2026年9月9日(水)20:00更新

粂丸のマアジ124本を筆頭に、横浜勢が数釣りを独占。一之瀬丸のタチウオは129cmのドラゴンを含む竿頭32本で東京湾の主役を張った1日

  • MVP: 粂丸(マアジ竿頭124本・最大28cm)
  • 爆釣魚種: マアジ(粂丸124本)、シロギス(長崎屋112本・弁天屋105本の2軒で100本超え)
  • 海況: 大潮・波0.82m・北4.1m/s(朝の南西風が抜け、午後は落ち着いた)
  • 明日の判定: ○まずまず

朝は南西の風が強く、かみやのマダコ船が「風影・波影限定」の展開を強いられるほどの荒れ気味なスタートでした。ところが日中にかけて風は北へ振れ、夕方の実測は北4.1m/s・波0.82mまで収まっています。この風向きの入れ替わりが、湾奥から横浜にかけての浅場を守るかたちになりました。結果として風の影響を受けにくい横浜・金沢八景のマアジ、シロギスが数を伸ばし、外洋寄りの走水沖ではタチウオが好調。東京湾全体では「浅場の数釣りが勝ち、拾い釣り系が苦戦」という明快な線引きの出た水曜日でした。

天気曇り
気温19.8℃
水温26.2℃
風北 4.1m/s
波0.82m
潮回り大潮

日中の最大風速は11.3m/sまで吹き上がり、波も一時1.28mまで上がった計算です。数字だけ見れば決して楽な日並みではありません。それでも竿頭が100本を超える船が3杯出たのは、大潮で潮がしっかり動いたことが大きい要因です。実際、一之瀬丸の船長は「朝はスロースタート、潮変わりとともにラッシュ突入」と明言しています。潮止まりの静けさと、動き出してからの爆発。今日の東京湾はこのコントラストが極端に出た1日でした。

水温26.2℃は9月上旬としては高めの水準です。この温度帯はマアジ・シロギス・タチウオがいずれも高活性を保つ「夏の延長戦」のレンジ。逆にカワハギやフグといった秋の主役はまだ本格化の手前で、今日のショウサイフグが伸び切らなかったのも水温の高さと無関係ではありません。水温が24℃を割り込む頃から、湾内の主役は静かに入れ替わっていきます。

気温19.8℃という数字も見逃せません。日中は28℃台まで上がった一方で、夜にかけて一気に冷え込みました。この気温差は表層水温を徐々に下げ、秋の釣り物へのスイッチを押す前触れになります。

現場の声

今日最も具体的だったのが、富津のひらの丸によるポイント移動の判断です。朝イチは第二海堡周りの水深30m前後から入ったものの、波が立って釣りづらい状況。早めに見切って走水沖の40〜50mへ舵を切ったことが、結果的に船中の釣果を押し上げました。

ひらの丸

朝は第二海堡周り30m前後で船中2本。波がボチャボチャしていたので早めに移動。その後は走水沖40〜50mで、風影で波もなく魚影バッチリ。アタリもコンスタントで好調な食いだった。トップ30本、以下25本、23本、23本、21本、17本、17本。

注目すべきは上位陣が17〜30本に密集している点です。竿頭だけが突出する「一部の名手だけが釣れた日」ではなく、船全体が釣れていた証拠。走水沖が南西風の風影になっていたため、仕掛けを立てやすく誘いが決まったと読めます。

一之瀬丸

朝はスロースタートでかなり難しめ。潮変わりとともにラッシュ突入。次第に反応がやる気をなくしたので転々と移動。中盤からもプチ盛り上がりでメーターオーバー多数。129cmを筆頭にドラゴン級が多く、人数が少なかったので全員がドラゴンをキャッチ。1人で6本捕獲した方も。

テンヤタチウオで129cmという数字は東京湾でも年に何度も出るサイズではありません。メーターオーバーが「多数」出た背景には、大潮の潮変わりで大型が捕食スイッチを入れたタイミングを船が正確に追えたことがあります。反応が沈黙したら移動、を繰り返す粘りが竿頭32本という数字を作りました。

かみや

朝から南西風が強く半端な日並み。風影・波影限定の様相で、開始早々に1杯は見たがその後が続かず。ポツーン、ポツーンと間を空けて顔を見る状況。日並みを考慮したポイントを巡っての拾い釣りとなった。

同じ東京湾でも、羽田周りのタコ船は風の直撃を受けました。マダコは船を流すコースが命の釣りで、風で流し直しが効かないと極端に効率が落ちます。同じ日に横浜のアジが124本出ていることを考えると、今日は「どこで釣ったか」が釣果の8割を決めた日と言えます。

魚種別コンディション

マアジ

爆釣
竿頭 124 本 (粂丸)
最大 42 cm (海福丸)

アジの好調ラインが30本であることを踏まえると、粂丸の124本は完全に爆釣圏。昨日8日の同船は137本で、今日は124本と微減ながら4日連続で三桁近い数字を叩き出しています。横浜の浅場は風の影響を受けにくく、大潮の流れがコマセを効かせやすかったことが安定の理由。一方、三浦半島東の海福丸は竿頭9本にとどまり、5日の55本から大きく落としました。ただし24〜42cmと型は抜群で、数の横浜・型の三浦という色分けがはっきり出ています。

シロギス

爆釣
竿頭 112 本 (長崎屋)
最大 23 cm (弁天屋)

キスは100本超えで爆釣判定。長崎屋が竿頭112本、弁天屋が竿頭105本(17〜23cm)と2軒が大台に乗せました。つり幸も竿頭80本で好調圏です。弁天屋は最低でも30本と船内の下限が高く、初挑戦でも数を稼げる状況。水温26℃台はキスが浅場で活発に餌を追う理想的なレンジで、この好調は9月いっぱい続く可能性が高い展開です。

タチウオ

爆釣
竿頭 32 本 (一之瀬丸)
最大 129 cm (一之瀬丸)

タチウオは20本以上で爆釣。一之瀬丸が竿頭32本(65〜129cm)、ひらの丸が30本(65〜115cm)、教至丸が30本(60〜127cm)、中山丸が28本(65〜118cm)と、出船4軒すべてが竿頭28本以上という異常な高水準。ひらの丸は昨日の46本からは落ちましたが、竿頭30本は依然として爆釣圏です。メーターオーバーが各船で複数出ており、湾内のタチウオは今がまさに最盛期と言える状態です。

マゴチ

爆釣
竿頭 8 本 (一之瀬丸)
最大 56 cm (一之瀬丸)

マゴチは8本から爆釣ライン。一之瀬丸が竿頭8本(35〜56cm)でぎりぎり到達しましたが、昨日の10本、4日の10本と比べるとわずかに減速しています。全員が2本以上を確保しており、船内格差の小さい安定した釣れ方。水温26℃台はマゴチにとって適水温の上限側で、これから水温が下がるにつれて食いが凝縮していく時期に入ります。

マダコ

まずまず
竿頭 7 本 (かみや)
船中合計 19 杯 (かみや)

かみやが竿頭7本で好調ラインの下限。ただし6日の船中76杯・竿頭14本と比べると明確な失速で、これは資源というより南西風による釣り場制限が主因です。長崎屋も竿頭3本にとどまりました。風が収まる週末に再び数字が戻る可能性は十分あります。

ショウサイフグ

まずまず
竿頭 14 本 (野毛屋)
最大 38 cm (野毛屋)

野毛屋が竿頭14本で、フグとしては「まずまず」の上限。昨日の新明丸竿頭30本には遠く及びません。フグは潮が速すぎると仕掛けが安定せずアタリが取りづらくなる釣りで、大潮の強い流れがマイナスに働いた可能性があります。潮の緩む中潮回りが狙い目です。

マダイ

やや渋い
竿頭 3 本 (一之瀬丸)

一之瀬丸が竿頭3本で好調ラインには届いたものの、船内の下限は0本。ボウズも出ており、当たり外れの大きい1日でした。マダイは3本出れば十分な釣果ですが、5日・6日の竿頭4本からは一段落ちています。数を求める釣りではないため、狙うならサイズ勝負の心構えが必要です。

サワラ

やや渋い
竿頭 5 本 (つり幸)

つり幸と弁天屋がともに竿頭5本。回遊次第の釣りで、つり幸は下限0本とムラのある結果に。弁天屋は最低1本を確保しており、ボウズ回避という意味ではやや優位でした。8日と全く同じ数字で、群れの入り方に大きな変化はありません。

船宿スコアボード

船宿マアジシロギスタチウオその他
粂丸(横浜)竿頭124———
長崎屋(横浜)—竿頭112—マダコ3
弁天屋(金沢八景)竿頭15竿頭105—サワラ5
一之瀬丸(金沢八景)——竿頭32マゴチ8・マダイ3
ひらの丸(富津)——竿頭30—
教至丸(三浦半島東)——竿頭30—
中山丸(川崎)——竿頭28—
つり幸(横浜)—竿頭80—サワラ5
須原屋(東葛西)竿頭30———
野毛屋(金沢八景)———ショウサイフグ14
かみや(羽田)———マダコ7(船中19)
海福丸(三浦半島東)竿頭9———

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

スコアボードを縦に見ると、横浜〜金沢八景のラインが今日の主戦場だったことが一目でわかります。粂丸・長崎屋・弁天屋・つり幸の4軒がいずれも80本以上の竿頭を出しました。一方でタチウオ勢は富津・三浦・川崎・金沢八景と広く分散しつつ、全船が28本以上。魚が特定の場所に固まっているのではなく、湾全体に広く濃く入っている状態を示しています。5魚種を出した一之瀬丸は、タチウオ32本・マゴチ8本・マダイ3本と3種すべてで好調圏に届いた総合力の高さが光りました。

明日と今後7日間の予報

明日10日(木)は大潮初日で、最大風速9.7m/s・波0.82mの見込み。降水確率94%と雨は覚悟する必要がありますが、波は今日より落ち着きます。ひらの丸は定休日のため、タチウオを狙うなら他船を当たってください。注目は11日(金)以降で、風8.0m/s・波0.42mと一気に穏やかに。一之瀬丸は既に金曜の出船が確定しており、大潮の潮変わりを狙える絶好のタイミングです。そして12日(土)は風5.7m/s・波0.26m、13日(日)は風4.5m/s・波0.26mと、この週末が今週最大の凪。降水確率も6割前後まで下がり、条件は文句なしに揃います。

日付気温風波潮判定
9/10(木)21.5〜22.9℃9.7m/s0.82m大潮△要注意
9/11(金)21.4〜22.7℃8.0m/s0.42m大潮○まずまず
9/12(土)22.6〜25.0℃5.7m/s0.26m大潮○まずまず
9/13(日)22.4〜27.0℃4.5m/s0.26m中潮◎釣り日和
9/14(月)24.7〜28.4℃5.6m/s0.38m中潮○まずまず
9/15(火)23.9〜27.3℃7.0m/s0.50m中潮○まずまず

次の釣行プラン

おすすめ: 9/13(日) × タチウオ

風4.5m/s・波0.26mと今週最も穏やかで、潮回りは中潮。今日の一之瀬丸の船長コメントにあったように、タチウオは潮変わりのタイミングでラッシュに入ります。大潮ほど流れが速すぎず、かといって止まりもしない中潮は、テンヤの操作性という点でも扱いやすい条件。今日の出船4軒すべてが竿頭28本以上を記録している状況を踏まえると、凪と重なる日曜は数・型ともに期待値が高い1日になります。129cmのドラゴンが出ている今、狙うなら今週です。

おすすめ船宿: 一之瀬丸 / 教至丸

次点: 9/12(土) × マアジ・シロギス

波0.26mの凪に大潮が重なります。粂丸のマアジは4日連続で竿頭100本前後を維持しており、群れが安定して着いている証拠。シロギスも長崎屋・弁天屋の2軒が100本超えを出しており、家族連れや初挑戦の方にも数が期待できる状況です。船釣り入門ガイドを読んでから臨めば、初回でもツ抜けは堅いでしょう。

おすすめ船宿: 粂丸 / 弁天屋

様子見推奨: 9/10(木)

最大風速9.7m/s、降水確率94%。波は0.82mと許容範囲ですが、雨と風が重なると仕掛けの操作性が落ち、体感の疲労も大きくなります。今日の羽田のマダコ船が風で釣り場を制限されたように、風の強い日は「行けるが釣れる場所が限られる」のが実情。無理に出るより、翌日以降の凪を待つ判断が賢明です。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。ひらの丸は10日(木)、17日(木)、24日(木)が定休日、19日(土)からカワハギ船が開始予定です。かみやは13日(日)のマダコ乗合が休船となります。最新の海況は海況予報ページで。

朝の追記(10:43)

出船情報が更新されました。