2026年9月6日(日)20:00更新

大雨と北寄りの風にもかかわらず、弁天屋のシロギス135本・中山丸のタチウオ45本と湾内各所で数釣りが炸裂した日曜日

朝から雨が落ち、北寄りの風が吹き抜けた日曜日。それでも東京湾の魚は止まりませんでした。水温25.9℃という夏の名残の高水温が、シロギス・マアジ・タチウオという「数の三本柱」を支えた形です。一方でルアーサワラ狙いは風と横流れに苦しみ、かみやは船中3本にとどまりました。「雨でも行った人が勝った日」と言える1日でした。

天気大雨
気温22.2℃
水温25.9℃
風北西 2.2m/s
波1.26m
潮回り中潮

数字だけ見れば「風は弱い」ように見えますが、日中は北寄りの風が最大10m/s前後まで吹き上がり、うねりを伴う海となりました。船宿コメントでも「ちょいポチャ」「グラグラ状態」という表現が並びます。にもかかわらず湾奥・平潟湾・横浜前といった内側のポイントは風影を使えたため、シロギスやマアジの数釣りが成立しました。逆に横流し主体のルアーサワラは流し替えが追いつかず苦戦しています。

注目は水温25.9℃。9月上旬としては高めで、タチウオの活性を維持するには十分な数字です。事実、タチウオは7船宿すべてで型を見て、竿頭は20本以上が4軒。マゴチも一之瀬丸で10本と好調を保ちました。ただ気温22.2℃と大雨で表層は冷え始めており、ここから水温が23℃台へ下がってくると、カワハギやフグといった秋の魚に主役が移っていく段階です。

潮は中潮。満潮15:24、干潮06:12と日中に上げ潮が効く形で、午前中の下げ止まりから昼の上げにかけて食いが立ったと読めます。

現場の声

本日最も具体的だったのがひらの丸のタチウオ報告です。朝一は第二海堡周りの30〜40mでまず型を見て、30分で見切って走水沖の30〜60mへ移動。この判断が竿頭42本という結果を生みました。船長は「餌はやられていた、あとは喰い込みまで持って行けるか」と表現しており、アタリの数は十分ある一方でフッキングまでの誘いが釣果を分けたことがわかります。

ひらの丸

北風でちょいポチャ程度、出船に問題なし。第二海堡周り30〜40mでご対面、その後走水沖30〜60mへ。魚影は濃くコンスタントにアタリが出て餌もやられていた。誘ってやる気にさせられればヒットパターンが決まり釣果は伸びる。

竿頭42本の下に26本、25本、25本、18本と続く分布は、「腕の差が出るが誰でも二桁は届く」典型的な好調パターン。タチウオが素直に喰い込まないときは、テンヤなら送り込みの間、ジグならフォールの速度を一段変えるのが定石です。

かみや

ルアーサワラのリクエスト乗合に急遽変更。朝から雨が降り続き風もハンパないバッドコンディション。反応に当てても横流しで流れが速く、あっという間に反応が抜ける展開。ヒットしたのはメーターオーバー級のタチウオだった。

前日サワラ船が軒並み好調だった直後の企画にもかかわらず伸びなかったのは、風による横流れで群れに長く当てられなかったことが原因です。青物のルアー狙いは風・潮の向きが揃わないと途端に難しくなる好例。同船のマダコ船は風影を転々としながら拾い釣りで竿頭14杯をまとめており、こちらは判断が実った形です。

魚種別コンディション

シロギス

爆釣
竿頭 135 本 (弁天屋)
最大 25 cm (荒川屋)

竿頭100本以上はキスとして完全な爆釣ゾーン。弁天屋が135本(17〜23cm)、荒川屋が61本(17〜25cm)を記録しました。荒川屋は前日の竿頭50本から61本へ上積みしており、雨で濁りが入っても浅場のキスが群れで固まっていたことを示しています。17cm以上主体でピンギスが少ないのも高評価点です。

マアジ

爆釣
竿頭 98 本 (粂丸)
最大 28 cm (中山丸)

アジは30本で好調、50本で爆釣の基準。粂丸98本(15〜27cm)、中山丸44本(18〜28cm)、荒川屋42本(21〜28cm)と3軒が基準を大きく超えました。粂丸は前日の竿頭110本からやや落としたものの、下位でも32本と船中全員が数をまとめており安定度は湾内トップクラス。一方政信丸は前日58本から今日15本へ急落し、走水周りは雨と風で潮が変わった影響を受けたようです。

タチウオ

爆釣
竿頭 45 本 (中山丸)
最大 122 cm (一之瀬丸)

竿頭20本で爆釣圏という基準に対し、中山丸45本、ひらの丸42本、弁天屋34本と3軒が2倍以上。中山丸は前日37本→今日45本と上積みし、5日連続で竿頭30本超という驚異的な継続力を見せています。サイズも中山丸121cm、一之瀬丸122cm、荒川屋119cmとドラゴン級が各所で顔を出し、数と型が両立した理想的な状態です。

ヒラメ

爆釣
竿頭 18 本 (光進丸)

ヒラメは竿頭5本で爆釣という魚。金谷の光進丸が18本を叩き出し、基準の3倍以上という異次元の数字です。最少でも3本と全員安心の内容。前日は0〜15本と苦戦組も出ていましたが、今日は下限が3本まで底上げされ、群れに乗った1日でした。

マダコ

爆釣
竿頭 14 杯 (かみや・船中76杯)

マダコは10杯で爆釣。かみやが竿頭14杯・船中76杯をまとめ、前日と同じ船中76杯を強風下で維持しました。野毛屋も竿頭9杯で好調圏。船長が「小ぶりだったタコもひと回り大きくなった」と語る通り、個体の成長が進んでおり、これから食べ応えのあるサイズが増える時期です。

マゴチ

爆釣
竿頭 10 本 (一之瀬丸)
最大 56 cm (一之瀬丸)

マゴチは8本で爆釣基準。一之瀬丸が竿頭10本(35〜56cm)で3日連続の二桁、濱生丸が9本、林遊船が4本という並びでした。水温25.9℃はマゴチの適水温上限に近く、餌のハゼやイシモチが活発に動いているため喰いが持続しています。ただし一之瀬丸は下限0本と、腕とタナ取りの差が出やすい状況です。

フグ

まずまず
竿頭 24 本 (川崎丸)
最大 29 cm (川崎丸)

竿頭24本自体は好調圏の数字ですが、川崎丸は前日に竿頭40本・船中258本という大爆発があったため、相対的にはトーンダウン。下限8本は維持しており群れは残っています。雨で濁りが入ってアタリが取りにくくなった影響と見るのが自然です。

サワラ

厳しい
竿頭 3 本 (深川吉野屋・船中7本)
最大 97 cm (深川吉野屋)

本日最大の落ち込みがサワラ。深川吉野屋は前日の船中32本から今日7本へ、吉久は前日竿頭10本から2本へ急落しました。かみやも船中3本(73〜80cm)。原因は明確で、北寄りの強風による横流しの速さ。反応に船を留められず、群れに当て続けられなかったことが数字に直結しています。魚が消えたわけではなく、風が収まれば戻る性質の落ち込みです。

クロダイ・マダイ

好調
クロダイ竿頭 10 本 (林遊船)
マダイ竿頭 4 本 (一之瀬丸)

林遊船のクロダイは竿頭10本で、市川周りのイカダ・落とし込み系が安定継続。マダイは竿頭3〜4本で好調基準に該当し、一之瀬丸が4本で2日連続の同水準をキープしました。

船宿スコアボード

船宿シロギスマアジタチウオその他
弁天屋竿頭135竿頭11竿頭34(〜110cm)サワラ1
中山丸—竿頭44竿頭45(〜121cm)—
荒川屋竿頭61竿頭42竿頭22(〜119cm)—
粂丸—竿頭98——
ひらの丸——竿頭42(〜100cm)—
一之瀬丸—竿頭30竿頭20(〜122cm)マゴチ10・マダイ4
光進丸———ヒラメ竿頭18
かみや———マダコ竿頭14・船中76/サワラ船中3
川崎丸———フグ竿頭24(〜29cm)
深川吉野屋——竿頭19(〜118cm)サワラ船中7(最大97cm)

MVP: 本日最も好成績を収めた船宿

MVPは弁天屋。シロギス135本という湾内最高値に加え、タチウオでも竿頭34本・最大110cmと二枚看板を成立させた点を評価しました。数だけなら粂丸のアジ98本、中山丸のタチウオ45本も甲乙つけがたい水準です。金沢八景勢(弁天屋・荒川屋・一之瀬丸)は3軒すべてが複数魚種で二桁以上をまとめ、悪天候下でもポイントの近さと風影の使いやすさが効いたことがうかがえます。

明日と今後7日間の予報

明日9/7(月)は風最大12.4m/s、波最大1.52m、降水100%と本日以上に荒れる予報。ひらの丸と一之瀬丸はすでに出船中止を発表しており、他船も朝の判断次第です。無理をする日ではありません。9/8(火)は風9.2m/s・波1.04mまで落ち着き中潮、9/9(水)は風14.2m/sで再び荒れ。週の後半、9/10(木)から潮が大潮に入り、9/11(金)は風5.1m/s・波0.34m、9/12(土)は風3.6m/s・波0.32mと絶好の凪が予想されます。大潮×凪という最高の組み合わせが週末に重なるため、狙いは金・土に集中させるのが正解です。

日付気温風波潮判定
9/7(月)23.5〜28.0℃12.4m/s1.52m若潮△要注意
9/8(火)27.7〜28.6℃9.2m/s1.04m中潮△要注意
9/9(水)26.0〜29.2℃14.2m/s1.04m中潮△要注意
9/10(木)21.8〜25.9℃8.0m/s0.78m大潮○まずまず
9/11(金)21.5〜25.7℃5.1m/s0.34m大潮◎釣り日和
9/12(土)21.2〜26.8℃3.6m/s0.32m大潮◎釣り日和

次の釣行プラン

おすすめ: 9/12(土) × タチウオ

風3.6m/s・波0.32mという今週最高の凪に、大潮が重なる唯一の日。タチウオは5日連続で竿頭30本超が出ており、群れの厚さと120cm級の混じりが両立した状態です。凪であれば船を長く反応に当てられるため、本日以上の数が期待できます。テンヤ派は誘いの間を変える引き出しを、ジグ派はフォール速度の変化を用意しておきたいところ。

おすすめ船宿: 中山丸 / ひらの丸

おすすめ: 9/11(金) × サワラ・シロギス

本日風で崩れたルアーサワラは、凪に戻れば復活する可能性が高い一種。前日までの船中30本超という数字が実力値です。数を確実に持ち帰りたいならシロギスへ。竿頭100本超が続く弁天屋・荒川屋なら、大潮の流れが浅場のキスをさらに口を使わせます。

おすすめ船宿: 深川吉野屋 / 弁天屋

様子見推奨: 9/7(月)・9/9(水)

9/7は風12.4m/s・波1.52m・降水100%で、すでに複数船が中止を決定。9/9は風14.2m/sと今週最強の吹き荒れで、出船しても釣りにならない可能性が高い。この2日は釣具の準備日に充てるのが賢明です。

出船時刻・予約は各船宿にご確認ください。最新の海況は予報ページで。初めての方は入門ガイドをチェック。