっかり動き、東京湾のタチウオは三浦半島東側から深川・浦安のエリアまで広く食いが立ちました。雨で客足が鈍った平日の木曜、出た人は明らかに当たりを引いた格好です。

今日の海況と釣果への影響

天気大雨
気温19.9℃
水温25.2℃
風北北西 3.3m/s
波0.46m
潮回り大潮

数字だけ見れば「雨さえ我慢すれば絶好の凪」でした。波0.46m、最大瞬間風速も7.9m/s止まり。船が流されず、タチウオのテンヤ・ジギングともに底立ちが取りやすいコンディションです。大潮で潮が大きく動いたことがタチウオとサワラの回遊スイッチを入れました。

一方で雨のマイナス面も出ています。水温は25.2℃、吉久の船長は湾内で26℃と報告。表層に真水が入り、潮色は各船とも「薄濁り」。この濁りが効いたのが底物です。かみやの船長は「昨夜の雨で海水温が2℃ほど下がった」と記しており、マダコの乗りが鈍る一因になりました。中層を回遊するタチウオやサワラには影響が小さく、底を見る釣りだけが割を食った1日と整理できます。

気温19.9℃は9月としてはかなり低い数字。人間側の体温管理の方がよほど課題でした。カッパの下に1枚、が正解の日でした。

現場の声

今日の現場を最も克明に伝えていたのは、いなの丸と、かみやの2軒のコメントです。同じ雨の海でも、狙う層によって話がまるで違います。

いなの丸

地崎で粘った。アタリは多かったがフッキングまでが難しかった。朝イチから型が良く、極太のタチウオも時々混じった。天秤が6〜12本、テンヤが2〜9本。

「アタリは多いがフッキングしない」——これは食いが渋いのではなく、活性が高くタチウオが群れで餌を追い回している時に出やすい症状です。アタリの数に対して本数が伸びなかったのは、大雨で水面が叩かれ穂先の当たりが見づらかったことも影響したはず。それでも最大131cmという本日の湾内最大サイズがここから出ています。本数より型を取った船でした。

こうゆう丸

朝から反応バッチリ。アタリも良く、あとは打率次第。メーターオーバーからドラゴンまで良いサイズが混じった。

三浦半島東側は魚探反応が朝から途切れなかった様子。「打率次第」という表現はいなの丸と同じ症状を指しています。つまり今日のタチウオは魚は多い、合わせが決まるかどうかの勝負だったわけです。竿頭38本と同船最低6本の差がそれを物語ります。

かみや

昨日良かった周辺からスタートしたが潮色が変わっていた。根掛かりも多く序盤は顔を見られず。ポイントを大移動し、気のある場所を順番に探って拾い歩いた。トップは8杯。

雨後のタコ釣りの難しさが凝縮されています。タコは水温変化と濁りに敏感で、昨日の実績ポイントがそのまま通用しません。それでも船中38杯まで積み上げたのは、船長が早めに見切って移動した判断が効いたため。昨日の船中19杯からは倍増しており、結果としては悪くない数字です。

魚種別コンディション

タチウオ

爆釣
竿頭 39 本 (深川吉野屋)
最大 131 cm (いなの丸)

タチウオは竿頭20本で爆釣基準。今日は深川吉野屋39本、こうゆう丸38本、教至丸32本と3軒が基準を大きく超えました。教至丸は昨日の竿頭30本から微増、こうゆう丸は9/8の44本にはわずかに届かずながら高水準を維持。大潮で潮が動き、薄濁りで警戒心が緩んだことが効いています。130cm級のドラゴンが出た点も見逃せません。

フグ

好調
竿頭 29 本 (川崎丸)
最大 32 cm (川崎丸)

竿頭29本はフグとして好調の上限に近い水準。船中合計143本も立派な数字です。9/5の竿頭40本・船中258本がピークで、そこからは落ち着いたものの9/4の船中107本は上回りました。富津周りは雨の濁りが底まで届いておらず、カットウの釣りが安定して成立した格好です。

マアジ

好調
竿頭 50 本 (まる八)
最大 38 cm (石川丸)

まる八の竿頭50本はアジの爆釣ラインちょうど。船長は「開始からバリバリ、後半はまったり」と振り返っており、朝の時合いで数を稼ぐ展開でした。横浜の水深10〜20m、薄濁りで流れは緩め。9/5の同船竿頭100本からは半減ですが、ほぼ貸し竿の初心者中心での50本ですから内容は良好です。石川丸はタチウオ主体だったため竿頭3本にとどまるものの、38cmの良型が出ています。

サワラ

まずまず
竿頭 9 本 (深川吉野屋)
最大 82 cm (深川吉野屋)

深川吉野屋が竿頭9本・船中43本で、9/6の船中7本、9/5の32本を上回る今週最高値。回遊待ちの釣りとしては上々です。吉久は竿頭5本(55〜78cm)で船長も「狙いが定まらずウロウロした」と正直に振り返っており、同じ湾内でも群れを当てられたかで明暗が分かれました。ボウズも出る釣りだけに、深川吉野屋の43本は光ります。

マダコ

まずまず
竿頭 8 杯 (かみや)
船中 38 杯 (かみや)

竿頭8杯はマダコとして好調の枠。ただし9/5・9/6は船中76杯を記録していたため、週間比では明確な失速です。原因は船長も指摘する通り雨による水温低下と潮色の変化。5名で船中38杯を拾い歩いた内容は、条件を考えれば健闘した部類です。

船宿スコアボード

船宿タチウオその他船中合計
深川吉野屋竿頭39(〜119cm)サワラ竿頭9(〜82cm)サワラ43本
こうゆう丸竿頭38(〜121cm)——
教至丸竿頭32(〜124cm)——
石川丸竿頭15(〜122cm)マアジ竿頭3(〜38cm)—
いなの丸竿頭12(最大131cm)——
まる八—マアジ竿頭50(〜28cm)—
川崎丸—フグ竿頭29(〜32cm)フグ143本
かみや—マダコ竿頭8杯マダコ38杯
吉久—サワラ竿頭5(〜78cm)—

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

深川吉野屋はタチウオ39本とサワラ9本の二枚看板でMVP。1軒で湾奥の2大ターゲットを押さえた形です。タチウオは三浦半島東側の3軒(こうゆう丸・教至丸・石川丸)が層の厚さを見せました。いなの丸は本数こそ12本と控えめですが、131cmはドラゴン級。数を求めるなら三浦の大型船、型を求めるなら地崎回り、という住み分けが今日ははっきり出ています。

明日と今後7日間の予報

明日11日(金)は降水確率100%、雨は続きます。ただし波は最大0.36mと今日よりさらに静か、風も平均5.4m/s。海の条件だけなら今日以上です。大潮最終日で潮も残るため、タチウオは今日の流れをそのまま引き継ぐ可能性が高い。いなの丸は午前タチウオの出船を確定させており、平日の空き具合を考えれば狙い目です。週末は12日(土)が大潮、13日(日)が中潮で天気も回復傾向。日曜は風6.3m/s・波0.26m・降水55%と今週で最も条件が整います。来週前半は気温が28℃台まで戻り、水温の再上昇でマダコの復調も期待できます。

日付気温風波潮判定
9/11(金)20.8〜22.4℃7.8m/s0.36m大潮○まずまず
9/12(土)22.2〜25.3℃8.0m/s0.32m大潮○まずまず
9/13(日)23.3〜26.1℃6.3m/s0.26m中潮○まずまず
9/14(月)24.7〜28.6℃6.5m/s0.52m中潮○まずまず
9/15(火)23.9〜26.9℃5.3m/s0.48m中潮○まずまず
9/16(水)22.6〜27.0℃4.8m/s0.38m中潮◎釣り日和

次の釣行プラン

おすすめ: 9/13(日) × タチウオ

今週のタチウオは竿頭30本台が複数船で常態化しており、群れが安定して湾内に入っています。13日は波0.26m、風6.3m/s、降水確率55%と今週末では最も穏やか。中潮初日で潮も程よく動きます。今日の「アタリは多いが打率が課題」という状況は、船が揺れない凪の日ほど攻略しやすい。テンヤなら誘い下げからの止めの間を長めに取るのが効きそうです。

おすすめ船宿: こうゆう丸 / 深川吉野屋

穴場: 9/11(金) × マアジ・フグ

雨予報で予約が空きやすい平日。海自体は波0.36mと極めて穏やかです。まる八の横浜アジは水深10〜20mの浅場、川崎丸の富津フグも船中143本と安定。雨さえ割り切れば、空いた船でゆったり数を狙えます。

おすすめ船宿: まる八 / 川崎丸

様子見推奨: マダコ狙いは9/14(月)以降

雨による水温2℃低下と潮色変化で、今日は乗りが鈍りました。水温が戻るには数日かかります。気温が28℃台に上がる14日以降の方が、乗りの安定を期待できます。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページで。初めての方は入門ガイドをチェック。